488 名前:405[sage] 投稿日:2007/01/13(土) 13:45:00 ID:6zHYhctl
とりあえず続きが出来たので投下しようと思います。
489 名前:稟×キキョウほのぼの[sage] 投稿日:2007/01/13(土) 13:48:52 ID:6zHYhctl
それはクリスマスの2日後の事だった。朝食後楓が煎れてくれたコーヒーを片手に
のんびり新聞をチェックしている最中である。
のどかな禀の一時は玄関でベルも鳴らさず飛び込んで来た、着流し姿のある巨漢の乱入によって破られた。
「禀どのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
神王ユーストマが顔面真っ青にして号泣しながら芙蓉宅のリビングに飛び込んで来たのである。
ぎょっとして視線を向けると、またいつぞやの様に胸倉を?んで持ち上げられた。
当然首がきゅっと絞められて意識が遠くなる。その間にも「禀殿! 禀殿! 禀どのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」等と叫んでいるので、
こりゃ何かあったなー、と他人事の様に考えていたら、視界が霞んで行くのが解った。さらに死んだはずの禀の両親と楓の母親の姿が見えたもんだから、
ああ、死ぬんだな、俺。とこれまた他人事の様にぼんやりと考えていたら、急に身体が地面に向かって落下して行った。禀の意識はそこで途切れた。
目が覚めたとき、視界に飛び込んで来たのはキキョウとシアと楓の安堵した表情と共に、
血溜まりにうつぶせに倒れているユーストマと、両膝に手をついて肩で息をしている神王夫人の一人ライラックであった。
何やら全身黒ずくめの服装である。
キキョウとシアと楓曰く、意識を失う寸前であった俺を助けてくれたのはライラックさんだそうだ。
神王のおじさんの顎下に何やら寸勁とか言う技を打ち込んで気絶させて正拳突きで床に倒し、
下段の踵蹴りで気絶させたと言う。どこかで見た漫画を参考にしたらしい。
それは良いとして、どうやら今回の騒ぎは神界で行われる年末年始の行事の事が絡んでいるらしい。
血まみれになった神王のおじさんを、まるでサッカーボールの様に蹴飛ばしたライラックさんが
「後で家に来て頂戴、カステラ用意して待ってるから。」
と、そりゃもう人妻とは思えぬ程にこやかな笑顔を浮かべていた。
その笑顔に神王のおじさんの返り血が無ければ良かったのだが・・・。
490 名前:405[sage] 投稿日:2007/01/13(土) 13:50:59 ID:6zHYhctl
しまった、気絶という表記を2回続けてしまったorz
スミマセヌ、素人とはいえ単純なミスをしてしまいました。

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