- 56 名前:3[sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:55:52 ID:6cSfhjQc
-
シア編の続きがようやく完成しました。
早速投下させていただきます。
- 57 名前:稟の婚前旅行・シア編[sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:57:15 ID:6cSfhjQc
-
「……ん、……ば。」
…誰かの声が聞こえる。
だが、それはいつもと違って楓の声ではない。
「り…ん、……んってば。」
ああ、そういえばシアと温泉に来てたんだっけ。
少しずつ頭が覚醒しだす。
「稟くん、稟くんってば。」
目を開けると、シアの顔があった。
「稟くん、おはよう。」
「…ああ、おはよう、シア。」
シアが笑顔で挨拶してきたので、俺もそれに返す。
起き上がって窓の方を見ると、まだ明るくなっていなかった。
「…こんなに朝早くからどうしたんだ。」
俺は目をこすりながら聞いた。
「稟くん、朝風呂に入らない?」
「……え。」
予想外の一言に、改めてシアの方を向くと、シアはいつの間にか浴衣を着ていた。
どうやら、準備は万全のようだ。
「それにしても、どうしてこんな早朝の内に行くんだ?」
「え、それは…えーと、ほら、まだお日様昇ってないでしょ。お日様が昇るのを見ながらお風呂に入るのなんてどうかな、って思って。」
シアは俺の質問に明らかに動揺した。
何か怪しいものがあったが、シアの提案も魅力的だった。
風呂に入りながら、日の出を見るなんて滅多にできることではない。
まあ、残念なことといえばシアと一緒に入れないことだが。
「それもいいな。それじゃあ、早速行くか。」
俺はそう答えると、まずは布団から出ることにした。
「うん、早くいこ……あ。」
俺が布団から出ると、シアは顔を赤くした。
シアの視線は俺の下半身に向けられていたので、下を向くと俺のものが朝から自己主張をしていた。
「!!わ、悪いシア。」
俺は慌てて身体を回して、それがシアの目に入らないようにする。
「あ、あーこれは…その…成年男子の生理現象であって…。」
「そ、そうだったんだ…。その……早く服着ちゃってね。」
「あ、ああ…。」
俺は急いで浴衣を着て、風呂に行く準備をする。
「お待たせ。それじゃあ行くか。」
「う、うん…。」
シアは顔を赤くさせたまま頷いた。
- 58 名前:稟の婚前旅行・シア編[sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:58:50 ID:6cSfhjQc
-
「やっぱり静かだな。」
「そ、そうだね…。」
まだ日の出前ということもあり、俺たち意外に人気はなく廊下はひっそりとしていた。
しかし、不自然なのはシアである。
部屋を出てから、ずっと顔を赤くしたまま俯いている。
「っと、シア着いたぞ。…シア?」
俺たちは大浴場の前まで来た。
そして、女湯の入り口の前に来たというのに、シアは入って行こうとしない。
「その…もうちょっと先まで。」
「え、でもこの先には男湯しかないぞ?」
「いいから…。」
俺はそんなシアの様子を不思議に思ったが、とりあえず歩くことにした。
…まさか、こっそり男湯で、いや、シアに限ってそんなことするはずは…、などと考えていたら、男湯の入り口前まで来てしまった。
「な、なあシア、その…男湯まで来たけど、シアはどうするんだ?」
「…もうちょっとだけ先まで。」
シアは俯いたままそう言った。
しかし、この先にあるのは確か………まさか。
俺は昨日見たものと、シアの様子からある物に思い至った。
まさか…、と思いつつ進んでそこに掛けられている暖簾を見る。
俺の予想通り、そこには『家族風呂』と書かれていた。
「なあ、シア。ひょっとして…。」
「…うん。」
シアは頷くと、部屋のものとは別の鍵を俺の前に出す。
「その…ダメ?」
シアがはずかしそうに聞いてくる。
この旅行中は絶稟にならない、と決意していた俺だったが、昨夜のアレに引き続いてこんなことをされると、正直そのような決意は完全に崩れそうになる。
しかし、ここまできてシアを落胆させたくはない。
しばらく悩んだ末、やはりシアに残念な思いをさせたくない俺は意を決して
「……よし、入るか。」
と言った。
すると、シアの表情も本当に嬉しそうなものに変わった。
それから、鍵を開けて中に入る。
脱衣所はごく普通の造りで、風呂そのものがどんなものかは分からなかったが、さっきのシアの言葉から察するに、露天風呂なのだろう。
「それじゃあ、早速入るか。」
だが、シアは恥ずかしそうに口を開く。
「あ、稟くん。…その……あの、稟くんの前で服脱ぐの恥ずかしいから…後から入っていい?」
「ああ、構わないぞ。」
やはりキキョウと同じお願いをしてきたので、俺はそれを快諾する。
そして、俺は帯に手をかけたが、シアの視線を感じたので振り向いてみる。
すると俺の方を見ていたシアは、俺が振り向くと慌てて反対側に振り返る。
もう一度手をかけると、やはりシアの視線を感じる。
そこで、もう一度振り向くと、やはりシアは同様に振り返る。
- 59 名前:稟の婚前旅行・シア編[sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:59:40 ID:6cSfhjQc
-
「…なあ、シア。」
「!ど、どうしたの稟くん。」
「いや、そんなに気になるなら、いっそ脱がせっこでもしないか、って思ってな。」
俺の一言に、シアは一気に顔を赤くする。
「そ、それはその、気にならないっていえば嘘だけど、私も稟くんに脱がされちゃうわけで、その……。」
「だめか?」
俺はダメ押しでもう一度聞いてみると
「だ、駄目ッス。やっぱり、それは恥ずかしすぎるから駄目ー!」
「…そっか。」
「うう…、ごめんね稟くん。」
「いや、そんなに気にしなくていいって。」
そうは言ったものの、実は少しだけ残念だった。
それから、シアはもう俺の方を向いてこなかったので、俺は服を脱いで一足先に入らせてもらう。
「…これは。」
風呂に通じる戸を開けると、室内だったものの、向かいの壁と天井はガラス張りで一面の雪景色を見渡すことができた。
「シアー、いい景色だし早く来ないと日の出が見れないぞー。」
俺はシアが見えない程度に振り向いて呼びかける。
「そうなの?すぐに行くッス。」
あとはシアが来るのを待つだけなので、先に風呂に入ることにした。
「ふう、いい湯だな。」
風呂もいいし景色もいい、あとはシアさえくれば、と思っていたら
「り、稟くんおまたせ…。」
シアが少々恥ずかしそうに浴室に入ってきて、そのまま俺の隣に沈む。
「ちょうどいいタイミングだぞ、シア。」
俺たちの目の先にある山の頂が、段々明るくなってくる。
「わぁ、本当だ。」
そのまま眺めていると、太陽の上端が頂の向こう側に現れ始める。
「…綺麗だね。」
「ああ、綺麗だな。」
俺たちは暫く陽の昇る様子を見ていたが、俺はふとシアの方に視線を向けてみる。
シアの肌は、ほんのりと桜色に上気しており、俺の目は釘付けになってしまう。
「…ねえ、稟くん、その…そんなにじっくり見られると恥ずかしいんだけど…。」
「あ、ああ、悪い。」
俺はよほどシアに見惚れていたらしく、シアに話しかけられるまでずっとシアを見ていたらしい。
「それに稟くんのも…。」
「あ…。」
いつの間にか俺のものが自己主張をしていた。
「…稟くん、ここに座ってもらえる?」
シアは浴槽の端の部分を指し、顔を真っ赤にしながら言った。
「え、それって…。」
「その…、さっきの稟くんのお願いきいてあげられなかたから、…く、口でしてあげようと思って…。」
キキョウとは逆で、こういうことにあまり積極的でないシアが自分からしてくれるということに俺は驚いた。
- 60 名前:稟の婚前旅行・シア編[sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:00:39 ID:6cSfhjQc
-
「そ、それじゃあお願いしよっかな…。」
俺が浴槽の縁に座ると、シアは俺の前に来て俺のものに手を添える。
「な、なんだかいつもより大きいね…。」
「そ、そうなのか…。」
そう言われても、俺には違いが全く分からなかった。
昨日のスッポンのせいだろうか…。
「それじゃあ…、ぴちゃ。」
「うっ…。」
シアの舌が先端の敏感な部分に触れ、俺は思わず声を漏らす。
シアはそのまま先端を中心に丁寧に舐めまわす。
「ぴちゃ、ぴちゃ…んんっ。」
時々、上に立て裏側を根元から先端まで舐め上げる。
「うう、シア…。」
シアが自分からやると言ったからだろうか、その舌使いは艶かしい。
「ぴちゃ、…稟くん、気持いい?」
「あ、ああ。気持いいぞシア…。」
「それじゃあ、もっと気持ちよくさせてあげるね、……んむ。」
「ううっ…。」
シアは先端を咥え、舌で更に刺激する。
「んむ…んちゅ……。」
唾液が潤滑油代わりとなって、舌の動きがいっそう速くなる。
そして、最も敏感な部分に触れるたびに、少しずつ限界に近づいていくが、俺はそれを必死で堪える。
「ん…はぁ、ん…っぱ。」
しかし、シアが口を前後に動かし始めると、さっきまでとは比べ物にならない快感が与えられる。
「シア…、俺もう……。」
「ん、はぁ稟くん…いつでも…ぴちゃ…いいよ。」
シアは一旦口を離してそう言うと、再び俺のものを咥えさっきまで以上のペースで口を動かし始める。
「だめだ、もう…出る!!」
「んんんううううっ!!」
俺は耐えられなくなり、シアの口の中に一気に放つ。
「けほ、けほ、……んっ、んくっ。」
シアは数回咳き込んだものの、俺が出したものをそのまま飲み込んでしまう。
「…稟くん、気持ちよかった。」
「ああ、すごく気持ちよかったぞ。」
「えへへ、頑張ってよかったッス。」
シアは笑顔でそう言ってくれる。
「…でも、稟くんの。」
一度出したのにも関わらず、俺のものは全く衰えずにいる。
「…なあ、シア。今度は俺がシアを気持ちよくさせてやりたいんだけど…いいか?」
「…うん、お願い。」
俺の申し出にシアは笑顔で答えた。
- 61 名前:稟の婚前旅行・シア編[sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:01:30 ID:6cSfhjQc
-
「ね、ねえ稟くん、その…本当にこの体勢でするの…。」
「ああ。せっかく眺めがいいのに、見なかったらもったいないだろ。」
「そ、それはそうだけど…。」
シアはガラスに手を突いており、ヒップだけ後ろに突き出された状態になっている。
なので、後ろにいる俺からはシアの恥ずかしい所が丸見えになっている。
「それに、これだったらシアの全部が見れるしな。」
俺はそう言ってシアの秘所に顔を近づける。
「それに、もうこんなに濡れてる。」
シアの秘所に指を伸ばすと、クチュ、と音がして沈み込む。
「ひゃうっ、は、恥ずかしいからそんなに見ないで…。」
「それはもったいないな。こんなに綺麗なのに。」
俺はシアの膣に、指を二本指し込み開いてみる。
シアの膣内は綺麗なピンク色で、溢れた蜜が妖しく光っている。
「それでも、もう少し濡らしたほうがいいな。」
俺は開かれたままの膣に舌を入れ、そのまま舐めまわす。
「ああっ、り、稟くん…それは…んうっ…だめぇ…。」
「でも、感じてるんだろ。」
俺がどれだけ舐めても、シアの秘所からは蜜が溢れてくる。
「すごいな、どんなに舐めても、すぐに蜜が溢れてくるぞ。」
「あふぅ…は、恥ずかしいから…あ、んんっ……言わないで…ひゃあっ!」
固くなってきたクリトリスを押すと、シアの声がいっそう大きくなる。
これだけ感じやすくなっていれば十分だろう。
俺はシアの秘所から顔を離し、自己主張し続ける俺のものを換わりにあてがう。
「…それじゃあ、シアそろそろ入れるぞ。」
「…う、うん、いいよ……。」
シアの返事を聞き、俺はゆっくりと挿入していく。
「…っ、相変わらずきついな…。」
「あ、んうっ…稟くんのが…んんっ…入ってくる……。」
シアの膣は相変わらず俺のものを締め出すかのように締め上げてくるが、俺はそれに対抗するかのように挿入を続ける。
そして、最奥に行き当たったところで引き戻し、再び突き入れる。
「はあ、あ、…んくっ…あ…んん…。」
そのまま注挿を続けつつ、俺は右手をシアの胸に伸ばし固くなった乳首を指で軽く弾く。
「ひゃうっ、ふあ、あ…んんっ…は、あ…。」
予想外の新たな刺激に、シアが大きく喘いだ。
俺はそのまま注挿を続けつつ、シアの乳首を軽く弄くりまわす。
- 62 名前:稟の婚前旅行・シア編[sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:02:38 ID:6cSfhjQc
-
「シア、気持ちいいか…?」
「う、うん…んくっ…き、気持いい…よ…。」
「それじゃあ、こんなのはどうだ?」
俺は空いている左手でクリトリスを摘まみ、異なる三箇所に同時に刺激を与える。
「ひゃうんっ!だ、だめ…それ…んく…気持よすぎて…。」
その刺激にシアはより大きな声で喘ぎ、膣はより強く俺のものを締め上げる。
そのまま、俺とシアの接合部からはシアの蜜が飛び散り、卑猥な音が響く。
「稟…くん、…私…あうっ…もう…。」
シアは絶頂に達しつつあるらしい。
「くっ、シア…。」
俺も同様に達しつつあったので、ラストスパートをかけ、注挿と指の動きをひたすら激しくする。
「…稟くん、んあっ、私…もう…。」
「シ、シア俺ももう…」
最後にぎりぎりまで引き抜いてから一気に突き入れると同時に、シアの乳首とクリトリスを摘みあげると、
「!!ひあっ、ああああああっ!!」
「!!出る!!」
シアが絶頂に達し、膣が一気に俺のものを締め上げ俺も達する。
そして、二度目とは思えないほどの量をシアの膣に注ぎ込む。
「はぁ、気持ちよかったか、シア。」
「…うん。…稟くんは?」
「俺もだ。」
俺とシアは笑顔で答える。
「…でも、稟くんのは……。」
「あ…。」
入れたままなのに零れてくるほど出したのにも関わらず、俺のものは依然としてシアの中で固さを保っている。
「…なあ、シア。ものは相談なんだが…。」
俺がバツが悪そうに聞くと
「クスッ。いいよ、稟くんが満足するまで。」
シアは満面の笑みで答え
「…それに、私も気持ちよくしてもらいたいから…。」
顔を赤くして付け加えた。
天国のお父さん、お母さんごめんなさい。
俺はやはり絶稟の二つ名を返上できそうにありません。
でも、それでシアやキキョウが喜んでくれるなら、このままでもいいかもしれません。
- 63 名前:3[sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:11:49 ID:L6+IsOLv
-
というわけで駄文・長文失礼しました。
思いついたネタをひたすら詰め込んでいったら、とんでもない量になってしまいました。
そのせいで、シア編の方がキキョウ編より明らかに多くなってしまい、途中でキキョウ編を一部増補したくなるという事態に・・・。
そんな本作ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。