544 名前:しゃっふる迷作劇場[sage] 投稿日:2006/06/29(木) 16:43:57 ID:ysIN7qaL

浦島太郎



昔々、ある所に浦島太郎と言

浦島「…嫌だあっ!! 離せーっ!! 『浦島太郎』なんてどうせこの前と同じような展開になるに決まってるんだーー!!!」
黒子「…往生際が悪いですぞ、土見さ、いや浦島様。役者が舞台から逃げ出そうとするなど…」
浦島「俺は役者なんかじゃないんだー!! どーせ竜宮城なんかに連れて行かれたらまた一週間近く監禁されるにきまってるんだー!!」
黒子「本物の『浦島太郎』は三年だったはずですが…」
浦島「………絶対に死ぬーーーーーっ!!!! 離せーーーーーー!!!!」
黒子「…困ったものですな、全く。…………ところで浦島様……見た目とは裏腹に…なかなか……その……逞しいの……です、な……(ポッ)」
浦島「…ヒィッ!? (ポッ)って何っ!? (ポッ)って!? 離して!? 離して!! もう逃げないから離してー!!!」

浦島太郎と言う女性にも男性にも好かれる漁師がいました。
浦島はある日、何気なく浜辺を歩いていたところ、近所の子供達が大きなカメを苛めている現場に出くわしました。

子供A「やーいやーい。補習の苦しみを知らないカメめー! 全世界の貧乳女性の敵めーー!(ゲシゲシ)」
子供B「………敵めー…(ぽかぽか)」
カメ「や、やめてくださいー」
子供A「リムちゃん、もっと力強くやらないと! 私たち貧乳同盟の怨敵なのですよ、このカメは!?」
子供B「………私にはまだ未来があるから……」
子供A「うわーーーん!! 巨乳がなによー! 肩こりが何よー! そんなもん生まれてこのかた一度も経験ないわよー!! 女性服着た時に大きく空いた胸のスペースがそのまま私の心に空いた穴なのですよー!!!!(血涙&ゲシゲシ)」
浦島「お、おい麻弓、落ち着け! やりすぎだって! それと最後のは自爆だぞ!?」
子供A「うわーん、覚えてやがれー!!」
子供B「………やがれー……」
545 名前:しゃっふる迷作劇場[sage] 投稿日:2006/06/29(木) 16:44:38 ID:ysIN7qaL
どうにか子供達を宥めた(?)浦島太郎はカメを救い出しました。

カメ「り、稟さまぁ…」
浦島「だ、大丈夫か!? それと今は浦島な」
カメ「は、はい、何とか…。助けていただいてありがとうございます。お礼に是非竜宮城にご招待させて下さい」
浦島「…うぅ、やっぱり行かなくちゃ駄目?」
カメ「はい♪」

カメはそう言うと甲羅(きぐるみ)の中から一枚の鏡を取り出しました。

浦島「…何かどっかで見たことあるような鏡だけど、これは?」
カメ「竜宮城への転送装置です。……ネリネーノ、オパーイ、ヴォインヴォイン、アヒャー!!!」

カメの呟く呪文と共に、鏡から凄まじい光が満ち、浦島太郎とカメの姿が掻き消えました。
浦島太郎が目を開くと、彼の眼前には大きく壮麗なお城がありました。

浦島「………あの、なんで洋風の城なの?」
カメ「…失敗しちゃいました。魔界に飛ばされちゃったみたいです。てへっ♪」
浦島「ちくたくっ!? つーか最後の♪ってことは確信犯だろ!?」
カメ「ああっ、浦島さまの愛の力でカメに掛けられていた呪いが解けましたっ♪(ぬぎぬぎ)」 
浦島「脱ぐな! そんな設定今までどこにもなかったぞ!?」
元カメ「…でも浦島さまが望まれるのなら、またカメになっても……構いませんっ♪」
浦島「何で縄なんて渡してくるの!? 縛らないからな!? 俺にはそんな趣味は、趣味は……た、多分、ないっ!!!」
元カメ「うふふ。幸せになりましょうね、浦島さま!」

こうして浦島太郎と元カメは末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
とても良い話だったねぇ。感動したよ。おぉ、今夜は御馳走を作ってあげないといけないね!
ママ、そういうことだから今日は私が夕食を! 駄目? そうか、駄目かい…。シクシク…。





一方その頃とある場所では…

乙姫「稟くん遅いなぁ……」
鯛「そうですね」
平目「リンちゃんも帰ってこないね…。どうしたんだろ?」
546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/06/29(木) 16:52:03 ID:ysIN7qaL
スイマセン。今回はオチが弱いです。
文中の呪文は>>35から引用させてもらいました。
はじめて見た時とてつもないセンスを感じ(特にラスト2行)、いつか使いたいと思ってたんです。
35さん、勝手に使ってごめんなさい。怒んないでね。

あと主役は見て頂ければ分かると思いますが、麻弓です。
未だにPS2版やってないんで分からないんですが、こんなイジってこそ楽しいキャラをどうやって恋愛対象にしたんだろう?

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