続き
俺は桜の身長に合わせて屈み込むとそっとキスをした。
「ん・・・む・・」
「・・ひん・・ふ・・ん(稟・・くん)」
「ん・・・・・」
どれくらいそうしていただろうか?
1分か・・或いはもっとか・・・
時間の感覚がなくなるほどそれは甘美で・・まるで麻薬のようだった。
息苦しさに負け唇を離すと桜が何か言いたげな顔で俺を見ていた。
「稟君・・・」
「ああ、分かってる。でも、さすがにここじゃあな・・」
ここじゃなきゃいいのか、俺・・・
「じゃあ・・保健室・・とか?」
「・・ぶっ!?(鼻血)」
赤面しながら言う桜に俺は吹いた。もちろん血を。
想像してしまう俺がいるのが悲しすぎるぞ。
亜沙先輩の言葉が頭をよぎる。
『それとも普段は控えめだけどやる時はやっちゃう桜?』
あぁ・・亜沙先輩・・・今、心から納得しました・・
「その・・」
「な、何だ?」
「保健室、行く?」
・・・・・・・・・・・はっ!危ない、危ない・・・
桜さん・・あなた・・
赤面しながらなに言ってやがりますか!
「・・是非に」
嗚呼、天国のお父さん、お母さん・・
僕を許してください・・・