727 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/20(火) 05:34:29 ID:yDkJMh8u
(´∀`;|・|) コソーリ

o((・_・彡 ・_・))o キョロキョロ

・・・よし、誰もいないな。今ならエロが激しく少なくてめちゃくちゃ下手なSS送り込んでも怒られない・・・よね・・・?
728 名前:727[sage] 投稿日:2007/02/20(火) 05:37:05 ID:yDkJMh8u
芙蓉家の朝は早い。


まだ日の昇りきらないうちから、2階の一部屋からごそごそと服を着替える音が聞こえだす。それはやがてパタパタというスリッパの音に変わり、一階へ下りていく。
そして一階からは料理をしているような、トントンといった音がしはじめる。

芙蓉楓である。


切った材料を入れて鍋に蓋をし、あらかたの朝食の準備をすませると、今度はお弁当作りにとりかかる。
・・・こんな朝早くからよくもまぁ、と今は爆睡中の恋人が見ていたら呆れそうなくらいにご機嫌なご様子で。
普段から良く笑う楓だが、稟と正式に付き合いだした影響か、最近は特に明るい。
「・・・楓・・・。おはよう・・・。」
「あ、リムちゃん。おはよう御座います。待っていてくださいね、今朝御飯運びますから。」
「・・・楓・・・・・・手伝う・・・。」
「はい、ありがとうございます。」

いるうちに、もう一人の同居人のプリムラが降りてきた。学校が無いプリムラはまだパジャマ姿である。バーベナの生徒、というわけではないプリムラの起床時間はまちまちで、楓達が出てから起きることもある。今日は早いようだ。


プリムラと一緒に朝御飯の準備をしながら、二人分、そして家で留守番しているプリムラの分の合計三人分の弁当を作る。弁当ができると楓は満足そうに微笑み、2階へと上っていった。
目的はもちろん、相変わらずのお寝坊である大切な人を起こす為である。


「稟くん。入りますよ?」

コンコンと、軽く扉をノックした後、そっと中を覗く。やはりというか、ベッドはしっかりと膨らんだままだ。
729 名前:727[sage] 投稿日:2007/02/20(火) 05:37:52 ID:yDkJMh8u
「稟くん、起きてください。朝ご飯ができていますよ。」

まだ寝ている男の肩を優しく揺らしながら声をかける。
・・・しばらくして、寝ている男の方も反応を示す。

「・・・・・・あ〜、・・・眠い・・・。楓、もう5分・・・。」
「そんな事言っていますと、朝ごはん食べられなくなってしまいますよ?リムちゃんも起きてきていますし。」

楓は苦笑しながらも、根気よく稟を起こしにかかる。

「・・・う〜・・・、あと3分だけ寝かせてくれ〜・・・。」

・・・言うだけ言ってまた布団にしまう。
そんな稟に、楓はこの前亜沙先輩に聞いたちょっとした起こし方を思いだした。

「・・・・・・ふむっ、むっ・・・んんっ・・・。」
「ふっ・・・むっ・・・、ん・・・んむっ・・・・・・。」
「・・・・・・んんっ、・・・ぷはぁ!・・・って、ちょっと楓!?」

いきなりキスされて驚き、顔を真っ赤にして起き上がる稟に対して、楓はにっこりと微笑みながら朝の挨拶をする。
・・・・・・まぁ、彼女の方も顔が赤いのではあるが、稟ほどではない。

「おはよう御座います、稟くん。目が覚めるか?」
「う・・・うん。さ、覚めたけど・・・。」

稟はとりあえずベッドから身体を起こす。楓とのキス自体が慣れてないのもあってか、寝起きにいきなりのキスはきいた。
それはもう、ものすごく。下半身まで元気になってしまうくらい。
・・・いや、朝は元気なんですけどね。

「よかった。では、朝食の準備が整っていますので、着替え終わったら降りてきてくださいね。」
「あ、ああ・・・。・・・って楓!ちょっと待った!!」
「はい?何でしょうか稟くん?」
730 名前:727[sage] 投稿日:2007/02/20(火) 05:39:12 ID:yDkJMh8u
「目覚めのキスなんて、何でそんな事を急に・・・。」
「ええ、亜沙先輩から聞きました。そ、その・・・、こ、恋人が寝ている場合は、相手の方をこうやって起こすのだとか・・・。」

顔を赤らめつつ答える楓。稟はその答えを聞いてベッドに突っ伏した。

「で、できればその・・・お、おちんちんを舐めて起こす方がいい、と・・・言っていらしたのですが・・・。え、えっとですね・・・、流石にそれをすると下にいるリムちゃんが気づいちゃいそうのでしたので・・・」
「あ、あ、あの人はぁぁぁぁ!ってか楓、今さらっと凄いこと言いませんでしたか?!・・・も、もしかして、プリムラが寝ていたらやるのか?!!」
「はい、稟くんが望むのであれば♪・・・あの、もしかしてそちらの方が良かったでしょうか?」
「い、いいですいいです学校に遅刻するからからというか学校に行けそうに無くなるから!!!」

もじもじしつつ言う楓に稟は首をぶんぶんと振った。
そんな事をされたら自分の理性が持つか分からない。というか学校に行けなくなる。


「稟くん、私なんかじゃ喜んでくれないですよね、やっぱり・・・。」
「そ、そんなことない!」
「むうっ・・・、・・・んんっ・・・」

否定の意味を、楓は別の解釈をしたらしい、表情がふっと暗くなる。
過去の事件のせいか、楓は自分を責めてしまう傾向にある。稟としては非常に困ったことに。
楓の表情が沈みそうになるのを見て、稟は咄嗟にキスをした。そのまま口を塞いでしまう。

「・・・ちゅ・・・、ん・・・ふっ・・・」
「・・・んっ・・・んちゅ・・・、・・・ふ・・・はっ・・・」
「・・・んっ・・・、・・・ふはっ・・・・・・り、稟くん?」
「楓、そういう風に考えちゃいけない。今は俺がちゃんといる。楓の隣に俺がいて、俺の隣には楓がいる。いいな・・・?」
「・・・はい、稟くん・・・。」
731 名前:727[sage] 投稿日:2007/02/20(火) 05:41:27 ID:yDkJMh8u
再び口付けを交わす二人。段々と、それは濃厚になっていく。

「んちゅ・・・ん・・・、・・・ぴちゃ・・・」
「ぴちゅ・・・ちゅ・・・ちゅぅ・・・」

唇を合わせるだけのキス。それが段々と舌を触れさせだし、その舌が絡まりだす。最終的にはお互いの口の中を貪る様なディープキスになる。
ここまで来ると稟も止まらなくなった。キスをしながら楓の胸を、制服の上から軽く撫でる。
楓は一瞬ビクッとしたものの、抵抗せずにされるがままになっている。
稟は制服の上からにも関わらず、楓の胸を揉みだした。楓も「んっ・・・」という小さな声をあげるだけで特に嫌がる素振りを見せないようだ。
・・・おいおい、バカップルは構わんが、学校はいいのかい学生さん方よw

「楓・・・。」
「稟くん・・・。」

制服の上からというのがもどかしくなり、稟が楓をベッドに押し倒して脱がそうとした直後、

「・・・楓・・・?稟・・・起きた・・・?」
「わぁっ!」
「きゃっ!!」

突然扉が開き、プリムラが顔を出した。全然降りてこない二人を不審に思って稟の部屋まで上がって来たらしい。

「ぷ、プリムラ?」
「り、リムちゃん・・・。」
「・・・二人とも、何やってる・・・?」

怪訝に思ったプリムラが二人に聞いてくる。そりゃそうだ、稟を起こしに来た筈の楓が、何故か稟よりもベッド側にいる。これではまるで稟の方が楓をベッドから起こす様な感じではないか。
・・・実際は全く逆で、楓を押し倒そうとしたところなのだが。
732 名前:727[sage] 投稿日:2007/02/20(火) 05:42:51 ID:yDkJMh8u
「あ、あはは・・・。」
「あはははは・・・・・・はぁ。」
「??」

状況を完全に忘れて盛り上がり、正に事に及ぼうとしてしまった二人としては笑って誤魔化すしかない。

「それより二人とも、時間いいの?」
「「えっ??」」

プリムラに言われ、二人は揃って時計を見る。
時計の針は、二人が急いで朝食を食べてもぎりぎり間に合うかどうか、という時間だった。
これ以上無駄な時間を取っていると、朝食抜きで学校となってしまう。

「た、大変!急いで準備しないと!」
「やばいっ!」

それを見た二人も、慌てて準備しはじめる。何が何だか分からないプリムラだけが、一人不思議そうにしていた。


「稟く〜ん、カエちゃ〜ん、おはよう〜♪」
「おはようございます、稟さま、楓さん♪」
「あ、ああ・・・、二人ともおはよう。」
「お、おはようございます、シアさん、リンさん」
「・・・あれ?二人とも顔赤いよ?どうしたの?」
「も、もしかしてお熱がるのでは?!」
「だだ、大丈夫だって。ホ、ホラ、全然元気だからさ!」
「わ、私も全然大丈夫ですから!」
「「??」」



余談だが、疑問に思っていたこの時の事を魔王様に後で聞いてみたらしい。おおよその事情が分かった魔王様にの説明を聞いてようやく知り、耳まで真っ赤にしたプリムラがいたとかいないとか。
733 名前:727[sage] 投稿日:2007/02/20(火) 05:54:29 ID:yDkJMh8u
とりあえずは以上です。
エロはともかくSS自体、ついてはこんな大きな場所で文章を投下することも初めてなので・・・orz

えっと、言い訳なのでこれを言うときだけは態度がでっかくなったり。
|ω・`)アニメ版の楓があまりにもカワイソスだったんで勢いで書いてしまった。今は反省している。


一応、この後我慢ができなくなった二人がバーベナ内でやっちゃう、っていうのはあるんですけど・・・(´∀`;|・|)

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