728 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/09(水) 09:54:41 ID:EYjw3hTI

空気読まずにエロ無し小ネタ

* * *

ある晴れた休日のこと―――

俺は土見稟という極々平凡な男子学生である。つい数ヶ月前までは、であるが。
断じて絶稟とかDQNヘタレ主人公とか呼ばれてないぞ、うん。

まぁそれはさて置き、我が幼馴染兼家主の芙蓉楓は亜沙先輩と一緒に現在買い物の最中だ
そういや楓が家から出る前に買い物袋から"おたま"らしき物をチラ見したけど、ありゃ気のせいだったのだろうか?気のせいだな。
かくゆう俺は何もすることが無く、いつぞやの期末試験の結果から現実逃避しようとリビングのカーベットに寝転んでいたのだった。
外は文句の云い様が無いくらいの快晴っぷり。窓から差す陽射しが心地よく、気持ちいい。
こういうときには散歩でもするべきなんだろうけど、やっぱ家でゴロ寝するのが良い気がする。
そんなグータラっぷりを曝け出しつつも、ふと廊下から人の気配がすることに気付いた。察するにプリムラだろうか。
そのプリムラは先ほど魔王のおじさんにゲームに誘われて出て行ったんだっけ。
時計を見るとプリムラが出てからまだ30分も経っていない。
帰ってくるにしては少々早いな、と思いつつ上半身を起こし後ろへ視線を向けるとそこに―――


見知らぬ女子高生が立っていた


突然の事に思考が停止する。
突如目の前に現れた謎の女の子。よーく見てみると・・・初めにショートカットの髪型とセーラー服が目に付いた。
顔は整っていて傍から見ても美少女といえるだろう。
ただ、いかにも無感情がデフォルトなの電波届いてますかーなぐらいに無表情だった。
まるで初めて出会ったばかりのプリムラを連想してしまうぐらいに。
でも・・・感情が全く無いわけじゃない、根拠は無いが不思議とそう感じるんだ。
見慣れないセーラー服にカーティガンを羽織っていて、地味ではあるが小柄な彼女によく似合っている。
人形みたいな容姿も相まってか幻想的な雰囲気を漂わせており、思わず見惚れてしまいそうになった。
・・・とまれ、恐れ多くも魔界と神界という二世界大王の屋敷が隣接しているとはいえ、生憎一般人が住む家である。
しかも全然見知らぬ女の子が知らぬ間に俺の目の前に佇んでいるというシュールな状況。うーん、これはいくらなんでも不法侵入じゃないか・・・
音を立てずに一体どうやって現れたのかと色々と疑問はあるのだか、とりあえず決まり文句で問いただすことにした。

「・・・・どちらさまで?」

ガチャ
「稟君、ただいまかえりまし「大好き」」

静寂

「・・・・・ねぇ稟くん・・・・これ一体どういうことなんでしょうか・・・?(キラーン)」

・・・・・・えー、俺どうなるんでしょう?

続かない

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