347 名前:ぽんちょ[sage] 投稿日:2007/05/12(土) 00:56:02 ID:c1NJffFJ
はいはい、やって参りました。

それでは、それ行けドンドン第五話投下です。

久々に、エロなしです。でも、次はエロいです。
それほど長くはありませんが、次でたぶん終わりです。
反響あれば、次の日編を書きます。まぁ、とりあえずはあと1話ということで。

それでは、文章とのシンクロ率を120%にして、ごらんください。
348 名前:楓×麻弓(×稟)[sage] 投稿日:2007/05/12(土) 00:56:39 ID:c1NJffFJ
第五話

「いやぁ、遅くなっちまった」
さて、こちらは長い外出を終えて帰宅してきた、何も知らない稟くんである。
いや、正確には、何が起こっているのかは分かっているのだが、その先があることを彼は知らない。
「…まだ電気がついてるな。楓だな」
そうして、玄関に近づく。
最近の楓は、玄関の門を開ける音で稟の帰宅を察知しているらしく、扉を開けると、いつも楓がそこにいるのである。
それは、なんて幸せ。そして、なんて行動力。
ある意味恐ろしい、愛の力!!
改めて、楓はいろんな意味ですごいなぁ、なんてぼんやり考える稟であった。
そして、何も考えず、引き戸を引く。
「ただい…まー?!」
思わずというか、何と言うか。
最後が思いっきり叫びになってしまった。
そりゃぁ、驚くだろうよ?誰でも。まぁ、樹あたりは即座に驚喜しそうだが。
だって…
「おかえりなさい、稟くん♪」
そう言う楓さんの服装は、何とまぁ裸エプロン。
まさに、男のロマン!!
…世の男どもにこんな姿を晒すのは癪だが、想像していただこう。
もともとスタイル抜群な楓が、エプロン以外何も着ないでそこに立っている。
別に、なんでもない、いつも身につけている控え目にレースのあしらってあるエプロン。
そこからのぞく、豊満な胸の谷間!谷間!!立体感!立体感!!
そこから対照的に、キュッと引き締まった腰!腰!!
隠しきれずに少しばかり見えちゃってる尻!尻!!
そして、絶妙の長さで見えるに見えない絶!対!領!域!!
「稟くん、どうしたんですか?」
「いや、なんでもないんだ気にしないでくれ」
思わず見惚れて、小さくガッツポーズまでしてしまった。
ってか、理性がすぐにでも崩れそうなんですけど。
楓のほうは、さもそれが当たり前のようにそこにいて、そして不思議そうに首を傾げている。
349 名前:ぽんちょ[sage] 投稿日:2007/05/12(土) 00:57:10 ID:c1NJffFJ
「まぁ…一応聞いとくが、またなんで、…その、裸エプロン?」
「稟くんに喜んでもらえるかと思いましてぇ…。お嫌いですか?」
「いや、その姿見て嫌いって言えるやつこの世にいねぇよって言うかぐっじょぶ?」
そんな子犬のようなうるんだ瞳で、しかもその格好で言われたら、誰も首を振れません。
というか、振るやついません。
「あー、なんだ。その、うん。すっごい似合ってるぞ、それ…」
直視したら本気でそのまま押し倒しかねないので、あえて視線をそらしつつ。
しかし、楓は嬉しそうに、にっこりほほ笑んだ。
そこで、ふと思いいたった。
なぜ、いきなり裸エプロンなのか。
<そうだった…麻弓が酒を持ってきたんだった。結局飲んだのかよ…>
少々げっそりしながらも、心の奥底で感謝している稟。
と、そこで肝心な部分に気づく。
「あ、そう言えば楓、麻弓は?」
玄関に腰掛け、靴を脱ぎながら問いかける。
平静を装いつつ、しかしかなり興奮しつつ。
よく考えれば、麻弓は楓に酒を飲ませたことによって、エッチモード発動の楓の餌食になってしまったはず。
あの楓が、ここまで平然とエロい格好をするくらいだから、かなりの酔い度だとは思うんだが。
過去の経験から、楓の酔い度はそのままエッチモードの深さを表わす。
つまり、酔えば酔うほど、求められてしまう。
そして、今回自分はいなかったわけだから、必然的に対象は麻弓に移る。
そういった理論を頭で展開していると、実に楽しそうな楓の声と返ってきた。
「ふふふっ、実はですね、稟くん」
「なんだ?」
…ちょっと慣れてきたので、顔を楓のほうにむける。
すると、声の通り、とても楽しそうな顔の楓。
<…何か企んでる?>
と、直感ではそう感じたのだが、それと同時に、口が勝手に返事をしていた。
「麻弓ちゃーん」
楓は、リビングにいるのであろう麻弓を呼んだ。早く来い、と楓が手招きをする。
麻弓がこれだけ出てくることを躊躇するの珍しいなぁ、なんて思っていた矢先。
「んなっ!」
「ど、どど、どうか、な?」
めちゃくちゃどもりつつ、麻弓が入ってきた。
まぁ、皆様ご察しの通り、裸エプロンで。
…では、やっぱりこれを世の男どもに晒すのはいささか癪でならないが、想像していただこう。
胸以外は、プロポーション抜群、モデル並みといわれる麻弓。
確かに、胸の膨らみでは楓に見劣りするだろうしかしぃ!!
腰のくびれやちょっとはみ出た尻なんかは言うまでもなく、麻弓のボディーラインを正確に表現している。
そして何より、その恥じらい顔。
顔が茹でダコのように真っ赤になり、その露出部分を隠すようにモジモジしている所は、楓とは違った可愛さがあった。
ワイシャツモーニングコールと同等の破壊力を持つその麻弓の姿に、稟は見惚れていた。
「あ、あのぉ?つ…り、稟くん?」
「…っは!!すまんすまん。いやぁ、その、似合いすぎ、じゃないですかい?」
「いや、き、聞かれても困るのですよーっっ!」
思わず疑問形の感想を述べてしまった稟は、明日がもう一日休みだということに気づく。
ある提案を思いつき、それを、二人の女神に問う。というか、お願いする。
「あのさ、…ひとつ、お願いしてもいいかな?」
「? なんですか?」
350 名前:ぽんちょ[sage] 投稿日:2007/05/12(土) 00:57:49 ID:c1NJffFJ
楓が麻弓の横に行き、俺の前まで引っ張ってくる。
あぁ、理性崩壊の時間が近い。この問答が終わるまで、持つだろうか。
半ば上の空で、二人の姿に完全に目を奪われつつ、聞く。
「明日も、その格好で、いてくれないか?」
すると、二人の顔が、ぱあっと明るくなったり、さらにモジモジしたり。
「はいっ♪喜んで!」
「り、稟くんがそうしてほしいなら、そう、するのですよ…」
その二人の表情を見て、プッツン来てしまった稟。
もはや、我慢の必要ななかろう?
自問自答し、勢いよく立ちあがる。
「さて、それでは、お持ち帰りといきますか」
「え?…うえぇっ?!ちょ、ちょっと稟くん?!」
声とともに、麻弓の体がふわっと浮き上がり、稟によって抱きかかえられる。
いわゆる、お持ち帰りスタイルの定番、お姫様抱っこ。
麻弓は、驚愕と恥じらいの瞳で、小さく縮こまりながら稟を見やる。
その視線を感じ、素直な気持ちを吐露する。
「もう我慢できん。二人のこんな可愛い姿を見て、じっとしてられる奴はいねぇ。そして俺もその一人だから、今から二人を戴こうかと」
「…それ、どんな理論よ」
麻弓の、ジト目とキツイツッコミが返ってきた。
その言葉に、稟はしれっと返す。
「まぁ、好きになってしまった相手だからな、尚更だ」
その言葉に、麻弓は歓喜と驚きを感じ、思わず叫ぶ。
「な、何で?わたし?!」
いかにも信じられないという表情。
「あぁ。っていうか、こんなこと好きな相手にしかできんだろ」
当たり前だ、と顔で語る稟。
遠回しに告白されていることに気づいた麻弓は、弱々しく聞く。
「私なんか、…で、いいの?」
しかし、稟は否定のジェスチャーをとり、語る。
「あんまり自分を過小評価するな。俺は、今の麻弓が好きなんだよ。ダメか?」
優しく麻弓に微笑みかける。加えて、最後の一言。
「それに、名前で呼んでくれるようになったしな」
その笑顔に、言葉に、麻弓はぽけーっと見惚れていた。
そして、ウジウジぼそりと告げる。
「…ううん。嬉しい、のですよ。私も、稟くんが、ずっとずっと、好きだった…」
その言葉に、稟も頷く。
そしてそのまま、当たり前のように、二人の距離はゼロとなる。
長いようで短いキスの後、真っ赤に顔を染めた麻弓へ。
「よろしくな」
「こ、こちらこそっ、なのですよ!」
いつもの受け答えは、しかし、新たなステップへ。
351 名前:楓×麻弓(×稟)[sage] 投稿日:2007/05/12(土) 00:58:50 ID:c1NJffFJ
と、そこで見つめ合ってラブな雰囲気に浸っていると、袖口を横から引っ張られた。
そこには、拗ねて頬をぷぅっと膨らませた楓が立っていた。
生憎手がふさがってるなぁ、と思っていたら、楓が背伸びをして近づいてきた。
そしてそのまま、今までのように、二人の距離はゼロとなる。
何度やろうと飽きないキスの後、幸せそうな楓へ。
「これからも、変わらず。よろしくな」
「はいっ♪こちらこそ、です!」
これまでも、そして、これからも。
と、それなりに時間を食ってしまったことに気づいた稟が、意地悪っぽく言う。
「さてさて、お持ち帰りといきたいところなんですが?」
もちろん、麻弓に向けて。
「へっ?!あ、あ〜ぁ、そのぉ…えーっと、お、お召し上がりくださいっ!」
なかなかに大胆な承諾のサインを受け止め、次いで楓に目線を送る。
「…私にもちゃんと愛をくれないと、怒りますよ?これでも、正妻なんですから♪」
「あぁ。わかってる。二人まとめてお相手致しますよ」

そして、夜は更けてゆく…。

つづく。
352 名前:ぽんちょ[sage] 投稿日:2007/05/12(土) 01:00:37 ID:c1NJffFJ
以上です。

なんか、趣味全開な内容となってしまいました。
しかも、またしても名前のところミスった…orz

と、いうわけでご意見・ご感想お待ちしております。
そして、他の筆者の方々にメチャ期待してます。
頑張ってください。

それでは、失礼しますー。

 [戻る]