425 名前:カレハ&ツボミネタ[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 02:08:40 ID:SV9pdfOP
田舎の田園風景の中を、電車がガタゴトいいながら走っていく。
少しばかりのおめかしをした(と言っていた)ツボミは禀にもたれかかり、小さく寝息をたてている。
カレハは禀の正面でそれを見ながら、いつも以上に笑顔を浮かべて。
禀はツボミの頭を撫でてやりながら、眠たげな瞳で。

そもそも三人が光陽町を出てこんな場所まで来たのには、少しばかりのラッキーがあったからなのだが。


簡単に言えば、福引で禀が温泉旅行を当てたのだ。


最初こそ戸惑ったが、カレハの進路が決まっていたこと、冬休みの課題が少なかったこと、ツボミもバーベナ学園への推薦をとっていたこと。
まさにラッキーとしか言えない積み重なりがあり、三人は温泉旅行の路に着いたのだったが―――。
426 名前:カレハ&ツボミネタ[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 02:11:53 ID:SV9pdfOP
「まままぁ♪」
「きゃきゃきゃあ♪」
「これは、また・・・」

電車に揺られること四時間、さらに歩くこと三十分。
禀が持つ招待券に記された旅館は、見事なまでに新築らしく、まだ檜の薫りがするような気がした。
湯気があちこちから見えるため、露天風呂もあったらしい――カレハやツボミのテンションも一際あがっている。

「良くこんな穴場の招待券を商品にしたな・・・」
「二泊三日ですわね。一緒に温泉に入りたいですわ♪」
「お姉ちゃんと、禀さんと、三人でお風呂・・・・・きゃきゃきゃあ♪」

禀の右腕にカレハの胸が、左腕にはツボミの胸が押し当てられる。
かたや美乳、かたや成長途中の青い果実。
思わずにやけそうになる顔の筋肉に力を入れ、禀は二人に入ろうと声をかける。
二人はコクンとうなづいた。
427 名前:カレハ&ツボミネタ[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 02:13:04 ID:SV9pdfOP
部屋に荷物を置き、畳の上に大の字で寝転がる禀。
新しい畳の薫り、風の薫り、檜の薫り、色々な薫りが禀たちの鼻をくすぐり、長旅の疲れを癒すようで。

「貸し切りだったんですね」
「たかがデパートの福引に貸し切りとかやるんだな、って思いますよ」
「じゃあ、混浴のお風呂は三人っきりで入れるんですね!楽しみです♪」
「―――――あー・・」

禀は少しばかり嫌な予感がして美少女姉妹に目を向けるが、二人は既に妄想世界の住人となっていた。

「まままぁ♪私とツボミちゃんを一緒に・・・・熱いものをたっぷりかけてもらえるんですね♪」
「きゃきゃきゃあ♪温泉の中でもお布団の中でも・・・私とお姉ちゃんの躰をお皿にして食べるんですね♪」

どうやら二人の中で禀は絶倫になっているだけでは飽き足らず、温泉でやったり女体盛りをやったりするらしい。
やりたいと思う自分を制し、禀は苦笑するだけに止まる。

まだ時間はたっぷりとある。
今は、あの混沌とした日々を忘れ、愛しい美少女姉妹の可憐さに心を砕いて居ようと禀は誓った。
428 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 02:13:45 ID:SV9pdfOP
とりあえずここまで
gdgdっぽくてごめんなさいね

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