592 名前:放課後のデイドリーム1[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:46:36 ID:wXPK2KaY
楽しかった夏休みも終わり、暦の上では秋となっても依然として入道雲が天高くそびえたつ9月の初めのころ、
その日は記録的な猛暑だった。振り返ると「あの日は暑かった」としかいいようがなかった。
それは土見稟にとってもシアやネリネそれに麻弓、……そして楓にとっても。

その日はなぜか紅女史のダークネスな気合が入っていた日で、前日に夏休みボケを更正する為のテストをやるとか紅女史が言いだし、
(勿論クラス中から麻弓を始めとしてブーイングの声があがったが、メデューサの如き眼光でひと睨みされ一瞬で静まりかえってしまった…)
その言葉どおりテストは実行され、そしてたった今帰ってきた稟のテスト結果は暗惨たる結果で、
打ちひしがれた稟は同じ境遇の同胞を探すべく教室を見渡す。

同じ境遇…すなわち赤点同盟という点からいえば、やはりここは大本命麻弓、対抗シアというところだろう。
麻弓に目を向けると麻弓もこっちに気付いたらしく近寄ってくる。
「土見くんどうだった?」
「今回はあまり良くはないな」
「私もよ土見くん、どう?答案見せ合わない?」
今回はねぇ…などと聞こえるように呟く樹。前回の期末試験の腹いせからか樹は稟に絡んでくるが稟は取り合わない。
「そうだな、しかしなんだな、ただ見せ合うだけってのはつまらんな」
「じゃあ負けた方は勝った方の言うことを一つ聞くということでどう?」
稟は補修の常連でしかも勝つ気満々の麻弓からの再提案に思わず苦笑してしまう。
「よしいいだろう、負ける気が全くしないがな」
「フフン、吠え面をかくがいいのですよ」
麻弓は稟の返事に口角を僅かに持ち上げると
「じゃあ行くですよ、せぇの!!」
593 名前:放課後のデイドリーム2[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:47:53 ID:wXPK2KaY
「麻弓に後れをとるとは何たる…、く、不覚だ」
「キャー!!勝った勝ったー!!土見くんに勝ったーー!!!」
「ツゥッチィィイ…そんなに私の授業ボイコットしたいのかい?」
「い、いえ滅相もございません…おい麻弓!、浮かれるのは後にしてくれ、落ち着け!頼むから!!」
「レポート50枚と兎跳びグランド50周どっちがいいんだい、ツッチー?」

某宇宙帝国覆面黒騎士の登場テーマのような紅女史の重低音の怒声をBGMにして、
まるで龍の首でも獲ったかのようにはしゃぐ麻弓をなんとか落ち着かせ、
ブザマだなと呟き、ニヤリと嘲笑う樹を視界の端に捕らえ怒りに悶えつつも
忍耐力を限界まで駆使して無視することが出来た稟は、放課後麻弓に付き合うことで折り合いをつけることができた。

終業のチャイムが鳴ると、シアとネリネは用事でもあるのか挨拶もそこそこに教室を出て行き、
楓は新しい料理のレシピを習うとかで、迎えに来た亜沙先輩、カレハ先輩と一緒に家庭科室に向かって行った。
教室はもうほとんど人がいない。

「で、麻弓どっか行きたいところはあるのか」
「ん〜、そうねぇ」
いつもの麻弓ならチャイムと同時に教室の出口を目指しているところだ。
大体、麻弓は休み時間に殆ど教室にいたためしが無い。
「じゃあ、今日は土見くんの知らない場所に連れてってあげるのですよ」
ぽんと手を叩いて麻弓が言うや否や教室の出口に向かって麻弓は駆け出す。
「ほらほら土見くん、ぐずぐずしないのですよ!」

二人は学校の校舎を囲む雑木林の中に入り、麻弓は木々の隙間にできた細いけもの道を跳ぶ様にして走っていく。
稟は樹の瘤に足をとられたり枝葉が顔に当たったりしてついて行くのがやっとの有様だった。

土見稟の前を疾走する麻弓=タイムはここバーベナ学園では結構有名人だ。
曰く、学園一の情報通にしてパパラッチャーそして、極度のゴシップ好き。
そんな麻弓の何処からとも無く現れては消えるその神出鬼没ぶりは稟から見ても神懸っていて、

「私は購買部への最短ルートから学園中の逢引ポイント、全てを頭にインプットしてるのですよ」

と、以前に聞いたその言葉通り、広大な学園の敷地を隅々まで把握している様だ。
(…それにしても学校の林の中にこんな道があるとはな)
そして急ぐのもこの時間なら麻弓のいう逢引ポイントに誰かと遭遇する可能性が高いからだそうだ。
稟がやれやれと思う間もなく、前を行く麻弓は急停止して人差し指を口に当てて振り返る。
「シッ!土見くんも隠れて」
どうやら林を抜けるところまで来たらしく、目の前に第二校舎の外壁がみえる。目指すポイントは第二校舎の裏側らしい。

「誰かいるわ」

低木の茂みの中から麻弓の指差す先には二人の少女がいる。その二人は稟がよく知っている二人でもあった。
(シア!それにネリネも…)

先に帰ったはずのシアとネリネがすぐ目の前にいることに稟は驚かせないでいる。
二人は何やらヒソヒソと会話をしているようだ。
(何故、こんなひと気の無い場所にいるんだろう?)
それを探るべくシアとネリネの会話の内容を聞こうとして稟は耳を傾ける。
やがて聞こえてきたネリネの言葉は稟の予想を遥かに上回っていた。

「…ですから、稟様が、い、いつどこで迫ってきてもいいように…
こ、心とか……か、体…の準備をしておきたいんです…こんなことシアちゃんにしか頼めないから…」
594 名前:放課後のデイドリーム3[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:49:40 ID:wXPK2KaY
それはネリネの顔を赤らめての爆弾発言だった。
ネリネは自身の大人しい性格が邪魔をして稟との関係を進められないでいることに思い悩んだあげく
先程の発言となったようで…それを聞いたシアも顔を真っ赤にしながらコクコクと頷いてる。

「…わ、私も、リンちゃんと全くお、同じことを考えてたの」
(シアさんネリネさん、何があなた達をそこまで駆り立てるのですかー)

思わずそう叫びそうになる稟ではあったが、今二人の前に飛び出すと収拾が付くどころか泥沼化することに気付き、へなへなと腰を落とす。
一方、稟のすぐ横にいる麻弓も動けずにいる。目の前の光景に目が離せないでいるようだ。

二人は少しぎこちなく近づくとシアはネリネの長い髪を掬う様に手を伸ばし赤く染まった頬に口付けをする。
小さく縮こまりながらネリネは微かに震えつつシアの愛撫を堪えている。
「ひゃぁ、ふぁっ、シアちゃん…く、くすぐったいです」
そのままシアの唇はネリネの白く透き通るような首筋から脇の下そして太股へと口付けを繰り返す。
「リンちゃん、大丈夫だから身体の力を抜いて」
「…は、はい」
シアはネリネの閉じられた両足の内側に手を添えて、ゆっくりと足を開かせるとネリネの小さい布に覆われた秘部が姿を現せていた。
誘われる様にシアの指先がショーツのクロッチに微かに触れる。するとその瞬間、ネリネは頭を振ってシアから身体を離し怯えたように後ずさる。
「や!だ、だめ…」
「リンちゃん…」
「シアちゃんご免なさい…頭では判っているの…でも、どうしても…」
「リンちゃんはいいの?もし、その時が来て稟くんに応えてあげられなくても」
「も、もしかしたら稟様なら…ううんご免なさいシアちゃん」
「う〜ん」

しばらく迷うように考えてたシアは、何か閃いたのかネリネの顔に自分の顔を近づけるとその耳元で呟き始める。まるで催眠術師のように。

「じゃあリンちゃんよく聞いて、今から私のこの手は稟くんの手」
「稟様の手…」
「指も舌もリンちゃんに触れてくるのは全部、稟くん」
「稟様が私を…」
「目をつぶりなさい。今、貴方の前には稟くんがいるわ…」
「稟様、ああ、お慕いしております…」

シアはネリネを抱き寄せるとネリネはとろーんとした瞳をしたまま、されるがままになっていき、仕上げにシアは声色を稟に似せてネリネに囁く。

「…さぁかわいいネリネ、愛しいネリネ、おいで」
「あぁ、稟様、稟さまぁ…」
(…その土見稟は君達のすぐ傍にいる訳だが…ああ俺ってば一体何をやっているんだろ)
595 名前:放課後のデイドリーム4[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:50:58 ID:wXPK2KaY
シアとネリネはまるで恋人同士の様に抱き合ったまま、顔を徐々に近づけ遂には唇を重ねる。
そして唇を重ねるだけのついばむようなキスから次第に舌を絡めていき…互いに舌を絡ませて息が止まりそうな激しい口づけを交わす。
舌に絡まっている唾液を音を立てて啜るシアとネリネ。
「あっ…ちゅる、ちゅぷ、んふっ」
「ああんっ……あぁ……っふぅ……」
(うーむ、まいったな、まさかこんなことになるとは…)
その嬌声が稟の耳にまで届いてきて、稟の理性はグツグツに煮込まれた根菜のように…このままだと箸で簡単にほぐれていきそうだ。

シアの手がネリネの制服の上からブラのホックを外すと制服の中で開放された双丘がたゆんと揺れる。
そのままシアは制服ごとブラを捲ると、その両手でネリネのの豊かな双丘を包み込む。
ネリネは両手にこぼれんばかりの乳房をシアに円を描くように撫でられると甘い吐息がネリネの声帯を震わせる。
「んっ……ふっ、んん、あふ」
日の下に露わにされたネリネの乳房は芸術的ともいえる曲線美に満ちていて、その乳房はシアの手によって揉みしだされ形を様々に変える。
「ん、あん胸を…そんなにされると」
シアの指先がネリネの二つの蕾をやさしくつつき、時には軽く摘み上げる。やがて固く尖ってきた薄紅色の頂きをシアは親指と人差し指で執拗に揉みまわす。
「あぁ、ひんっ、胸だ、だめになっちゃいます…」
乳首を摘ままれるたび快楽が乳房全体に広がり、そして甘美な痺れがネリネの乳房から全身に広がっていく。
「んん、んふぅ、ひあ、もう…だ、だめ」

するとシアの右手が先程と同じようにネリネの太股に触れる。期待と不安に彩られたネリネの瞳がシアの手の動きを追い続ける。
だが今度は焦らすかの様に膝の辺りでシアは右手を止めて、スカートの中まで入っていこうとせず、
産毛に触れるかどうかギリギリのところで柔らかく撫で上げている。
そのもどかしさにネリネは腰をモジモジとくねりだす。…そしてついに耐え切れなかったのか羞恥に震えながらネリネは哀願する。
「……ココが、ココが切ないの、です…お願いです…し、鎮めて下さいませ」
ネリネは制服のスカートの中にシアの右手を導くと、薄い生地の下着の中にある割れ目にそっと指を沿わさせる。
小さな布地は少し離れた稟から見ても判るくらいに濡れそぼっている。
(…こ、これは新しい拷問か何かなのか…やばい、やばいぞ、脳細胞がプチプチ切れていきそうだ…)
ショーツは膝上のところまでずり下ろされ、ネリネの秘部が触れていたクロッチからは花蜜の染みができ、太股を伝って滴り落ちる。
シアの指先が朝露に濡れたつぼみの様な陰芯を開花させ、陰核を柔らかく擦っていく。
「あふっ……あっ……気持ちいいです…」
シアの指がネリネの敏感な陰核を軽く摘んだり柔らかく撫でていき、ネリネの反応を楽しんでいるようにも見える。
「ふぁ、ああぁ!…ん、いい、いいの…」
ネリネから熱く滴り落ちる蜜がシアの指を少しずつ加速させていく。
シアの愛撫に完全に身体をほぐされたネリネは、息も絶え絶えに喘ぎ艶かしい喘ぎ声をあげる。
ネリネの身体は小刻みに震わせ、シアからの甘い刺激に身を捩るようにくねらせてその身を悶えさせている。
シアはネリネの花弁に口付けすると湧き出る蜜をすくい上げ、陰核に舌と歯で軽くなぞりあげる。
その刺激にネリネが快楽の奔流が体内を駆け巡り、そして
「ごめんなさいっ稟さま…もぉ…だめ…あっはぁぁ…、ぅあああああっ」
ネリネはシアに肢体を委ねたまま全身をぶるぶる震わせながらイったようだ。
「はぁはぁはぁ……あ、シアちゃん、あっあの、これはその…」
正気にかえり恥らうネリネにシアがクスッと微笑み
(やれやれ…正直これ以上は理性が耐えられん…)
「リンちゃん…、今度は私の番だよ」
それを聞いて稟の理性は炎天下に置かれたソフトクリームの様にトロトロに崩れてしまいそうになった。
596 名前:放課後のデイドリーム5[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:52:06 ID:wXPK2KaY
そのあと二人は何度目かの絶頂に達した後、暫く快楽の余韻に浸るように抱き合ったままでいると
ふと我に返ったのか、そそくさと手を繋いだまま立ち去って行ってしまい、残されたのはその一部始終を目の当たりにした稟と麻弓。
二人の間にはえもいわれぬ沈黙の空気が漂い、稟はフリーズしたまま動けずにいた。
口を開いたのは麻弓の方からだった。
「あ、あの…え、と、どエライものを見ちゃったのですよ」
「ああ、全くだな」
呆けた様に呟いた麻弓に苦虫を潰した様な顔で答える稟。
稟が思い至ったのは自分の隣にいる麻弓が極度のゴシップ好きと呼ばれていること。
今しがた見た光景はその対象と成り得ること、そのことであった。
自分はともかくあの二人が好奇の目に晒される事は絶対に容認できるものではなかった。

「あのな麻弓「土見くん…、その心配は無用なのですよ」」

釘を刺そうとした稟の言葉に被せる様に呟く麻弓。
「今見たことは誓って誰にも言うつもりはないから」
「………」
「二人はもちろん土見くんも私の大切な友達なんだから…その友達を悲しませることをしたくないのは…当たり前じゃない」
その言葉を聞いてようやく表情の強張りを解く稟。
「…うん、そうだよな、疑ったりして…そのすまなかった」
「そうよ、この麻弓=タイムを見損なっては困るのですよ」
「もしかして顔に出てたか?」
「うん、ばっちり!」
「………」
「あはは、土見くんはすぐ顔に出るからね」
「ふぅ、事が事だけにな」
麻弓の屈託の無い笑顔に、稟も思い違いだった事に気付いて安堵の息をつく。
「ごめんね土見くん、私がここに連れて来なければ良かったんだね」
「いや、誰が悪いって訳じゃないし…強いて言えばテストで俺が麻弓に負けたのが事の起こりだしな」
「もう、土見くんてば!私だってやる時はやるのよ、ただ本番にチョット弱いってだけなんだから…」

二人の他愛もない会話はそこで暫く続き、会話が途切れたところで麻弓はおもむろに稟の手をつかんで
「土見くん、そろそろいこ」
「…ああ、そうだな」
撤収を促す麻弓に対しなぜか表情の冴えない稟は腰を落としたまま動かない。
「土見くん、どうかしたの?」
「いや、別にどうという訳でもないんだが…」
「お腹でも痛いの、顔色悪いよ?」
「いや腹痛じゃない、すまないけど少し待ってくれ。…アレがその、なんというか…お、落ち着かなくてな」

麻弓は稟の言葉を聞いてキョトンとしていたが、すぐさま合点が行ったらしく
「ははーん、そっかー、そうだよねー、ふふふ〜ん、土見くんも男の子だもんねー」
「あんなの見たらしょうがないだろ!それにこのままテント張ったまま家に帰れるかよ」
「いいんじゃない、土見くんが健全で健康な男の子の証なんだから」

その言葉に稟が思わず赤面し俯いた瞬間、麻弓は稟の足元に座りちょこんと立て膝を付く。
そして稟の顔に自分の顔をギリギリまで近づけて、上目遣いに稟の顔をしげしげと覗き込んだあと、おもむろに
「なんか照れてる土見くんて、かぁいいねー!!」
「なっ、ななにを、ま、麻弓!!人をからかうな!」

麻弓の不意を付いた行動と予想外の言葉にますます顔を赤くする稟。
「よしよし、土見くんを助ける為だ、この麻弓さんが一肌脱ごうじゃありませんか」
597 名前:放課後のデイドリーム6[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:53:11 ID:wXPK2KaY
「…あ、あの麻弓?」
「いいから土見くんはじっとしてて、麻弓さんに任せなさぁい♪」
うろたえてる隙にズボンのファスナーを一気に引き降ろし中から硬直した稟の分身を取り出す。
「…これが土見くんのおちんちんね…」
「おい、よせって」
「だって土見くんコレが鎮まらないと帰れないんでしょ?」
「だからって…」
「いくら木陰の下でもずーっとそのままだと日射病になっちゃうよ」
麻弓は稟の分身を手の平で包んだまま、根元から柔らかくたどたどしくさすっていく。その心地よさに稟は抗うことができなかった。
「…わかった降参だ、好きにしてくれ」
「もう!女の子がエッチなことしてあげるんだよ、もうちょっと喜びなさいよ!」

稟が両手を上に挙げて降参のポーズをとると、もう素直じゃないのよねーといいつつも稟の分身への愛撫をはじめる。
おそるおそるしかしツボを押さえたその麻弓の手付きはエレクトした稟のイチモツに甘美な刺激を与え続ける。
「土見くんの…心臓みたくトクントクンいってるよ。あは、なんか違う生き物みたい」
「麻弓、…なんでそんなに…よすぎるんだ」

脈動するソレは麻弓の手の動きに合わせてピクピクっと反応し、擦られた先端部から透明な雫が滲み出てくる。
「なんか、ぬるっとしてきてる…土見くんのここ」
潤んだ赤と青の瞳で稟を見上げる麻弓の顔はいつの間にか煽情的な表情が表に出てきていた。
「ねぇ、男の子ってここ舐められると気持ちがいいんだよね?」
「………」
「…こおかな」
無言の稟を肯定と取った麻弓は口での奉仕も開始する。麻弓は槍の穂先をちろちろと舐め全体を舌でなぞると、カリ首の所に舌を這わせる。
「ちゅっ、ちゅぱ、ちゅるんっ」
下からは袋を柔らかくほぐす様に指が動き、竿の部分は掌がリズミカルにまとわり付きつつも時折強弱をつけて動く。
そして頂きの所は舌で舐めまわされ、唾液と先走りの雫によってテラテラと光っていた。
「はふ…、ん、んふ、…ふぁ、どう土見くん?」
「麻弓…き、気持ちいい…すごく」

麻弓の両掌と舌での奉仕に稟は下腹部から熱いものが込み上げ、限界が近づいてくるのを感じつつあった。
「…麻弓、もうイきそうだ…そのまま出して構わないか?」
稟の分身に奉仕を続けたまま上目遣いにコクンと頷く麻弓。
「…すまない」
そして数瞬の後、眩暈のようなフラッシュバックとともに稟のイチモツが麻弓の口内で限界まで膨れ上がると一気に射精する。
口内に溜まったソレを麻弓は少しずつ時間をかけてゴクリゴクリとゆっくりと嚥下していく。その上気した顔の目の端に微かに涙が浮かんでいる。
「ケホッケホッ……にが〜」
「す、すまん」
「いいのよ、土見くんは気にしなくても。私が好きでやったんだから。言ったでしょ人助けって」
その言葉とともに麻弓は稟に被さる様に身体を近づけ、稟の唇に自分の唇へと押し付け、そして離れる。透明な線がアーチを描き二人の唇から糸を引く。
598 名前:放課後のデイドリーム7[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:54:01 ID:wXPK2KaY
「私はね、土見くん。土見くんのことが好きなんだとおもうの。」
麻弓は稟に自分の秘めた思いを打ち明ける。稟はその言葉を聞いた数瞬の後、稟は静かに重く口を開く。
「…すまない。こんなことまでさせたのに…、俺は麻弓の思いには…応えることは出来ない。」
稟の言葉に麻弓は寂しげに微笑む。そんな麻弓の表情に稟は思わず胸が痛んだ。
「うん、判ってるのですよ。土見くんの周りには楓やシアちゃんリンちゃん亜沙先輩…沢山いるもんね」
「…だったらなぜ」
「でも聞いて土見くん、さっきシアちゃんとリンちゃんの前に行かなかったよね。
 でもそれなのに立ち去らなかった。なんで?二人とも土見くんの事をあんなに慕っているのにね。」
「それは…」
「周りの環境やしがらみとかに縛られすぎているんじゃない?誰かを選ぶと他の人を悲しませるとか考えてるの?」

麻弓の言葉に稟は思わずかぶりを振る。
「…いや、それは幾らなんでも自惚れが過ぎるだろう。俺には勿体無いような女の子ばかりだし」
「じゃあ土見くんはどうしたいの?」
「俺は…」
麻弓からの問いに言葉を詰まらせる稟。それはこれまで何度も自分に問い続け、未だに答えが出ていない問い。
「土見くんは選びたいのに選ぶことが出来ないの?違う?」
「…もしかするとそうかもしれない、正直に言うと答えをまだ見つけてないというのが答えなんだろうな」
「…だとしたら私がスッキリさせてあげるわよ。勿論オフレコでね。」

ヘテロクロミアの瞳の光が妖しく輝き、稟はその光に危うく吸い込まれそうになる。
「うーん、それは遠慮しとこう。」
稟の言葉に麻弓は貌を少しだけ歪ませて微笑む。
「そっか、今のは結構決まったと思ったんだけどね、私らしくなかったのかなー」
「いや、麻弓らしい決め言葉だったと思うよ。そろそろ行こう、大分日も暮れたしな。」
「そうね、あんまり遅いと楓が心配するからね」
稟は麻弓のその言葉に苦笑すると立ち上がって、来た道に戻ろうとする。いつのまにか太陽は大分傾いていて空を紅く染めつつあった。
麻弓はふぅと溜息をつくと先に立ち上がった稟に追い付きその頬に口づけする。そして唖然とする稟を抜き去るとクルリと振り返り―

「バイバイ稟くん、また明日なのですよー」
599 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 09:58:02 ID:wXPK2KaY
以上です。読み返すとちっともエロくない…
板汚しスマソ

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