615 名前:405[sage] 投稿日:2007/02/01(木) 13:17:57 ID:tqgM9kEp
前回投稿から間が空きすぎてしまいました。ようやく続きを投下します。
616 名前:稟×キキョウほのぼの[sage] 投稿日:2007/02/01(木) 13:19:47 ID:tqgM9kEp
「大晦日と、新年の行事、ですか。」
「そう、私達は神王家として出席するけれど、問題なのはキキョウなのよ。」
あの後、シアとキキョウに連れられた禀が神王宅に向かうと、神王婦人の一人アイリスに
出迎えられ、そのまま居間に通された。居間には神王婦人のライラック、サイネリアが待
っていた。
出されたカステラと紅茶を戴きながら、年末年始に神王家はキキョウを残して神界に行か
なくてはならない事を説明された。
「それでおじさんはああなった訳ですか。」
「そう言う事、本当にごめんなさいね。全くゆー君は・・・。」
「はは、慣れっこですよ。それで、キキョウはしばらく一人でここを管理する訳ですか?」
「そうなの、でもキキョウ一人じゃ寂しいでしょ? だから出来るだけキキョウの事気に
かけておいて欲しいの。頼めるわよね?」
「解りました。」
「キキョウも、それで良いわね?」
「うん・・・一緒に行けないのは寂しいけど「すまねえええええキキョウオオオオオオオ
オオオオオオオ!!!!!!!!!」
急に響いた大声は当然ユーストマの叫び声だった。見るとキキョウの前で土下座して頭を
打ち付けている。打ち付けられるたび、がんがん凄い音を立てている。それをキキョウが
おろおろしながらも宥めている様だ、が?

 ペグシャ!!

疾風のごとく椅子を持って現れたサイネリアが渾身の力を込めてユーストマをぶん殴った
のである。そして宙に浮かんだユーストマに、今度はシアがジャンプしてどこからか持ち
出したパイプ椅子を叩き降ろす。見事なコンビネーションでユーストマの意識は再び断ち
切られた。ちなみに禀が心の中で「ピンク」と呟いたのはご愛嬌。
「はあ、埒があかないわね。ちょっと・・・コレ向こうに運んでおいて。」
神界の王様を、それも自分の夫をコレ呼ばわりしたのはライラックであった。神王宅に来
ていた部下を呼んで先に神界に搬送させる様指示を出したらしい。
「シア、ミニスカートでそれは止めた方が良いぞ。」
「もしかして、見えちゃった? えっと・・・禀君に見て欲しいなあって。」
「シ、シア。この場でそれは「興味深い話ね、ぜひ聞かせてもらえるかしら。」
そこには(禀の目から見て)悪魔が3人居た。

………

………………

………………………

 「孫を抱ける日も近いわね。」

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