663 名前:658[sage] 投稿日:2007/02/11(日) 13:24:51 ID:D5a9Bugw
えっと>>661さんのは展開的に難しいんで、もう少しソフトな方が書きやすいかな…と。

他にリクエストなければこのまま普通に正常位でやらせちゃいますが…。

とりあえずH直前まで書いちゃったんで投下します。
664 名前:稟×ラジカル紅葉 2[sage] 投稿日:2007/02/11(日) 13:27:20 ID:D5a9Bugw
「かえ……」
唇を離した後、その名前を呼んでやりたかったが、状況がそれを許さなかった。
本体の楓から分離した不安定な存在であるこの女性をそう呼ぶことは、その存在を抹消する危険を伴う。
この世界の案内人である彼女がいなくなったら楓を救うことは出来なくなる。

紅葉は俺の考えを全て分かっているかのように頷いた。
「今は『紅葉』ですよ」
「こういう時に本当の名前を呼べないってのもなんだかなあ…」
「大丈夫ですよ。稟君の気持ちはきちんと伝わってきてますから。それで充分です♪」
この娘さんは本当に嬉しいことを言ってくれるな。

…と、ここで不意にある疑問が頭をよぎった。
楓は今、紅葉おばさんの姿をしているわけで…
つまり外から見れば、楓の母親と俺がキスしていたというわけで……
しかも2人きりということも相まって、この先キスで済みそうにないわけで………
それは倫理的に非常にまずいのではと思うわけで…………

俺の中で繰り広げられる壮絶な葛藤もお構いなしに
「稟君…」
紅葉さん、お願いですから頬を赤らめながら上目使いはやめてください。
ご自分の衣服のボタンに手をかけてますし、すっかりその気ですね。
だがそれはまずい。
俺はもう絶稟野郎と呼ばれるのは御免だ。
俺は自身の持ち得る最大の精神力を発揮して、ボタンを外す紅葉の手を押さえつける。
「待て紅葉!!」



「…俺が脱がす」

天国のお父さんお母さんごめんなさい。
どうやら僕は絶稟野郎だったみたいです。

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