- 870 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 22:44:09 ID:HJkTCQk6
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エロの薄い稟×シア・キキョウものでも需要ってありますか?
※3Pではありません。
- 873 名前:870[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:37:23 ID:HJkTCQk6
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とりあえず需要はあるようなので投下させてもらいますね。
>>872
申し訳ありませんでした。また投下する機会があった時の参考とさせてもらいます。
- 874 名前:稟の婚前旅行[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:39:57 ID:HJkTCQk6
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秋も終わりに近づいてきたとある週末の夕方、俺はリビングでテレビを見ていた。
旅行特集とおぼしき番組ももう終わりらしく、司会者が視聴者へのプレゼントの応募方法・あて先等の説明を始められ
『…当選者の発表は賞品の発送をもって…。』
といった、この手のプレゼントではお約束とも言える説明が行われた。
「楓、これってどういうこと?」
俺の隣で一緒に観ていたプリムラが、感じたままの疑問を口にし、
「これは、このプレゼントが当たった人にだけお知らせが届いて、誰が当たったかは発表しませんよ、っていう意味なんですよ。」
同じく、俺の隣に座っていた楓がプリムラの疑問に答えた。
「まあ、これだと本当に当たった人がいるのか時々不思議になるよな。意外と当選者がいなかったりするかもな。」
「そ、それはないと思いますよ…。」
「でも、福引なんかもそうだけど、こういうのに当たる人って本当にいるのか?」
そんな、誰もが一度は感じるだろうと思われる疑問を口にしたら、『ピンポーン』と玄関のチャイムが鳴った。
「あ、俺が出るから楓は座ってていいぞ。」
俺は立ち上がって、楓にそう言って玄関に向かうと、よほど忙しいのか、玄関に行くまでに更に数回チャイムが鳴らされた。
「はい、どちら様で「稟殿ぉぉぉぉぉぉお!!」」
玄関を開け来訪者に声をかけるや否や、俺は神王のおじさんに両肩をがっしりとつかまれ、真正面から見据えられた。
「あ、あのー神王のおじさん?今日はどうしたんですか。いつになく真剣そうですけど何かあったんですか?」
「稟殿、次とその次の週末は空いてるか?いや、むしろ空いてるよな?」
「え、ええ。空いてま「「お父さん!!」」」
またもや俺が言い終える前に今度は二人分、声が重なった。
かと思うと次の瞬間には鈍い音と共に神王のおじさんの頭が前にたおれ、間髪いれずに再び鈍い音がしたかと思うと今度は体ごと横へ吹っ飛んでいった。
この間わずか数秒、今俺の目の前にはパイプ椅子を握り締めたシアとキキョウが立っていた。
- 875 名前:稟の婚前旅行[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:41:09 ID:HJkTCQk6
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「ごめんね、稟くん。またお父さんが迷惑かけちゃって。」
「いや、俺はいいけど神王のおじさんは大丈夫か?さすがに二連続はやりすぎなんじゃ…。」
「大丈夫だってば。これ位リアお母さんのイスやライラお母さんの鉄拳制裁に比べればたいしたことないから。」
そう言われて視線を横にずらすと神王のおじさんがうつぶせのままのびていたが、やがて立ち上がり俺たちのほうへ歩いてきた。
「二人とも、さすがに椅子はやりすぎだと…。」
「「だって、これくらいやらないと効かないんだもん。」」
「まあ、それはいいとして、二人とも今日はどうしたんだ?」
話が脱線しかかっていたのでそう聞くと、シアとキキョウは思い出したような顔をし、俺の方を向いた。
「ねえねえ稟くん、今度の週末空いてる?」
「それから、その次の週末も。」
「ああ、空いてるけど何かあるのか?」
二人の質問はさっきの神王の質問と同じだったが、さっきは二人の声でかき消されたので、改めてそう答えた。
「うん。実はね、ある物があるの。」
「それでね稟。」
二人は俺に更に近づき
「「二人で旅行に行こ。」」
満面の笑みを湛えて言った。
- 876 名前:稟の婚前旅行[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:42:04 ID:HJkTCQk6
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「ところで、何で急に旅行なんだ?」
さすがに外は寒かったので、俺は神王邸に招かれシアとキキョウの部屋で話の続きを聞くことになった。
「うん、実はね、こんなのが当たったの。」
シアがそういって取り出した白い封筒のような包みには『特賞』と書かれていた。
「これって…。」
「うん、福引で当たったの。」
ついさっきまで、福引で当たる人が本当にいるのか、と思っていた俺にとってそれは予想外の理由だった。
そうなると、まさかと思いつつキキョウの方を向くと
「あたしも当たっちゃったー。」
そう言って取り出した封筒はさっき俺が見ていた番組からのものだった。
「それでね、…ってどうしたの稟。惚けちゃって。」
「いや、福引の特賞とかって本当にあるんだな、って思ってただけだよ。」
「普通はそう思うよねぇ。私も最初は信じられなかったもん。」
シアがそういうとキキョウも頷いた。
「ところで、本当に俺とでいいのか?せっかくだから神王のおじさん達と六人でいってもいいのに。」
「だって私のもキキョウちゃんのもペアチケットなんだもん。」
「それにお父さんやお母さんたちも稟となら二人でもいい、って言ってくれたし。」
「それなら、お言葉に甘えさせてもらおうかな。それで、行き先はどこなんだ?」
「ちょっと待っててね、今確認するから。」
そう言って二人は確認すると
「え〜と、あたしのは○○温泉で一泊二日。」
「私のは□□温泉で一泊二日ッス。」
「あとは…。」
- 877 名前:稟の婚前旅行[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:42:50 ID:HJkTCQk6
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その後、移動方法を確認したり、いつ行くか決めたりなどしていたら、夕飯時となっていた。
順番は次の週末はキキョウと、その次の週末はシアと行くことになった。
「それじゃあ、確認は終わったしそろそろ帰らせてもらうよ。」
「でも、ごめんね稟くん。突然誘っちゃって。」
「そんなに気にしなくていいぞ。俺としても楽しみだし。」
「でもさあ、稟これって…。」
「ん、どうしたんだキキョウ?」
そんなことを話しながら玄関に向かっていると、突然キキョウが悪戯を思いついたときのような顔をして俺に話しかけてきた。
いったい今度はどんなことを思いついたんだ、などと考えていると
「これって、新婚旅行ならぬ婚前旅行だよね。」
「!!」
「キ、キキキキョウちゃん、と、突然なに言うの?」
俺の予想の遥か斜め上を行くことを、平然と言ってのけた。
無論、突然そんなことを言われた俺とシアは顔を真っ赤にしてうろたえたが、言ったキキョウも少し恥ずかしかったのか、顔を赤くしている。
「ま、まあ、そりゃそうだけど…。」
「………。」
俺はなんとか言葉を返せたがそれも長くはなく、シアにいたっては顔を真っ赤にして俯いたまま玄関まで来てしまった。
「そ、それじゃあまた明日な。」
「じゃーねー稟。」
「ま、また明日ね。」
まだ少し恥ずかしかったのか、俺は言葉少なめに挨拶しそそくさと退散することにした。
でも、言われてみればキキョウのいう通りなんだよな…。
そんなことを思ったり、二人との旅行への思いを馳せつつ、俺は芙蓉家へと帰っていった。
- 878 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:44:40 ID:HJkTCQk6
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そして一週間後、俺はキキョウと二人温泉にやってきたわけだが
「ほらほら稟、早くいこ。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、キキョウ。さすがにこれだけ坂道を歩くと疲れたぞ。」
俺とキキョウは温泉に入るどころか、散歩していた。
というのも、俺たちの泊まる旅館はとある山の紅葉の名所の近くに有り、俺はキキョウに誘われそこへ散歩にきているのだ。
「しょうがないなあ。それじゃあ、あそこのベンチで一休みしよ。」
「あ、ああ。そうするか。」
キキョウは近くにあってベンチを指すとさっそくベンチへ歩いて行ったので、俺もついていきそこに腰を下ろした。
「はぁ〜、疲れた〜。」
「もう、稟ってばお爺さんみたいだよ。」
「そ、そうは言っても体育の授業よりきつかったぞ。」
「稟が運動不足なだけじゃない?」
「さすがにそれはない、…と思うぞ。」
そうは言ったものの、実は結構きつい。
息もあがってるし、足にも結構きてる。
そんな俺の顔を覗き込むとキキョウは心配そうな顔をして
「それじゃあ、一休みしたら旅館に戻る?」
と提案してくれた。
「ああ、そうさせてもらうよ。」
なんだか情けないような気もするが、今はそんなことはどうでもいい。
「そういえばキキョウは疲れてないのか?俺よりも歩くペースが速かったような気もするんだが。」
とりあえず俺は、息を整えつつキキョウは平気なのか聞いてみる。
「んー、あたしも少し疲れたかな。でも大丈夫だよ。」
「そっか、それならいいんだが…。」
「それに、少し疲れてたほうが温泉に入ったときに気持ちいいからね。」
そんな他愛もない話をしながら十分程休憩すると、息も整のって体力も少しは回復してきたので、立ち上がり
「それじゃあ、そろそろ戻るか。」
とキキョウに声をかけると
「うん、そうしよ。」
キキョウも返事をして立ち上がって、スカートについた埃を軽く払って歩き出した。
「ねえ稟、どっちが先に戻れるか競走しない?」
「さ、さすがにそれはきついから、かんべんして欲しいなぁ。」
「ちぇっ、つまらないの。それなら、…えいっ。」
競走を遠慮したら少し頬を膨らませたキキョウだったが、すぐにいつもの小悪魔スマイルになり俺の左腕に抱きついてきた。
「キ、キキョウ!?」
「えへへー、競走がナシなら、代わりにこのまま帰ろ。」
(ま、まあこれ位ならいいか。)
などと思い、左腕の柔らかい感触をかみ締めながら今来た道を戻り始めた。
- 879 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:45:39 ID:HJkTCQk6
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「はぁ、やっと着いたか。」
「お疲れ様、稟。」
帰りは下り坂だったので、行きほど疲れはしなかったが、距離は同じなのでそれだけでもかなり疲れた。
そのせいか、部屋に戻るなり俺は座り込んでしまった。
「はい、水。」
「ああ、ありがと。」
俺はそう言ってキキョウから水をもらうと、それを一気に飲み干した。
一息ついて時計を見ると、時刻は6時を過ぎていた。
「さて、夕飯までまだ時間があるけどどうするか。」
「せっかく温泉に来てるんだから、夕飯の前に温泉に入ってこない?」
「そうだな、せっかく温泉に来てるんだし入らなきゃ損だよな。」
「そうそう。それじゃあ早くいこ。」
そう決まると、俺たちはタオルや着替えを用意し大浴場に向かった。
そして考えることは皆同じなのか、部屋を出た直後はそれほどでもなかったが、大浴場に近づくにつれ、少しずつ大浴場にいく人が増えてきた。
「意外と人多いね。」
「そうだな。でも入れないってことはないだろ。」
「それはそうだけど。ところで稟。」
「ん、どうした。」
キキョウは急に真剣な顔をしたかと思うと、俺の耳元で言った。
「覗かないでね。」
「………。」
さすがにこんなことを言われるとは思ってもいなかったので、俺は数秒の間あっけにとられていた。
そして思わず叫びそうになってしまったが、周囲に人がいることを思い出し、キキョウ同様にその耳元で
「そんなことできるか!」
と言い返した。
「あはは、冗談だって。それじゃあまた後でね。」
ちょうど大浴場の前だったので、キキョウはそういい残して女湯に入っていった。
「まったく、キキョウは本当に人をからかうのが好きだな。」
俺は一人呟いて男湯に入った。
- 880 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:46:41 ID:HJkTCQk6
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「ふぅ、いい湯だったなぁ。」
キキョウより先にあがった俺は、大浴場の横に設置された椅子でキキョウが出てくるのを待っていた。
ちなみに、俺は浴衣に着替えている。
(それにしても、テレビのプレゼントでこれだけの温泉に来れるなんて思ってもみなかったな。)
などと考えていると
「あ、稟。待っててくれたんだ。」
丁度、キキョウが出てきた。
キキョウも着替えたらしく、さっきまでの服から浴衣姿に変わっていた。
「ああ。それじゃあ、部屋に戻るか。」
「うん、そうしよ。」
そういって部屋に戻ってしばらくすると、夕飯が運ばれてきた。
見た目からして豪華な食事だったが、その中でも一つの大きな土鍋が目立っていた。
「ねえねえ稟、早く蓋取ってみようよ。」
「そうだな。さて、中身は何かな?」
などと言いながら蓋を取ると
「…ねえ稟」
「………。」
中に入っていたのは肉、野菜などごく普通のものだった。
しかし、中央には楕円形に石のような物が入っていた。
「これって、」
しかし、俺はこれが何か一目で分かった。
とはいえ、これが出るとは予想もしてなかった。
「亀鍋?」
「……え?」
「だって、これって亀でしょ?」
鍋に入っていたのはスッポンだった。
小さいとはいえそれも丸ごと。
「いや、キキョウ、これはただの亀じゃない。これはスッポンだ。」
「へえー、これがスッ…ポ…ン…。…って、えー!!」
どうやらキキョウはスッポンを見たのは初めてらしく、穴が開くほどそれを見ていた。
「ね、ねえ稟、スッポンって…その…、食べると…元気になっちゃうってやつ…?」
キキョウも直接聞くのは恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてその効果を遠まわしに聞いてきた。
まあ、男女が二人、温泉に来てスッポンなんて出されたら気にしないわけが無いから、キキョウが恥ずかしくなるのもおかしな話じゃない。
「ま、まあ元気になるっていえば、元気にはなるな。」
「そ、そうなんだ…。これが…。」
「………。」
「………。」
い、いかん、部屋の空気が重過ぎる。
「と、とりあえず冷めないうちに食べないか?」
「そ、そうだね。ほら稟、早く食べよ。」
とりあえず、この空気を少しでも軽くしようと思って言ったが、どうやら意外と効果はあったらしい。
しかし、俺もキキョウも食事中積極的に話したりすることはできず、うまいな、うん、程度のやりとりしかできなかった。
その後、仲居さんが片付けにきたがその顔には営業スマイルとは別の笑みが浮かんでいた。
どうやら、スッポンが出てきたのは偶然ではなかったらしい。
キキョウもそれに気づいたのか、仲居さんが後片付けをしている間、顔を赤くしたままその背中をにらみ続けていた。
- 881 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:47:34 ID:HJkTCQk6
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食事は済んだものの、さっきのスッポンのせいか俺もキキョウも無言でお茶を飲んでいた。
あまりに空気が重いのでもう一度温泉に入ろうか、などと考えていたら
「ね、ねえ稟。」
「ど、どうしたキキョウ。」
キキョウに突然話しかけられ、少し驚いてしまった。
「そ、そのね、この旅館って部屋毎に露天風呂があるんだけど…、稟知ってた?」
「え、そうだったのか?」
そんなこと初耳だし、部屋に来てからも全く気がつかなかった。
そんな俺の様子を察してか、キキョウは入り口と反対の窓側を指していた。
どうやら、俺がベランダだと思っていた所にそれは有ったらしく、確認して分かったが脱衣籠も丁寧に用意されていた。
「そ、それでね稟…。」
俺が確認し終えると、キキョウがさっきまで以上に顔を赤くして俺に何か言おうとしている。
ああ、この流れからするともしかして…。
「……一緒に入らない?」
……ああ、やっぱり…。
そりゃ、俺だって健全な男子であるいじょう、せっかくキキョウと温泉に来たんだから混浴を期待しなかったはずがない。
しかも、スッポンなんて食べた直後に誘われてしまえば、混浴以上のことも考えられてしまう。
しかし、こんな状況で誘うということはやはりキキョウも…。
「…やっぱり…ダメ?」
返事もせず、ひたすらこんなことばかり考えている俺を見て断られると思ったのか、キキョウが不安そうに聞いてきた。
……第2ラウンド10秒、俺の理性のKO負け。
「そ、それじゃあ一緒に入るか。」
天国のお父さん、お母さんごめんなさい。
俺の理性はどうやらこれが限界らしいです。
- 882 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:48:45 ID:HJkTCQk6
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そんなわけで、俺は一人露天風呂に入っている。
というのも
「や、やっぱり恥ずかしいから、稟先に入ってて。あたしも後から入るから。」
と言われたからであり、俺は一人先に入ってキキョウを待っているのだが、数分とはいえ暇なことには違いない。
「それにしても、魔法ってやっぱり便利だよな。」
そのため、俺は近くに設置されていた温泉の効能・成分等に加えこの露天風呂に張ってある結界の説明を読んでいた。
どうやら、この露天風呂には遮音・保温の結界が張られているらしい。
それなら、あんなことになっても誰かに聞かれる心配はないな…、などと不埒なことを考えていたら、俺のあれはいつの間にか盛大に自己主張をしていた。
キキョウが来る前からこれはマズイ、と思った俺はなんとか静めようとしたが
「り、りーん、今からそっちに行くね。」
とキキョウから声をかけられると、そちらに気をとられてしまった。
正直、こんな状況ではキキョウを直視できそうにないし、じっと見ていたとしてもキキョウも入ってきにくいと思ったので、俺としては入り口と反対方向を向いて待つしかなかった。
そのうち、入り口の空く音、ピタ、ピタとキキョウの歩いてくる音がし、キキョウが湯船に入る音がした。
それから何秒、何十秒だろうか、俺はキキョウと反対の方向を見ていたが
「り、稟…その…、こ、こっち向いても…いいよ。」
そう言われて、キキョウの方を向くと
「………。」
何も言えなかった。
キキョウはタオルをまいておらず、手で胸元や局部を隠しつつ肌は桜色に上気しており、俺はただ見つめるくらいしか出来なかった。
「こ、こら稟、じっと見てるのは反則!」
「あ、ああ、悪い。」
どれだけそうしていたのか、俺はキキョウに言われてやっと目を逸らすことができた。
- 883 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:49:58 ID:HJkTCQk6
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「………。」
「………。」
俺たちはしばらく何も言えなかった。
しかも、俺のあれはさっきのまま、むしろ盛大になった気さえする。
ひとまず、これをなんとかしようと考えていると、キキョウが突然それに手を伸ばし、そのまま握ってしまった。
「っ、キ、キキョ、ウっ!?」
思わず俺がキキョウの方を向くと、俺の口はキキョウの口でふさがれてしまい、そのままキキョウの下が俺の口に侵入してきた。
突然のことではあったが、俺はキキョウの意図を察し舌を絡め始めると同時に両手をキキョウの胸と秘所に手を這わせる。
「ひゃっ…。」
突然の反撃にキキョウは一瞬怯んだが、すぐに緩急をつけて俺のものを握ったり、より激しく舌を絡ませようとしてきた。
そうされれば、俺としてもお返しをせずにはいられないわけで、俺も手や舌の動きをいっそう激しくし、キキョウの膣に指をいれ弄くり回す。
「ふ、ふぁぁ…、り、稟…、ん…んんっ。」
「ぷはぁっ、キ、キキョウ…、んむっ。」
さっきのスッポンのせいだろうか、キキョウもいつもより感じやすくなっているらしい。
声にいつもより熱っぽさがあるだけでなく、あそこの熱さや湿り具合もいつも以上になっている。
俺は膣内を弄くる指を二本に増やし、広げたり抽挿したりする。
「ひゃっ、…稟…そこは…。」
どうやら、Gスポットをかすめたらしい。
キスが途切れ、キキョウの声が高くなった。
そこで、俺はそこを重点的に刺激し、抽挿もそこをかすめるようにする。
- 884 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:50:47 ID:HJkTCQk6
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「はあっ、…稟、んんっ、そこ…は、だめ…。」
いつの間にか、手の動きも止まりキキョウは俺にされるがままになっている。
そんなキキョウを見ると、つい意地悪をしたくなってしまったので、俺は指を三本に増やしその動きを更に激しく、不規則なものにする。
「り…稟、それ以上は…ひゃっ、だ…あっ…だめ…。あたし…はあっ…、もう…気持ちよすぎて…。」
そろそろ、イってしまいそうらしい。
そこで、俺は一気にスパートをかけ、胸もより強く揉みだす。
「ああっ、だ…だめ、…もう…イっちゃう…。」
もう限界だろう。
そう判断した俺はキキョウのGスポットを刺激しつつ、クリトリスと乳首を同時に摘まみ上げた。
「あっ、あああぁぁぁっ………。」
キキョウは叫ぶと同時に身体を反らす。
やはり、軽くイってしまったらしい。
「…キキョウ、大丈夫か?」
大きく息をしているキキョウに声をかける。
「はあ、はあ、…ひどいよ稟。だめって言ったのに…。」
キキョウは軽く頬を膨らませてそう言った。
少し怒ってるのか?
「あー、その…なんだ、感じてるキキョウがやけに可愛くてつい…な。」
「ぶー、それじゃあ普段のあたしは可愛くないってこと?」
「い、いや、そういう意味じゃなくてだな…。」
「そんなこと言う人、嫌いだもん。」
そう言ってキキョウはそっぽを向いてしまった。
や、やばい、余計怒らせたかな…。
「なあキキョウ、頼むから機嫌直してくれよ、な。」
「いいもん、そんな稟には…」
そういうとキキョウは急に身体を動かし、
「うわっ。」
「お仕置きしちゃうんだから。」
小悪魔スマイルで俺に跨ってきた。
「あ、あのーキキョウさん、これはいったい…。」
「あたしだけ気持ちよくしてもらって、イかされちゃうなんて不公平よねー。だから、今度はあたしが稟にしてあ・げ・る。」
- 886 名前:稟の婚前旅行・キキョウ編[sage] 投稿日:2007/03/08(木) 23:51:42 ID:HJkTCQk6
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キキョウはそう言って俺のものに手を伸ばし、それをそのまま自分にあてがうと
「ん…、あ、ああっ…。」
自分から腰を沈め、俺のものを一気に飲み込んでいった。
「ほら…、稟のもう…全部あたしの中に入っちゃったよ…。」
キキョウの膣がいつも以上に俺のものを締め付け絡みついてくるだけでなく、キキョウが時々身体ごと動かして刺激を与えてくるので、俺はそれだけでイってしまいそうになる。
「うっ、キ、キキョウ…。」
「うふふ、稟も…気持ちよさそうだね。それじゃあ、そろそろ…。」
そう言って俺に抱きつくと、キキョウは腰を上下に動かし始める。
「はぁ…、んん……あ、あ…稟のが…あたしの中で……。」
初めの内はキキョウも腰を大きく動かしていたが、お湯のせいか一気に抽挿できないらしい。
そのため抽挿は早くはなかったものの、締め付けはきつかったので俺はそれだけでもイってしまいそうになる。
「ああっ、…どう稟…、気持ちいい…でしょ、…んんっ…。」
「ああ…、気持ちいいぞキキョウ…。」
「えへへ、それじゃあ…んうっ、もっと気持ちよく…あっ…してあげるね。」
そう言うと、キキョウは腰使いを次第に小刻みにしていった。
加えて俺は浴槽に沈み込み、その上にキキョウが跨っているので腰をほとんど動かせず、完全にキキョウに主導権をにぎられてしまった。
「だ、だめだキキョウ…、俺もう…気持ちよすぎて…。」
「んっ…稟…もう…イっちゃうの…?あ、あたしも…ふうっ…もうだめ…。」
腰使いを小刻みにしたせいで、キキョウも膣の最奥部を突き上げられ続けていたのでもう限界らしい。
「くっ…、キキョウ…。」
俺は何とか腰を上げて、俺のものが抜けない程度に腰を引いてから一気に突き上げた。
「!!ひゃっ…、だめええぇぇぇ、イっちゃうぅぅぅ…!!」
「だめだ…もう出る!!」
俺とキキョウは同時に達して、キキョウの膣に一気に注ぎ込む。
「あ…、稟のが…あたしの中に入ってくる……。」
キキョウは半ば放心した状態でそう呟くと、俺にもたれかかってきた。
「っと、キキョウ大丈夫か?」
「ううっ、立てない〜。」
「…やれやれ。」
俺はキキョウを下から持ち上げ、寝かせてやる。
それから、キキョウから俺のものを引き抜くと、ゴポッ、と小さな音とともに俺がキキョウに注いだものがあふれ出してくる。
「あ、稟…こんなに出したんだ…。」
確かに、その量はいつもよりも明らかの多く、我ながらよくこれだけ出したもんだ、と思わず感心?してしまう。
「これもスッポンのせい…?」
「まあ、確かに精がつくとは言うけど、実際どうなんだろうな。」