386 名前:300[sage] 投稿日:2007/01/03(水) 01:16:40 ID:sY9b7Nhy
何だか割り込みみたいになって悪いんだけど、>>305氏のレスを見て妄想が刺激されてちょっと挑戦してみたやつを投下します。
一気に書いたから変なところがあるかもしれないけど勘弁してください。
>>383氏
頑張って〜!
387 名前:ネリネ×シア[sage] 投稿日:2007/01/03(水) 01:18:05 ID:sY9b7Nhy
ある日の夜、神王邸の風呂場に若い女性達の楽しげな声が響き渡っていた。
「…こうやってリンちゃんと一緒にお風呂なんて久しぶりだね〜♪」
「…そうですね。昔はよくこうして一緒に入ってましたね♪」
そう言って微笑みあうのは神王ユーストマの一人娘である神界の姫君リシアンサスと魔王フォーベシイの一人娘である魔界の姫君ネリネ。
父フォーベシイと共に神王邸を訪ねたネリネは夕食後シアに誘われ、共に入浴する事になったのである。
ユーストマ自慢である総檜造りの風呂場は銭湯ほどではないものの、それでも十人は楽に入浴できるほどの広さで、檜の良い香りが二人を安らいだ気分にさせ思い出話に花を咲かさせていた。
「そうだね〜。魔界のリンちゃんの屋敷で一緒に入ってたよね〜。懐かし〜♪」
少し熱めに張られた湯船につかりながら、う〜んと大きく身体を伸ばすシア。
アップにした髪から覗くうなじや僅かに火照った滑らかな肌、それに均整の取れたしなやかな肢体が何とも言えず健康的な色気を放っていた。
学園内の親衛隊が見れば鼻血を出しながら手を合わせ、ありがたやありがたやと拝みだすに違いない。
「ふふっ…。私の家のお風呂場でシアちゃんが滑って転んじゃったりしたこともありましたよね」
「ああ〜! そのことは言わないで欲しいっス〜」
うんうん頷きながら昔を振り返っていたシアだったが、ネリネの言葉に顔を赤くして両手を振り回すものの、そのうちにバツが悪そうな表情をしてぶくぶく泡を立てながら湯船に沈んでいく。
ネリネはそんなシアを見てくすくす笑っていた。
親同士が親友で幼い時から付き合いがあり、さらに一般にはあまり知られていないが実は従姉妹同士の関係にある二人は幼少時から仲が良く、こうして二人で入浴する事も少なくなかったのである。
388 名前:ネリネ×シア[sage] 投稿日:2007/01/03(水) 01:18:46 ID:sY9b7Nhy
それにしても、とシアは同じように髪を上げているネリネをじっと眺め始める。
すらりと通った鼻筋や顎のライン、風呂場の明かりを受けて輝く僅かに潤んだ深紅の瞳など、文句のつけようのないほどに整った顔立ち。
処女雪のような白磁の肌にはシミ一つ見当たらずに、ほのかに上気して美しい薄桃色に染まっていた。
そして何より目を引くのが、控えめなネリネの性格とは相反して圧倒的な存在感を放つその乳房。
(ううっ…。私より背が低くて小柄なのに私よりずっと胸が大きいなんて反則っスよ〜…)
自分の胸を見下ろして思わず心の中で滂沱の涙を流すシア。
黙ってしまった自分の方を見て不思議そうに首を傾げているネリネを無視しながら、身動きするたびに大きく揺れるその双乳を恨みがましい目で見つめていたシアだったが、ふとあることに気付いた。
「…あ、あれっ? リ、リンちゃん、ひょっとして前より胸、大きくなってない…?」
「えっ!? ……は、はい。最近また少し大きくなってきたみたいで…」
いきなりのシアの言葉に驚くネリネだったが、自分の胸を見下ろして困ったようにはにかむ。
(そ、そんな〜。これ以上まだ大きくなるなんて間違ってるっス! 間違ってるっス! リンちゃんも世の中も私の英語のテストの点数も全部まちがってるっスよ〜! 神様の馬鹿〜! 不公平っスよ〜!!)
そ、そうなんだ、と表面上は渇いた笑顔を浮かべながら心の中でナイアガラ級の滝涙を流すシア。
この場に麻弓とセージがいれば同じようなことになっていたことは間違いなかった。
ついでに言っておくと神(王)様はシアの父親で、神族であるシア自身も神様と言えなくもない。
それを踏まえた上で言っているのならその評価は概ね正しい。激しく自爆だが。
「…あ、あの、シ、シアちゃん? どうしたんですか? 何だか急に打ちひしがれて…」
ひたすら渇いた笑いを発し続けるシアの様子におろおろするネリネ。
だがそんな風にしてネリネが身じろぎするたびに、ネリネの巨乳がまるでシアをあざ笑うが如くゆらゆら揺れる。
ぴきっという音が頭のどこかでしたのがシアには確かに感じられた。
ふつふつと湧き上がる謎の感情に身を任せ、シアはぶくぶくと目の下辺りまで湯船に沈みこむと、細かく頭を振りながらゆっくりとネリネに近づいていった。

で〜でん! で〜でん! で〜でんで〜でんで〜でんで〜でんで〜でん……!!(ジョーズのテーマ)

「…シ、シアちゃん? ……………きゃあっ!?」
「この胸か!? この胸か!? そんなこと言うのはこの胸っスか〜!!」
ざばーっと湯船から飛び上がったシアがそう叫びながらネリネの両胸を鷲掴みにする。
容易に指を沈み込ませるほどに柔らかく、それでいて僅かに指を弾く弾力ある独特の感触に、無性に敗北感を感じてしまい思わず指に力が入ってしまう。
勿論本気で怒っているわけではないのだが、全てが演技と言うわけでもなかった。
複雑な思いを抱えたまま、シアはうりうりと悪戯っぽく笑いながらネリネを責めつづける。
「きゃんっ!? い、痛っ! シ、シアちゃん! や、やめてください〜!」
「ん〜? 聞こえんな〜! ここか? ここがええのんかー!?」
身をよじって離れようとするネリネにシアは蛸のように張り付いてネリネの乳房をひたすら揉む。
どうでもいいがシアの台詞は完璧にスケベ親父のそれだった。
389 名前:ネリネ×シア[sage] 投稿日:2007/01/03(水) 01:19:26 ID:sY9b7Nhy
「シ、シアちゃん、お願い、ぁん、やめっ、ぁっ!」
「この胸で稟くんを誑かした罪は重いッスよ〜。稟くんにもいつもこうして揉まれてるんでしょ〜?」
たぷたぷとネリネの胸を掌で持ち上げたりしながらシアがにやにや笑いを浮かべて口を開く。
だが自分で出してしまったその名前に、シアの思考は急速に我に返っていった。
土見 稟
クラスメイトであり、隣人であり、幼い頃にただ一度だけ出会った男の子。
学校の成績はあまり良くないけれど、明るくて、格好良くて、そして何よりもとても優しい少年。
シアが人間界に来ることになった理由でもある想い人で、シア以外にも多くの女性に慕われている魅力的な男性。
今現在、彼はネリネと恋人同士という関係にあった。
彼らの仲はとても良好で、麻弓などには完全にバカップルの烙印を押されているほどである。
(リンちゃん、もう何度も稟くんに抱かれてるんだろうな…)
シアはそう推測している。
バーベナ学園で再会した当初はまだ女性の扱いにどこかぎこちなかった稟が、最近では自然な感じでネリネの手を握ったり、肩を抱き寄せたりしているのを何度かシアは目撃している。 
他にも、稟自身も気付いていないことかも知れないが、他の男子生徒たちがネリネの胸などを眺めていると、稟はその視線をさえぎるようにネリネを自分の方に振り向かせたり、ネリネの前に移動したりしている節があった。
また稟だけではなく、ネリネも少し変わってきているとシアは思っている。
具体的にどこがとは上手く言えないのだが、稟と指を絡ませあっている時の表情や、時に驚くほど切なく、そして熱っぽい瞳で稟を見つめていたりすることなど、雰囲気や仕種が全体的に色っぽく、艶っぽくなってきている気がするのだ。
「………………………………………」
「………はぁ、んっ、ぁっ…はぁぁ……」 
「………………ど、どうだ、参ったか〜!? これに懲りたら少しでもその胸をちっちゃくするように!」
思考の渦に嵌ったまま、ただ手を動かしていたシアだったが、徐々に悩ましげな吐息を漏らし始めたネリネの様子にはっとなり、慌てて手を離すとわざとらしく大きな声をあげて宣告し、くるりとネリネに背を向ける。
だが、それはシアにとって致命的な間違いだった。
ネリネの中の、あるモノを呼び起こしてしまったからだ。
実はこの日の昼間、ネリネは稟と過ごしていたのだ。
誰もいない芙蓉家、稟の部屋で他愛も無い話をしていた稟とネリネだったが、そこは若い恋人達である。
何気なくふと目が合ってしまうとその視線が外せずに、微笑みながら黙って見詰め合っているうちにその手が自然に伸びてお互いの指を絡ませあい、ゆっくりと抱きしめあいキスをする。
そして優しく唇を重ねているうちに昂ぶりは否がおうにも増していき、優しいキスは激しいものへと変わっていく。
キスを続けながらネリネはベッドに横たわらされ、服の上から乳房をまさぐられてくぐもった声をあげる。
一枚ずつ服を脱がされていくネリネ。
裸身を稟の前に晒して存分に視姦され、ゆっくりと、そしてたっぷりと全身に愛撫を受けて情欲の花を咲かせて悶え喘がされる。
稟の手や舌でたっぷりと愛されたネリネは稟と一つになる事を求めて涙を流して懇願するものの、そんな時に限って意地の悪い稟によって焦らされ続ける。
そうしてネリネがじれったさに気が狂いそうになった頃、ようやく稟も許しを与える気になり二人で一つになろうとしたちょうどその時、稟の友人である緑葉樹が突然訪ねてきてしまったのだ。
その後紆余曲折を経て樹はすぐに帰宅したのだが、結局続きをすることは出来ずにネリネは火の点いてしまった身体を鎮めることなく帰宅し、身体の疼きをその内に潜ませたまま神王邸へとやってきていたのである。
「……………………ふふ……シアちゃん…」
「…きゃあっ!? リ、リンちゃん!? な、何を!?」
突然脇の間から差し込まれた白く細い手に胸を揉まれ、驚愕の表情で振り向いたシアが見たのは、今までに見たことがないほど熱っぽく潤んだ妖艶な瞳でシアを見つめるネリネの姿だった。
390 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/01/03(水) 01:20:01 ID:sY9b7Nhy
とりあえず前半はこんな感じです。
エロ無いのもなんだと思ったので無理矢理最後にそれっぽいのちょっとだけ組み込んでみました。
>>305さんどうですか?ネリネが攻め、というとこういう設定しか思い浮かばなかったんですけど…。
前半はシア寄りの視点で書いたんで後半はネリネ寄りの視点で書こうかなと思ってます。

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