554 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/07/04(水) 13:42:39 ID:kciDL6Os
>>552-553
御苦労さんw
稟×ネリネものができたので投下したいと思います。プリムラでなくてすまん。
途中多分「ん?」とか思うところがあると思いますが、とりあえず最後まで読んで頂けると嬉しいです。
555 名前:ネリネの新妻だいあり〜!? 1/4[sage] 投稿日:2007/07/04(水) 13:44:11 ID:kciDL6Os
ageちゃった、ごめん


ピンポーン……!

部屋に鳴り響いたインターフォンの音に、少女の耳がぴくりと動く。
少女は壁掛け時計をちらりと見やり、その針が指し示す時刻を視認すると思わず表情を綻ばせた。
慌てて濡れた手をエプロンで拭うと、ぱたぱたと軽快な足音をたてながら玄関へと急ぎ、施錠された扉の鍵を開け放つ。
少女の胸中に浮かぶのは純粋な喜びの感情。
自然と浮かんでしまう笑みを隠すことも無く、両手を組み、扉が開かれることを今か今かと待ち続ける。
そうして一拍置いて扉が開かれると、少女の視界に一人の男性の姿が映った。
その男性は澄んだ穏やかな瞳が特徴的と言えば特徴的な、なかなか整った顔立ちをしているものの、だがそれでもどこにでもいそうな感じの背広姿の黒髪の青年だった。
その青年の姿と彼の浮かべる微笑みに、少女はまるで花開いたかのような満面の笑みを浮かべ、我慢できないとばかりに青年に飛びつき、しがみつくようにして抱きついた。
「…ただいま、ネリネ」
「…はい。お帰りなさいませ、稟さま」
少女―ネリネの突然のダイブに面食らう青年―稟ではあったが、すぐに苦笑と共に自らもネリネの小柄な身体を優しく抱き返す。
ネリネは稟の広い胸板に顔を埋め、その温もりと香りを自らに擦りつけるように何度も何度も頬擦りする。
稟も同じように少女の長い髪に顔を埋め、心行くまでその感触と香りを楽しむ。
そうしてしばしの抱擁を楽しんだ後、二人はどちらからともなく視線を絡ませると、そっとその唇を重ねさせた、
「…ん…んぅ…っ……ふぁっ…はぁ…っ! ……稟さま、お食事にされますか? お風呂にされますか? それとも…」
名残惜しげに体を離したネリネが頬を染め、どこか期待するように潤んだ瞳のままそう問いかけてくる。
稟は思わずごくりと唾を飲み込むものの、照れたように頬を掻きながら苦笑しつつ口を開いた。
「…あ〜、うん、そうだな。それじゃまずはご飯をお願いします。凄く腹減ってるんで…」
「はい。すぐに準備しますね」
稟の答えにネリネはにっこりと微笑むと、軽快な足取りで台所へと向かうのだった。
556 名前:ネリネの新妻だいあり〜!? 2/4[sage] 投稿日:2007/07/04(水) 13:45:19 ID:kciDL6Os
流れる水音と共に微かに聞こえてきた優しい旋律に、稟はふと視線を手元のカップから上げた。
背広を脱ぎ、ネクタイを緩めてリラックスした様子で食卓の椅子に腰掛ける稟の眼前、キッチンの流し台に洗い物をしているネリネの後ろ姿があった。
ネリネは上機嫌らしく、ゆっくりと身体を揺らしながら鼻歌を歌いながら食器を洗い流していた。
楽しそうなネリネの様子に稟も目尻を下げて微笑みを浮かべると、食後のお茶を啜りながら黙ってネリネの後ろ姿を眺め、その優しい旋律に耳を傾け続けた。
「…〜〜♪ 〜〜〜♪」 
腰近くまである長い青髪とすらりとした足を隠すロングスカートが、揺れるネリネの身体と共にふわりふわりと舞う。
春風に踊る蝶を思わせるその光景に思わず見入ってしまう稟。
「……? 稟さま、どうかされましたか?」
稟の視線に気付いたネリネが照れたようにはにかみながら問いかけてくる。
「…い、いや。何でもないよ。ちょっとぼうっとしてただけ」
顔を赤くさせながらそう答える稟。
『ネリネに見とれていた』とは気恥ずかしくてとても言えなかった。
言えばネリネは喜ぶだろうが、さすがにそこまで軽い台詞をぽんぽん吐ける性格では無かった。
「そうですか? ……ひょっとして私の料理がお気に召さなかったんじゃ…?」
「そんなことないよ! 料理は凄く美味かったよ!」
暗い表情で俯いてしまったネリネに稟は慌ててフォローに入る。
「…本当ですか?」
「ああ、本当に本当。…確かに以前は違う意味で凄い料理だったけどさ、今のネリネの料理は本当に美味しいよ」
「あ、あの頃のことは言わないでくださいぃ…」
かつてのネリネの手料理を思い返し、苦笑しながら呟く稟に恥ずかしそうに俯くネリネ。
そんなネリネの様子に稟は思わず吹き出してしまった。
「稟さま、笑うなんてひどいですぅ。あの頃のことは本当に恥ずかしいんですから…!」
「あはは、ごめんごめん!」
どこか甘えるように稟を咎めるネリネに笑って誤魔化す稟。
「でも、本当に料理上手になったよ、ネリネは…」
「…必死に頑張りましたから。…稟さまの為に、稟さまに喜んでいただきたい…って」
「うん。ありがとうな、ネリネ」
稟は感慨深そうに何度も頷き、そう言ってネリネに微笑みかけた。
そんなやりとりの後、再び洗い物に戻るネリネ。
稟もまた洗い物をするネリネの後ろ姿を黙って見つめていた。
だが、しばらくしてふとネリネの手が止まる。
どうかしたのかと首を伸ばして横からネリネの様子を伺う稟。
ネリネはじっとある一点を見つめていた。
自らの左手、その薬指に鈍く輝く銀の指輪を、とても嬉しそうに、とても大切そうに、そしてとても幸せそうに。
「………ネリネ…」
気付けば稟は後ろからネリネを抱きしめていた。
そのままネリネの左手を自らの左手で優しく包みこみ、自らの薬指にも輝く同じ指輪を二つ並ばせる。
始まりも終わりもない、完全な永遠を表すといわれるリング。永遠の愛を示すその証をじっと見つめる稟とネリネ。
「………稟さま…」
そっと自分を見上げてくるネリネに稟は黙ったままネリネを見つめ返し、ただ抱きしめる腕に力を込めた。
ネリネの紅い眼差しに拒絶は一切無く、言葉は無くとも稟の全てを受け入れると伝えてきていた。
そっと瞳を閉じるネリネに倣い、稟も瞳を閉じて顔を近づけていく。
そうして、二人の距離はゼロとなった。
557 名前:ネリネの新妻だいあり〜!? 3/4[sage] 投稿日:2007/07/04(水) 13:46:23 ID:kciDL6Os
「…んむっ…んうっ! んふぁ、ぁぁ、り、稟、ひゃ、ま、ぁぁ…」
ぴちゃぴちゃという水音にネリネのくぐもった声が混じる。
重なり合わせた唇と掌、繋がり合った視線から伝わってきた愛しさに、優しいキスはすぐに激しいものへと変わり、稟とネリネは場所を変える事もなく、キッチンで愛し合い始めていた。
舌を絡ませあいながらネリネの胸元、エプロンの内側へ背後から両手を差し入れ、ブラウスの上から豊かな乳房を揉み続ける稟。
両掌に感じられるたっぷりとした弾力ある感触を思うがままに味わうべく、寄せ上げてみたり、むぎゅっと鷲掴みしてみたりする。
そのたびに身体をびくびく震わせるネリネ。
「服の上からなのにこの反応…。ネリネは相変わらず胸、弱いな。そんなに気持ち良いか?」
「…あぅ…そんなこと、聞かないで下さいぃ…」
頬を染め、瞳を潤ませ、だが稟と目が合うと恥ずかしそうにそっと視線をそらせる。
何度身体を重ねても変わらずに初々しく可愛い反応を見せるネリネに稟は早くも挿入したい思いに駆られたものの、それをぐっと堪えるとネリネのブラウスのボタンをいくつか外し、その隙間に右手を滑り込ませた。
熱を帯びた肌のしっとりとした感触にネリネの興奮を敏感に読みとると、それらを倍加させてあげようとブラをずらして直接ネリネの乳房に触れる。
「…もう乳首固くなってるな」
「や、やあぁ…。言わないで下さい…」
とろけるかのように柔らかく、それでいて張りのあるむっちりとした重量感ある塊をぐにぐにとやや乱暴に揉みしだきながら稟が囁くと、ネリネは羞恥に真っ赤になりながら首を振る。
だがその言葉とは裏腹に、ネリネの乳首は稟の囁きを受けるたびにその固さを増し、稟の掌とブラウスをツンと押し上げていた。
「それに、こっちも…」
そう言いながら左手を下腹部へと向け、スカートをたくし上げてショーツ越しにネリネの最も大事な部分をまさぐりだす。
「はぅんっ! り、稟さまぁ…!」
睫毛を震わせ、背筋を反らせるネリネ。
何度か指を上下に往復させて軽めの刺激を与えてから、徐々に中指をぐりぐりと押し込むようにして強めに秘所を攻めだすと、ネリネは早くも甘い悲鳴をあげて反応を見せだす。
瞬く間に染みを広げだしたショーツに稟は満足気な表情を浮かべ、ショーツの中に左手を潜り込ませた。
「ネリネのここ、熱い…」
柔らかな恥毛を優しく掻き乱し、割れ目の中へと指を沈み込ませると、にちゃっとした液体と共に熱い肉の蠢きを感じ、感嘆する稟。
「はぁ…はぁ……はぁ、ぁぁ…」
熱い吐息を漏らすネリネの頬に稟は軽く口づけると、秘所への愛撫を始め同時に胸への愛撫も再開させた。
ネリネの濡れそぼった膣には稟の中指が第二関節まで突き入れられ、激しく抜き差しされてぐちゅぐちゅと音をたて、ぎゅっと握られた乳房はその形を厭らしく変え、固く尖った乳首は何度も稟の指で搾られ、嬉しそうにピクピクとひくつく。
「…ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、稟さまっ、稟さまぁっ!!」
「………ネリネ、イきたい?」
切羽詰まったように声をあげるネリネに稟は耳元に口を寄せ低い声で囁く。
一見冷静に見える稟であったが、実はキュウキュウと指を締め付けてくる膣肉の感触などに呼吸は既に荒く、無意識に股間をネリネの尻に押しつけていた。
「…はいっ! イきたいっ! イきたいですっ! 稟さまぁっ、イかせて下さいぃっ!!」
秘部と乳房から発生する快感と、稟の荒い吐息、そして尻に感じる固いモノの感触に全身を熱くさせ、ネリネは涙を浮かべて何度も頷く。
「ああ、イっていいぞ、ネリネ。ネリネのイってるとこ、見せて」
「…はぁんっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ…、………ぁぁぁああああ……っっ!!」
許しの言葉と共に、稟の手がそれまで敢えて触れずにいたネリネの最も敏感な突起を抓んで押しつぶしだすと、ネリネはそれまでより一オクターブ高い声で喘ぎだし、数秒の後に身体をピンと弓なりに反らし、絶頂を迎えた。
「………気持ち良かった?」
「…はぁ…はぁ……はい…とっても、気持ち良かったです…」
荒い息をつき崩れ落ちそうになるネリネを支えてやりながら稟が囁くと、絶頂の余韻に浸りながらもネリネはこくりと頷き、稟にもたれ掛かってきた。
「そっか。じゃあ次は一緒に気持ち良くなろうな? まずはお風呂に行こっか?」
そう言うと稟はネリネをお姫様抱っこで抱えあげると、風呂場へと向かっていった。
「…あああっ! 稟さまぁ! いいっ! 気持ちいいですぅっ!!」
しばらくして、風呂場にネリネの悲鳴が響き渡る。
この後、風呂場から寝室へと場所を変えつつ、ネリネは稟が満足するまでたっぷりと犯されることになるのだった。
558 名前:ネリネの新妻だいあり〜!? 4/4[sage] 投稿日:2007/07/04(水) 13:47:21 ID:kciDL6Os





「………ぐすん。そんな風になりたいのに、これじゃあ…」
目尻に浮かんだ涙を拭うネリネ。
その眼前に広がるのは、
――炭化して異臭を放つドス黒い塊。
――産業廃水のような嫌な灰色をした液体。
――何故かブクブクと泡立つ白いゲル状の物質。
――床に倒れ伏して白目を剥き、泡を吹きながら痙攣する中年の男性。
――僅かに焦げ目の付いた、だが綺麗にふんわりと焼き上がった卵焼き。唯一上手く仕上がっているものの、周囲の物体が物体だけに却って異彩を放っている。
「こんなことじゃ、いつまで経っても稟さまのお嫁さんにはなれそうにありません…。…………いいえ、この程度で根をあげるわけにはいきません!」
キッと眦をつり上げるとネリネはお玉を握りしめ、煮魚を作るべく、鍋に火を点ける。
「稟さまのため…! 稟さまのため…! 稟さまのため…!!」
呪詛のように同じ言葉を繰り返すネリネ。だが鬼気迫るその雰囲気とは裏腹に、その動きはお世辞にも手際良くとはいえなかった。
「え、えと、ここでお醤油を…ああっ!? これじゃあ辛すぎ…そ、そうだ! コンデンスミルクで何とかならないでしょうか? …う゛っ、い、嫌な匂いが…!? こ、こうなったら、…えいっ!!」
パニックに陥ったネリネは掌の上に魔力の塊を生みだし、鍋の中へ放り込む。
すると、ぼんっという小さな爆発の後、鍋の中にはなんと煮魚が出来上がっていた。
「やりました! 形も崩れていないし色も匂いも悪くありません! 問題があるとすれば魚に目が一つ増えてしまっているだけです! …お父様! お父様!? 味見をお願いします!」
ネリネの言葉に床に倒れ伏していた長髪の男性が顔を上げ、生まれたての仔馬のような頼りない足取りで何とか立ち上がる。
「…………ふ、ふぁい? ネ、ネリネひゃん? ひょ、ひょっろ、まっれ…! ひょれ、にゃにか、まりょふをひゃんじるんりゃけろ…!? …………ぎょぴぁーーーーー!!??」
「ああ!? お父様のお顔の色が虹色に変化していく!? 大丈夫ですか、お父様!? …うう、また失敗ですぅ…。……ふえ〜〜〜ん! 稟さま〜〜〜〜!!」
ネリネの理想の日々が訪れるのは、まだしばらく先のことになりそうである。
559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/07/04(水) 13:48:15 ID:kciDL6Os
以上です。
これは当初ネリネスレに投下しようと思いながら書いていたんですが…、ふと気づいたらネリネスレ落ちてやんのorz
「ネリネたんハアハア」とか書くのはどうしても恥ずかしくてあまり書き込みはしてなかったんだけどちゃんと見てたのに…
というわけで慌ててエロパート追加してこっちに投下と相成りました。

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