赤ずきんシア
あるところに、明るい笑顔が魅力的な赤ずきんちゃんという、まるでお姫様のようなと〜っても可愛い少女がいました。赤ずきんちゃんは学校の成績は少々悪いものの、毎日楽しく過ごしていました。
シア「ううっ。成績のことは言わないで欲しいっす…」
そんなある日、赤ずきんちゃんは容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群、家事万能、という完璧超人のお母さんに病気のおば亜沙んのお見舞いに行って欲しいと頼まれ、パンとミルクを持っておば亜沙んの家に向かう事になりました。
しばらく進んでいくと、道が二つに分かれていて、そこには一見真面目そうに見えるものの、実はとんでもない女たらしのオオカミがいました。
稟「お、俺は女たらしなんかじゃねー!!」
オオカミは赤ずきんちゃんを見つけるとニヤリと笑って話し掛けました。
稟「…無視かよ…。……こ、こんにちは。どこに行くんだい?」
シア「こんにちは、稟く…じゃなくってオオカミさん。おば亜沙んのところにお見舞いに行くの!」
その言葉を聞いて再びニヤリと笑ったオオカミは、赤ずきんちゃんの先回りをしておば亜沙んの家に行きました。そして声色を変えて鍵を開けさせると、勢い良く扉を開け放ち、家の中へと飛び込みました。
稟「がおーーーーっ………って、うええっ!?」
家の中にはおば亜沙んの他に赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃんのお母さん、そして背の低い、それなのにグラマーという反則そのもののプロポーションを持つ猟師さんの四人がニコニコ笑いながらオオカミを待ち構えていました。
稟「ちょっ、な、何で!?」
シア「転移魔法使っちゃった。てへっ」
ネリネ「私もです」
楓「私も猟師さんに連れてきて頂きました」
亜沙「いらっしゃ〜い」