- 894 名前:家庭教師ネリネ[] 投稿日:2006/01/25(水) 01:38:24 ID:42/1f8sA
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>>871の続きをば。
「似合ってるけど…その格好は?」
ネリネは困ったようにはにかみ、
「お父様が、人に勉強を教える時の正装だとおっしゃって、この服を…」
「眼鏡は?」
「度は入っていないみたいです」
慣れない服におっかなびっくり、といった様子で歩いてくるネリネ。
「普段かけないのに度が入ってると、くらくらしてしまいませんか?」
「うん、わかる。あれは地味にキツいよな」
勝手知ったる他人の家、というほどでもないが、手近なクッションをネリネに差し出してやる稟。
ありがとうございます、といって、ネリネは稟の向かいに座った。
「では、稟さま。早速始めましょうか」
「え、あ…うん」
生返事を返す稟。
それもその筈、今現在彼の思考の大半は目の前の桃源郷に吸い寄せられていた。
豊満な胸元の弾力とブラウスとのせめぎあいが創りだす深遠なる谷間。
少し急いで階段を上がってきたからか、ほんの少しだけ汗ばんだ首筋から、ほんのりとネリネの香りが放たれていた。
(うわー…)
おそらくは計算されたブラウスのサイズなのだろう。魔王フォーベシイの名、伊達ではないと稟は痛感した。
不敬罪スレスレの思考だったが、彼は魔界の住人ではないし、そもそも的を得ていた。
「…稟さま?」
稟の様子を不思議がって、ネリネが覗き込む。
角度が変化して谷間の威力は増し、ふわふわと鼻腔をくすぐる香りに彼女の髪の優しい芳香が混じった。眼鏡が大人びた雰囲気を演出し、上目遣いにこちらを伺う仕草にいっそうのギャップを与えている。
思わず鼓動が高鳴る稟。
「さ、さあ。始めようか。頼むよ、ネリネ」
「…? はい」
釈然としない様子ながらも、シャーペンを手に持つネリネ。
残念だと思いながらもホッとして、稟も彼女に倣ってシャーペンをノックした。
- 895 名前:家庭教師ネリネ[] 投稿日:2006/01/25(水) 01:41:11 ID:42/1f8sA
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かりかりかり…
黙々とシャーペンを走らせる音。
基本的には稟が問題に取り組み、ネリネがそれを監督するというスタイルだ。
公式や暗記事項のことばかりでなく、解法を導く考え方や、間違えたときにはどのような思考を経て間違いに辿り着いてしまったのか、細かいところまで見てくれる。
名実ともにネリネは良き家庭教師と言えた。
…が。
「…〜…」
稟は悶々としていた。
参考書を開いたのは、ガラステーブルの上。
何というか――ばっちりと見えているのである。
しかも。
(………………黒)
ぶんぶんぶん!
「…? 稟さま、わからないところ、ありましたか?」
「ああ、いや。大丈夫。そういうわけじゃないよ」
ぐぐっ…と、異様に前のめりになって、参考書のみに意識を集中しようとする。
が。
「ぅわ…」
やっぱり見てしまう。
ネリネは、ミニをはいている時にはきちんと隠すし、ロングの時ももちろん何の問題もない。
…タイトスカートは普段はかないから慣れてない…?
いやいや、だからって。しかも下着が黒って。
「あ、あの…稟さま…」
「ぅえ?! いや、見てない見てない!」
肝が縮み上がって潰れる思いで狼狽を露にする稟。
「あの…」
そこで稟は、ネリネの声のある調子に気づいた。
艶っぽい。
そして、視線は凛の股間へと注がれていた。
「えっと、稟さま…」
「…いや、その」
……ガラスごしに息子が元気になっているのが丸見えだった。
- 896 名前:家庭教師ネリネ[] 投稿日:2006/01/25(水) 01:43:01 ID:42/1f8sA
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こんな感じで。
多分、次くらいからエロに入れると思うので、頑張ってみます。