楓 「亜沙先輩!」
亜沙 「…うそ!?」
楓 「驚いた? ウフフ…驚くに決まってますね あんなことがあったのだから」
亜沙 「どうして…」
楓 「私、やっぱり稟君を諦めません 神王様が認めてくれた
見て! リムちゃんもここに!」
亜沙 「そんな…そんなこと」
楓 「今度こそ胸を張って言えます 私は芙蓉楓、稟君の恋人 よろしくね亜沙先輩♪」
亜沙 「うそよ、あなたが稟ちゃんの恋人だなんて…そんなこと」
楓 「どうして?」
亜沙 「だってあなたはメンヘラじゃない… 稟ちゃんを殺そうとした挙句稟ちゃんに付きまとう可哀想な女…
稟ちゃんの恋人は正常でなければいけない、あなたは…ボクとは違う」
楓 「…やっぱりそうなんですか 私のこと、ずっとそう思っていたんですね
空の鍋をかきまわすだけのかわいそうな女だと 」
亜沙 「それは…」
亜沙 「それは違うわ… 違う… ボクは…」
楓 「うるさい! …嫌な女。少しばかり早くうまれただけなのに
たまたま一歳年上に生まれただけなのに…
私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
亜沙 「違うわ! ボクはせめて、リムちゃんのもとで幸せに暮らせるようにと思って…」
楓 「それが私を馬鹿にしているといっているのよ!
私を稟君の恋人と認めてくれてなかった!」
亜沙 「…だってあなたは!」
楓 「あなたみたいな女、稟君の恋人が務まるわけない!
稟君の恋人になるのは…私 誰よりも稟君を愛しているこの私…
稟君の恋人になって稟君に抱きしめてもらうの… 私を見つめてもらうの…」