839 名前:727[sage] 投稿日:2007/03/05(月) 21:14:30 ID:NC0XBWgl
>>836
自分も、もう少ししたら投下できます。ちょっとリアがたてこんで書けなかった・・・。
ごめんなさいとして、短編投下。紅女史ですけど。
840 名前:727[sage] 投稿日:2007/03/05(月) 21:18:42 ID:NC0XBWgl
静かに扉が閉められ、極力音を立てないようにしているらしい二つ、足音が遠ざかっていく。
足音が完全に聞こえなくなってようやく、撫子は一息ついた。

「全く・・・。授業中だからといって、誰にも気づかれないと思ったのか?」

ぐったりとしつつ、撫子は呟いた。


――数十分ほど前――

撫子は午後から必要な幾つかの資料を取りに、資料室に向かっていた。
(・・・・・・ん?)
資料室の扉にかけた手が、ピタリと止まった。
資料室の中から微かな声が聞こえた気がしたからだ。
眉を潜め、そっと資料室に入り、物音のする方に様子を伺った。
サボりなら気づかれると逃げられるかも、と用心したからである。
見つけたら現行犯で捕まえて指導だ、と思っていると。

「・・・・・・?」

入った瞬間、何とも言えない匂いが鼻についた。
(この匂いどこかで・・・)
訝しげに思いつつ、とりあえず気配のする方へ向かった瞬間、

「ひあぁぁっ!そ、そこはダメですっ。」

女性の嬌声が聞こえてきた。
(!!・・・この声、芙蓉か?!)
明らかに、性的な意味を考えてしまうその声色に撫子は焦った。
楓が襲われている可能性がある。
焦って急いで飛び出そうとし

「ん?どうしてだ?」

(んなっ、この声は・・・!)
男の方の声を聞いて硬直し、咄嗟に物陰に隠れた。

「か、感じすぎちゃ・・・ひゃっ!」
「楓、可愛いよ。」
「うう・・・。り、稟くんズルいです。普段なら絶対そんなこと言ってくれないのに・・・。」
841 名前:727[sage] 投稿日:2007/03/05(月) 21:19:33 ID:NC0XBWgl
(・・・・・・はぁ。)
一気に緊張感が薄れ、どっと脱力感が襲ってきた。
何のことはない、つっち〜が相手らしい。
彼が相手であるなら、この行為はほぼ間違いなく、両者の合意の上であると思っていい。
(ったく、何も学園で授業サボってまで・・・。)
彼らの担任としては頭を抱えたくなる事態だ。
行為に及んでいる人物が分かってしまうと、今度は逆に踏み込むのを躊躇ってしまう。

「ふぁ、あぁっ、あっ、あふぅ、はっ・・・!」

くちゅくちゅっずちゅっ

二人はこちらに全く気づいていないらしい。
楓の喘ぎ声と湿った音に加え、時折稟が何やら囁いているらしい声まで聞こえだした。
(・・・・・・うぅ。)
そのあまりに生々しい声に、自身の顔が火照って来るのを感じた。
この二人が授業をサボっている事は事実であり、教師としては注意しなければならないのは、撫子自身分かっている。
だが、他人の情事に踏み込むのは流石にどうだろうか。
ましてその二人は、毎日顔を合わせる自分の生徒なのだ。
そんな撫子の葛藤を知らない二人の行為は、どんどんエスカレートしていく。

「あ、あああっ!っふぐっ・・・んんんんっ!!」

楓が一際大きな声を上げた。どうやらイッたらしい。

「・・・うぅ。」

・・・気になる。
普段は大人しい楓が、ここまで声を上げているのだ。
(覗くだけ、覗くだけなら・・・。)
物陰から、そっと様子を伺う。
(・・・!)
予想通り、楓と稟がいた。お互いに激しく唇を押し付け合い、舌を絡めている。
と、同時に楓の姿も目に飛び込んできた。
資料棚に背を預け、足を大きく開き、稟にショーツの中に手を入れられた姿が。
(!!?!?)
慌てて首を引っ込めた。
今の自分は、今までに無いくらい顔を真っ赤にしているだろう。
同姓の撫子から見ても、今見た楓の姿は色々と危険すぎた。
(芙蓉が、あんな格好をしているとは・・・。)
自分の下腹部が、熱くなっているのを感じる。
(あ、アソコをつっち〜に撫でられ、かき回されて・・・。)
考えているだけで、吐息がどんどんと艶を帯びていく。
842 名前:727[sage] 投稿日:2007/03/05(月) 21:20:56 ID:NC0XBWgl
「・・・ひゃううううう!!」
「ぐ、きつい・・・。」

楓の嬌声が響く。挿入したらしい。
我知らず、撫子は下着をずらして自身の秘裂に指を這わせていた。

ちゅくっ

「・・・・・・っ!」

突然の快楽に、撫子は身体を震わせた。
(そ・・・んな・・・)
我知らず秘部に―それも直接―触っていたこと、そして何より濡れていることに、撫子は愕然とした。

「・・・っ!っふぁ・・・っ!」

頭では分かっている。ここは学園で、しかも自分は教師だ。
教え子の情事で欲情するなど、あってはならないことだ。

「・・・はぁっ、・・・・んっ・・・んふっ!」

しかし、一度始めてしまうと止まらない。先ほどの楓の姿が、脳裏から離れない。
(私は・・・何を・・・)
楓の喘ぎ声と愛液をかき混ぜる音、腰を打ちつける音が聞こえる。
それらの音が快楽に侵されつつある頭に響く。
音に釣られてなのか、それとももう一度見たいという単純な欲求なのだろうか。
撫子は我慢できず、二人の情事を再び覗く。

「・・・ぁ・・・っぅ!」

楓を棚に押し付け、その身体を肉棒で穿っている稟の姿が目に入った。

「ふぁ!あ、あっ、んっ、はっ!」
「・・・っ。」
「あんっ!ふっ、あ・・・ぁっ、はぁっ!」

楓の声が大きく、どんどん艶を帯びていく。

「ふぁっ・・・!はぁっ・・・ぁっ・・・っ!あぁ・・・!」

撫子も、秘裂に入れた指を、思いっきりかき回していた。
いつ、指を入れたのか。全く記憶に無い。
843 名前:727[sage] 投稿日:2007/03/05(月) 21:21:35 ID:NC0XBWgl
「りん、くんっ・・・!りんくっ、ん、あんっ!」
「うっ、そろそろ・・・いくぞ、楓。」
「ふあ、きて、きてくださ、い、りんっ、くん!・・・なか、なかに・・・!」

二人の声に合わせ、撫子自身も指を3本に増やし、激しくかき回す。

「っ・・・んっ・・・ふぁっ・・・あ・・・!」

快感で頭が痺れて、既に何も考えられない。
ぐちゅぐちゅ、と音がする自らの秘部を、思いっきりかき回す。
そして、そのまま指を秘部に押し込み、Gスポットを擦り上げる。

「!!!ひあっ、ああああ!!」
「で、出る!」
「・・・っっ稟、くんっ!!」

「・・・っっっはぁぁぁっ!!」

稟が楓の中で果てたのとほぼ同時に、撫子は絶頂を迎えた。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 


「やれやれ、らしくもない事をした。」

気分が落ち着き、改めて自分がやったことを思い出して深いため息を吐いた。
覗きまがいのことをするだけでなく、それを見て自慰までしてしまうとは・・・。

「全く、私も欲求不満かね・・・。」

しかも生徒の情事に刺激され、だ。
(しかし・・・。)
意図していたわけではないといえ、結果的に、あの二人の情事を覗いてしまったことになる。
まぁ、公共の場所であのような行為を及んだ時点で、あの二人に過失があるのは否めないのだが・・・。
なんにせよ、悪いことをした。

「はぁ・・・。しょうがない。
あの二人には、昼休みまで「用事」を頼んでおくか。」

聡い二人だ、この「用事」が何を示すか、よく分かるだろう。
あの二人は着替えに戻ったようだ。
「自分の手伝いをさせていた」と言えば、キツいペナルティは無いだろう。
(ちょっと甘かったかな。)
そんなことを考えつつ、ようやく火照りの収まった身体を起こし、周りを見回した。

「・・・・・・床、拭かないとな。」
844 名前:727[sage] 投稿日:2007/03/05(月) 21:25:46 ID:NC0XBWgl
以上です。一応、午前の裏話の「幕間」ってことで。
退屈凌ぎになれば、と思っていたり。
駄文失礼しました。



さて、急いで午後編仕上げないと。 三 (;´Д`)

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