- 452 名前:カレハ&ツボミの人[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 10:18:44 ID:ABvWnuR+
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思い付きで書く
エロなし1レスコメディくさい
- 453 名前:カレハ&ツボミの人[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 10:49:31 ID:ABvWnuR+
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チック、チック、チック。
芙蓉家のリビングに、ただ沈黙だけが宿る。
但し――――アイと禀の二人は密着しているため、アイは満足そうだし、禀自身満更でもなさそうだが―――。
「妾、だと?」
「中途半端は許さないと言ったよね、禀ちゃん?」
酷く低い、ユーストマとフォーベシィの声。
並の大人ならビビって逃げ出そうとする程の威圧感を感じた禀とアイは、互いの手を探りあい、それを握り合う。
(俺はアイさんを選んだんだ・・・俺が、一番守りたいと思ったのは、アイさんなんだ)
禀は、奥歯をぐっと噛み締める。
殴られたら痛いだろう。
魔法で消されるかも知れない。さりとて逃げるのは嫌だった。嘘をついていない、アイを選んだ禀を、未だ慕ってくれる少女たちは、アイの提案である妾になることを納得している。
「確かに皆を幸せにしたいという気持ちは分かるよ」
「だがなぁ。どうあがいても一番になれないのなら、いっそ――――」
神王の言葉が寸断される。
彼の背後と、真正面から、椅子―しかもパイプ椅子だ―が、神王の頭に振り落とされる。
鈍い音。
魔王の端正な顔が血に濡れ、神王は驚愕の面持ちで、パイプ椅子を振り落とした二人を見てみる。
「シア――――それにキキョウ!?」
「やっぱり姉妹だね!息はばっちりだよ!」
驚愕する神王を尻目に、相方にサムズアップする姉妹。
シアとネリネにさんざっぱら脅された挙句、失敗すれば離婚と言われて、魔界と神界の全てを集めて分離させた姉妹は、やはり禀に心酔している。
「禀も禀よ。はっきり言いなさい。アイさんが一番なのは仕方ないけど、私も、シアも、リンも、楓も、プリムラも、亜沙も、カレハも、麻弓も、紅女史も、桜も、ツボミも、皆二番目なんだから。だから、アイさんは別格として―――皆禀に平等に愛してもらえるんだからっ!」
あぁ、と禀は溜め息を漏らしてしまう。
彼女ら全員を愛するのは至難の業だ――自業自得とは解っていながら、その道を択んだのは禀自身なのに。
ただキキョウの発言の後、禀の右腕をとっていたアイの逆側、つまり左腕に桜が抱きつき、背には―――大きさからして、亜沙のものと思われる胸が押し付けられて。
膝の上にはプリムラがちょこんと鎮座し。
「お父さん―――いい?式は二ヶ月後。私たちの卒業式の翌日よ。神界で式の後、人間界に宣戦布告して、禀が三世界の王になるようにしなさい」
コクコク、とうなづく両王。
- 454 名前:カレハ&ツボミの人[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 11:01:49 ID:ABvWnuR+
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すかさずネリネが笑み。
「失敗は許しません。もし失敗した場合、一生涯、未来に生まれ変わっても口を聞きませんからね―――魔王様?」
「うちも同じです。口を聞かないのと――私は神王様に食事をつくりません」
「私からも母さんたちに頼んでおくわ。神王様に食事を作るなっ、てね」
顔面が蒼白になる両王。
禀も、あらゆる意味で気が遠くなった。
もしかして、座布団にされるのではないか――今もプリムラは座っているが――。
「つっちー」
「紅じょ―――撫子。俺も同じ気持だ」
あまりのやりたい放題具合に、禀と撫子は心がリンクしたらしい。
両王が準備をすべく、慌てて芙蓉家を出ていくのを見て、禀は小さく嘆息をつく。
麻弓とカレハ、亜沙、ネリネは既に孕んでいる。
となると――――アイと撫子が、期待の目で見ているのに気付いた禀は、果たして――。
その夜、芙蓉家からは一晩中女性の嬌声がやまず。
道行く男たちは皆、前屈みになりながら足早に去ったと言う――。
- 455 名前:カレハ&ツボミの人[sage] 投稿日:2007/01/11(木) 11:02:51 ID:ABvWnuR+
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悪のりしすぎた。
マジゴメンナサイ。
でも私的に好きなシチュなんですよ。
一番好きなのは、紅女史ですが――。