191 名前:前スレ80[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 10:57:15 ID:vC6jLwRh
久々に投下します。
仕事の合間に書いたものなので、細かいミスへのツッコミはないと嬉しいです。
設定としては、リアリア後、CD「秋色の〜」より前。
とはいえ、リアリアの設定って、何月の話なんだろう?
192 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 10:59:20 ID:vC6jLwRh
(1/10)

紅女子の「今年は私を巻き込むな」の一言から、学園祭のシーズンが始まった。
稟たちのクラスの出し物は『萌え萌え喫茶ラ・パルティータ』。
何となく危ない名前だが、気にしてはいけない。
結局ウェイトレスやウェイターがコスプレをするという、
ありがちな出し物になったのである。
ただ、ウェイトレスに三大プリンセスがいるということが、
よくある話と大いに違うところであるが。
おまけに樹の陰謀で、プリムラと桜もすでに参加決定である。
なお、演劇という案も出たのだが、
「この作者にそんな高尚なものが書けるか〜」
という麻弓の絶叫と共に、提案者はチョークの乱れうちにあった。
場を読まない発言ほど、怖いものはない。

「ということで、今日は衣装合わせなのですよ〜」
「おい、待て、麻弓。なぜ芙蓉家でやらなければいけない?」
「だって、土見ラヴァーズの皆様が、最初に土見君に見てほしいというものですから」
「だったら、俺を椅子に縛り付けるな」
「いや、せっかくだし、皆に悩殺してもらおうかと」
「意味わからない!」
ということで、全員別室で着替え中である。
なぜか亜沙先輩とカレハ先輩も参加している。
この話を聞きつけた樹は、ネリネの魔法球で黒こげになり、
さらに麻弓にエビフライにされてゴミステーションに放り出されたままだ。

「それでは、土見ラヴァーズファッションショーのスタート!」
ウェイトレス姿の麻弓、なぜかマイクを持ってノリノリである。
しかし、胸のところの布がかなり余っているような気が……。
「土見君、エビフライになりたくなかったら、余計なところは見ないの」
「はい……」
緊縛状態から解放された稟は、おとなしく黙る。
「ということでトップバッターは、こちらもウェイトレス。
人気ファミリーレストランチェーン店の制服に身を包んだリンちゃんです〜」
ウェイトレス姿のネリネが登場。
胸を強調した、露出の多いその姿に稟は思わず唾を飲み込む。
「しかも、これだけじゃないのですよ〜」
ネリネが腕を振り上げると、アッという間にコスチュームチェンジ。
しかも3パターン。
「どうですか、稟様。ちょっと恥ずかしいのですが……」
「う、うん、凄く可愛いぞ」
「本当ですか、有り難うございます」
稟に向かって深々と頭を下げるネリネ。
深すぎる胸の谷間が稟の目の前に。
稟は自分を押さえるのに必死だった。
193 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:01:05 ID:vC6jLwRh
(2/10)

「引き続きまして、人気雀荘のコスチュームに身を包んだ、桜ちゃんですよ〜」
登場したのは上が和服半袖、下はミニスカートにエプロンという、
和洋混合のよくわからないコスチュームを着た桜だった。
「ど、どうかな、稟君……」
「ち、ちょっと、際どくないかな……」
「噂だけど、麻雀で負けると脱いでくれるらしいのですよ〜」
「あの、稟君が望むなら、脱いでもいいんだけど……」
「頼むからここではやめてくれ」
「ほぉ〜、ここじゃなかったらいいのかな、土見君」
「稟君……」
真っ赤な顔の桜がエプロンを外そうとする。
稟はあわてて止めた。
それにしても、去年は確か解散したお笑いアイドルコンビのコスプレだったな。
片方はフリー宣言したけれど、今何やってるんだろう?
代わりの新人は今一つだし……。
なんとか気を逸らそうと、稟はアホなことを考えていた。

「続きまして、おーっと、今年も集客率No.1を目指すのか、亜沙&カレハコンビだ〜」
「やっほー、稟ちゃん」
「恥ずかしいですけれど、しっかり見ていただきたいですわ」
と登場したのは、チャイナドレス姿の亜沙とカレハだった。
羽根扇子が妙に似合っている。
左右のスリットの切れ込みが、かなり大胆である。
「稟ちゃん、やっぱり気になる〜?」
「稟さんがスリットの隙間から手を入れてきて……まままぁ♪」
「頼むから恐ろしい妄想はやめて下さい、カレハ先輩」
「ところで、どうして下着の線が見えないか、稟ちゃん、知りたい〜?」
「いや、そのネタ前にもやりましたから」
「あら、そう? 残念」
それにしてもスタイルがいい。
稟は自らの煩悩を押さえるのに必死だった。
194 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:02:50 ID:vC6jLwRh
(3/10)

「さ〜て、次は、おっと土見ラヴァーズ正妻、楓の登場だ!」
恥ずかしそうに登場したのは、ナース姿の楓だった。
なぜかピンクのチェックの制服で、しかもミニスカート。
ちょっとかがめば下着が見えそうである。
頭にキャップ、手にカルテと体温計は必須アイテムである。
何だ、このデザインは。
「これは、天才外科医とネコ耳ウェイトレスがいるので評判の病院なのですよ〜」
よくわからん取り合わせだ。
「全国総合病院ランキングは21位で〜す」
何のランキングだ、何の。
「ど、どうですか、稟君……」
「すごく可愛いぞ、楓。最高だ」
「ちょっと、稟ちゃん! あまりにも露骨な褒め言葉じゃない?」
「あ、有り難うございます、稟君」
「ただ、できればもう少しスカートが長い方が……」
「スカートが長い方が好みですか?」
「いや、俺の前では、それで十分だが……」
「お〜っと、本音が出ましたね、土見君」
「わたしもやっぱり、もっとスカートを短くした方がいいのかな……」
「わ、私だって今からでも服を直します」
「いや、頼むからやめてくれ……」
桜とネリネの発言に、心底疲れた顔をする稟。
もっとも、自分の前ではそれでいいと思ったのは内緒だ。

「さぁ、続きましてはリムちゃんの登場だ!」
プリムラは、某お嬢様学園の制服で登場である。
胸がないところや背が低いところもよく似合っている。
プリムラは手に持っていたラジカセ(いつの時代のだ?)のスイッチを押す。
「プリムラちゃん、ぷりち〜! プリムラちゃん、ぷりち〜!」
「この声は、非公認組織PPPの協力を得たものだ〜」
麻弓の合いの手が虚しい。いったいいつ収録したんだ?
「稟、どう」
抑揚のない声がご本人と違うのは何よりだ。
「頼むから、たかびーにはならないでくれ……」
「お前たち、みんなオホーツクに沈めてやる〜」
「ご、ごめんなさい、稟君。リムちゃんが間違った方向に進んでいきます……」
「だ、大丈夫だよ、楓ちゃん。あれはあくまで仮装だから」
泣き出す楓に、慰める桜。よくある風景である。
195 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:05:52 ID:vC6jLwRh
(4/10)

「さあ、驚きの連続はここでとどめを刺す! 最後に登場するのはシアちゃん!」
いきなり音楽が流れ、マイクを持ってリシアンサスが登場する。
「曲はもちろん、トローリング娘、☆崎希望の大ヒット曲、daysだ!」
それ危険じゃないか? 版権は大丈夫だろうか。
ノリノリで歌いまくるシア。顔つきも似ているし、声もそっくりである。
「どうかな、稟君」
「そっくりだな、シア。まるで瓜二つだ」
「いや、それは、あ・り・え・な・い」
決めぜりふをはくシア。
髪の色と胸の大きさ以外は本当にそっくりなんだが。
まるで判子を押したかのようだ。
「それにしても、シアもスカートが短くないか?」
「大丈夫だよ、稟君。当日はちゃんと見せパンはくから」
「そ、そうか……」
「でも、今日は勝負パンツなんだよ、見る?」
さっきからチラチラ見えている赤いものはそれか……。
「ず、ずるいです、シアちゃん」
「こらー、シアちゃん、色仕掛けは禁止!」
「亜沙先輩も十分色仕掛けだと思うんですが……」
「だ、ダメです〜」
阿鼻叫喚の図である。

「スト〜ップ。ねえ、土見君、今日は誰が一番よかった?」
麻弓の質問に間髪入れず答える稟。
「一番は楓かな」
「稟君……嬉しいです!」
「おっーっと、さすがに土見君、正妻を一番に選びましたね。では、二番目は?」
「みんな甲乙付けがたいよ」
「なんとまあ、無難なお答え」
「ただ、もうちょっと露出を控えてくれると嬉しいかな……」
「あら、みんな色仕掛けで稟君を落とそうとしているのに」
「いや、俺以外のやつにそんな姿を見せたくない」
「えっ?」
本音を口走った稟の言葉に、思わず全員がハモった。
「わ、わかりました、稟様」
「え、そ、そうなの、稟君」
「感激ッス! 稟君が俺の前以外って言ってくれた」
「ほっほ〜、私たちの姿を独占したいと。いいますねえ、稟ちゃん」
「稟、みんなを独り占め」
「稟、月どころか、冥王星まで飛ばしてあげようか、俺様のパンチで」
「却下だ。というか樹、いつの間にお前入ってきた!」
「もちろん、最初からいたさ」
「ほっほ〜、リンちゃん、どうぞ〜」
「この姿を見ていいのは、稟様だけです!」
「ぎゃ、ぎゃあ〜」
いや、そのコスプレをみなさんの前でするんですが。
「まあ、稟さんが……まままぁ♪、まままぁ♪、まままぁ♯」
カレハ先輩、半音上がっています。
196 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:06:48 ID:vC6jLwRh
(5/10)

その日の夜である。
稟の部屋に楓が入ってきた。
いつものパジャマではなく、昼に着たミニスカナース姿である。
当然、稟のリクエストだ。
「あ、あの、検診にまいりました」
「そ、そうか、わかった」
「そ、それでは、上半身、は、裸になって下さい」
パジャマの上を脱ぐ稟。
細身だが意外とがっしりしているのは、毎日の壮絶なランニングのたまものか。
「ベッドの上に寝て下さい」
おとなしくベッドに横たわる稟。
既に下半身はスタンバイ状態である。
「ま、まずは体温を測ります」
楓はゆっくりと顔を近づけ、稟の唇に自分の唇を当てた。
艶めかしい舌が、稟の口の中で動き回る。
「んんっ、ピチャ、プチュ、チュッ、んふぅ〜」
長い長いキスが終わり、楓はゆっくりと顔を上げる。
「ちょ、ちょっと熱があるみたいです」
「看護士さん、もっとよく見て下さい」
楓も稟も興奮状態で顔が真っ赤になっている。
「で、ではこれから触診をします」
楓の細い指が、稟の上半身をそっとなでる。
愛おしげに細い指が稟のからだの上を動き回る。
指が乳首に触れたとき、稟はおもわずうめいた。
「ここがおかしいのですか?」
楓の指が、稟の乳首をゆっくりとこねる。
いつも自分がやられている、お返しのようだ。
徐々に稟の乳首が固くなり、稟の息が少しずつ荒くなる。
「す、少しおかしいようです。聴診器で確認します」
楓は稟の乳首にそっとキスをする。
「んんっ」
稟の背中がぶるっと震えた。
(稟君が、感じてくれています……)
嬉しくなった楓は、自らの舌で稟の乳首を舐り始める。
「うっ、うぁ、んふっ」
荒々しくて、だけど優しいいつもの稟とは違った艶めかしい吐息。
(男の人でも、固くなるんですね……)
自分が稟を興奮させているということに、悦びを感じる楓であった。
197 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:08:16 ID:vC6jLwRh
(6/10)

「他のところも、確認させていただきます」
稟の首筋、腕、指、胸、腹、へそ……。
楓の聴診器は、ゆっくりと下半身へ向かっていく。
稟の身体は、楓の唾液で光っていた。
そして楓の視線は、今までわざと避けていた稟のモノに向かった。
楓はゆっくりと、稟のモノにパジャマの上から触れる。
「ううっ」
おもわず声を高くあげる稟。
「こ、ここが異常に膨らんでいます。か、確認しなければなりません」
楓は稟のパジャマと下着を一気にはぎ取った。
邪魔をする布がなくなった稟のモノが、高々とそびえ立つ。
「す、凄い腫れていますね。大丈夫ですか」
楓は細い指で、稟のモノをそっとさする。
そして、指で輪を作り、ゆっくりと上下させる。
「か、かえで……」
「ダメですよ、稟君。今日の私は看護士ですから」
そう言った楓は、上下の動きを少し早くする。
「あっ、ああ」
「え、ええと、さらに大きくなったようですね。聴診器で確認します」
楓はゆっくりと口を近づけ、稟のモノにそっとキスをする。
「んちゅっ」
唇が触れた瞬間、稟は快感で背中を軽く反らした。
楓は唇と舌で、稟のモノをゆっくりとからめ取っていく。
カリの部分や裏筋など、稟の弱点はすでにわかりきっている。
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅぷっ、ぴちゃ」
稟は必死に声をこらえる。
しかし、快感で稟のモノはさらに膨れ上がる。
そして、亀頭から透明な液が少しずつ流れてくる。
それが楓の唾液と混じり合い、稟のモノは銀色に光ってきた。

「中に何かあるようです。注射器で吸い出します」
口調が徐々に本物の看護士らしくなっている。
楓は口いっぱいに稟のモノをほうばる。
そしてゆっくりと、顔を上下させる。
「ぷちゅ、ぷちゃ、んぷっ、ちゃぷっ」
楓の口の中で、敏感な部分がこすられる。
「ん、んふっ、ちゃぷ、ぴちゃ、かぷっ、れろれろ、ちゅぷっ」
楓は軽く歯を立てたり、舌を使ったりと、さまざまな技を使ってくる。
左手は軽く竿を支え、右手は袋の部分をそっともてあそぶ。
快感の電気が稟の背中を走り、一気に脳へ到達した。
「も、もうダメだ!」
稟は絶叫とともに、己の欲望を楓の口の中へ吐き出した。
どぴゅっ、びゅくっ、どぴゅっ、びゅんっ
稟は何度も痙攣し、そのたびに白い液を楓の口の中へそそぎ込む。
「んっ、んんっ、うんっ」
一瞬驚いた楓であったが、すぐに優しい目で稟の白い液を喉の奥で受け止めた。
そしてゆっくりと飲み干していく。
さらに口をすぼめ、稟の中に残っている液を吸いだしていく。
「ぴゅるっ、じゅるるっ、ぷちゃ、んふぁ」
すべてを吸い出し、楓はゆっくりと口から稟のモノを解放した。
「ものすごい量でした」
楓はにっこりと笑う。
「気持ちよかったよ、楓」
「だめですよ、稟君。これは看護なんですから
198 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:09:02 ID:vC6jLwRh
(7/10)

「だけど稟君、まだここは腫れたままですね」
あれだけの量を出したというのに、稟のモノはまだ天井に高くそびえていた。
「これは手術をしなければいけませんね」
楓はにっこりと笑い、そして着ていた服のボタンを一つずつ外していった。
白い肌が薄暗闇の中ではっきりと浮かび上がる。
楓は下着を付けていなかった。
形のよい胸が、稟の前にさらけ出される。
そして楓は、自らの胸をゆっくりと稟の前に持っていった。
「手術の前に、麻酔薬を飲まないといけません」
楓は稟の口の中に、自らの胸を押し付けた。
稟はびっくりした。
こんな積極的な楓は初めてである。
(コスプレすると、キャラまで変わるんだろうか……)
アホなことを考えながらも、稟は口の中にあった楓の乳首をゆっくりとなめ始めた。
舌が触れていくうちに、乳首はどんどん固く、とがっていく。
「はぁ、ああっ、ああんっ」
楓が艶めかしくもだえる。
稟は必死に楓の乳首をなめ、甘噛みし、赤ん坊のように吸い付く。
「はっ、ああんっ、り、稟君、ま、麻酔は、き、聞いていますか」
胸を押し付けられている稟は、しゃべることができない。
なんとか首を縦に振ることができた。
そして自らの手を楓の胸に持っていこうとしたが、楓に止められた。
「ダメです、稟君。今日は病人なんですから、動いてはいけません」
仕方なく稟は、乳首への攻撃を続ける。
「んんっ、はぁ、そ、そろそろ、よろしいですか」
楓はゆっくりと上体を起こし、そして稟のモノに手を触れる。
「これでは、やはり手術が必要ですね」
楓はゆっくりと身を起こし、稟の下半身の方へ移った。
そびえ立っている稟のモノのうえにゆっくりとまたがる。
そして稟のモノに手を添え、自らにあてがった。
すでに、楓のあそこは光っていた。
楓はゆっくりと腰を沈め、稟のモノを呑み込んでいく。
「んんっ、はぁ、と、とても大きいです」
「んっ、ああっ」
稟はその快感に、おもわず声を漏らした。
「り、稟君のモノが、お、奥までっ……」
どうやら楓は入れた瞬間、軽くイッたらしい。
前の方に倒れそうになり、慌てて稟の体に手をつく。
「だ、大丈夫か、楓」
「だ・め・で・す、稟君。稟君は手術を受けているんですから、動いてはいけません」
楓はにっこり笑うと、息を整え、そしてゆっくりと体を動かし始めた。
199 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:09:43 ID:vC6jLwRh
(8/10)

楓の膣が、稟のモノを締め付けてくる。
楓はゆっくりと体を動かし、稟のモノへ刺激と快感を与え続けていく。
この体勢は、初めての時以来である。
あのときは、お互いに初めてで、なにもわからないまま終わってしまった。
しかし今は違う。
お互いの体のことを隅から隅まで知り尽くし、そしてセックスの快感も知っている。
楓は自分の体の角度を少しずつ変えながら、ゆっくりと動く。
そうすることが、稟の快感を増していくことを知っていた。
「か、楓……、す、凄い気持ちいい」
「そ、そうですかっ。しゅ、手術はうまく、い、いっているようです、ねっ」
楓は体を上下に動かし始める。そして徐々に速度を速めていく。
「か、か、楓……」
「稟君、稟君、稟君、稟君」
もはや看護士と患者という設定は消え去り、愛し合う相手の名前を叫び続ける。
我慢のできなくなった稟は、手を楓の胸に伸ばす。
そして、今まで我慢していた分、少し力を込めて握りしめた。
「ひゃぁっ、り、稟君、き、今日は、はぁあん」
二つの手のひらで、楓の胸は思うがままに形を変えていく。
そして稟は自ら腰を動かし始めた。
「きゃあ、り、んあっ、だっ、だめえっ!」
稟からの攻撃で、楓はさらなる快感に悲鳴を上げる。
もはや自分では動くことができない。
「楓、楓、楓、楓」
ただ楓の名前を叫び続けながら、手は胸を鷲掴みにし、腰は暴れ馬のように荒れ狂う。
「も、もう、もうっ、い、いっ、」
二人の快感はそして頂点を迎えた。
「楓、いくぞっ」
「は、はいっ、稟君、私、も、もう、ああっ」
怒濤のごとく動かしていた腰を、トドメとばかりにおおきく一突きにする。
その瞬間、一度出したとは思えないほどの白い液が、楓の中に注ぎ込まれた。
「あ、あ、い、イっちゃう、だめぇぇぇぇ、あああぁぁぁぁっ……」
稟の精液が楓の奥に突き刺さった瞬間、楓も絶叫と共に達した。
倒れ込みそうになる楓を、稟は慌てて手で支える。
そしてゆっくりと自分の方にもたれかけさせた。
「ひいっ、ああんっ、ああっ、ああっ、あぁぁ……」
稟のモノが当たっている角度が変わり、楓は絶頂の中でさらなる快感におぼれる。
そして二人は抱き合ったまま、まだまだ続く快感の波に身を漂わせていた。
200 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:13:00 ID:vC6jLwRh
(9/10)

『萌え萌え喫茶ラ・パルティータ』は大盛況だった。
みんな実に楽しそうだったが、特にシアはミニコンサートを開くぐらいのノリだった。
プリムラも桜も、終始笑顔を浮かべていた。
しかし一番客が付いたのは稟である。
執事服を着た稟が女性客をエスコート。
椅子を引いて座らせ、耳元で「ご注文は何ですか」と囁く。
ただでさえ隠れファンが多いとされる稟のこと。
その普段とは違う格好良い姿が女性客を大量に引きつけたのだ。
さすがの樹も敵わなかったらしい。
プリンセスたちは同じ喫茶店のウェイトレスなので、
稟にエスコートしてもらうことは残念ながら叶わず、
客として訪れた亜沙やカレハを羨むばかりだった。
それでもシアとネリネ、桜とプリムラは稟と一緒に学園祭を回るという
願いを叶えることができたのだから、幸せだっただろう。
樹が親衛隊たちに交渉した結果、
学園祭の間だけは稟に手出しをしないという不可侵条約を結んでくれたため、
稟はこの短い平和な時間を噛み締めていた。

そして後夜祭。
去年と同様、グラウンドにキャンプファイヤーが設置され、
学園生が皆集まっている。
稟もラヴァーズも、まだコスプレのままである。
「さぁて、そろそろ始めるのですよ、緑葉君」
「そうだな、麻弓。みんなも待っていることだし」
「おい待て、二人とも。いったい何をやるつもりだ?」
「えっ、土見君知らなかったの?」
「恒例、ミスバーベナ学園コンテストだよ。去年もやっただろう」
「今年もやっているって、知らなかったぞ」
「知らないのは土見君だけだと思うのですよ〜」
「こら、ちょっと待て、なぜ手錠をして引っ張っていく」
マイクを持った樹と麻弓が、手錠を掛けられた稟を連行する。
そして二人は壇に上がった。
201 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:14:21 ID:vC6jLwRh
(10/10)

「さぁて、皆様、お待ちかねなのですよ〜」
「第2回、ミスバーベナ学園コンテストの開催だ!」
「おおーっ!」
男子女子を問わず、全員が拍手と歓声で二人を迎えた。
「去年の結果はどうでしたっけ、緑葉君」
「去年は1位楓ちゃん、2位カレハ先輩、3位紅女子でした」
「今年の予想はどうでしょうか?」
「今年は紅女子が辞退したのが悔やまれますね。しかーっし!」
「しかし?」
「シアちゃん、ネリネちゃんが転校してきたので、去年以上の大激戦となりました!」
「おおぉー!」
歓声がひときわ大きくなる。
「ベスト3を発表する前に、注目選手の順位を発表するのですよ〜」
「まずは最近、急に可愛さ成分を増した時雨亜沙先輩が、昨年の8位から順位を上げ、見事5位入賞!」
「おぉー、すごいですね」
「さらに、魔界のプリンセス、ネリネちゃんが見事4位入賞!」
「では、お二人に拍手!」
「わぁ〜」
恥ずかしそうに顔をうつむかせるネリネ。皆の歓声に手を振って答える亜沙。
「ちなみに、ナイチチ界のアイドル、麻弓=タイムも7位に入っています!」
「皆の衆、投票有りがとー!」
遠くでナイチチ万歳、と聞こえるのは気のせいだろう、きっと。
「残念ながらバーベナ生徒ではないので無効票となりましたが、八重桜ちゃんやプリムラちゃんにもたくさんの投票が入りました」
「もしバーベナに入っていたら、順位に大変動があったでしょうね」
皆の拍手に照れる桜。
そこへプリムラが壇に上り、おもむろにカセットのスイッチを入れる。
「プリムラちゃん、ぷりち〜!」
「プリムラちゃん、ぷりち〜!」
PPPを初めとした男子生徒が大合唱。
ここはどこかの宗教団体か。恐ろしい。
ちなみに文句を言いそうな稟は、猿ぐつわをはめられている。
手錠を外そうと、悪戦苦闘していた。
202 名前:狂乱の学園祭[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:15:29 ID:vC6jLwRh
(11/11)

「さぁ〜て、いよいよベスト3の発表です!」
「では、第3位! 昨年から順位を一つ落としましたが、今年も見事入賞!」
「ということは!」
「そう、癒しのカレハ、カレハ先輩です!」
大歓声が撒き起こる。
「まぁ、私が3位ですの〜……まままぁ♪」
いったい、どこでスイッチが入ったのか不明である。
「あちゃー、スイッチが入っちゃいましたね」
「残念ですが、これではインタビューできません」
「仕方がありません、第2位の発表です!」
「第2位は、おっと戦前の予想6位から大躍進、リシアンサス嬢、シアちゃんです!」
先ほどよりひときわ大きい歓声が撒き起こる。
「シアちゃんは、当日票が一気に伸びて、この順位となりました」
「トローリング娘☆崎のコスプレとミニミニコンサートが得票を延ばしたようです」
「ちなみにほ・し・ざ・きではないですよ、スターざきです!」
いや、活字じゃない場合はいちいち断る必要はないだろう。
「シアちゃん、一言どうぞ」
「みんな〜、有り難う! お礼に一曲歌うよ!」
うーん、空気を読んでいるのか、いないのか。
そこはやっぱり、1位じゃないのはありえない、と言うべきじゃないのか。
「さぁて、いよいよ1位の発表です」
「もうおわかりですね。昨年に続き、V2を達成。芙蓉楓ちゃんです!」
今までで最上級の歓声が撒き起こる。
「さあ、楓、壇に上がって、上がって」
「楓ちゃん、V2、おめでとう」
「土見ラヴァーズ正妻となっても衰えないこの人気!」
「楓ちゃん、喜びの言葉をどうぞ!」
しーんと静まり返るグラウンド内。
その頃、稟はようやく手錠から脱出し、猿ぐつわを外していた。
「あの〜、皆様、有り難うございます」
楓のお礼の言葉に、男どもが歓声を上げる。
「しかし、私は身も心も稟君のものです。既に土見楓のつもりです!」
なに?
「ですから、ミスの名前は相応しくありません。辞退します!」
はい?
思わず凍り付く壇上、いや、グラウンド内。
「わ、私だって稟君の妻になる予定だから、辞退するモン!」
「私も稟様の妻になりますから、辞退します」
「それだったら、ボクも稟ちゃんの妻になるから辞退しよ〜」
「みんな稟さんの妻、妻、妻……ま、ま、まま、まままぁ♪♪♪♪」
シア、ネリネ、亜沙も次々に辞退発言。カレハはいつもの通りである。
「私も、一応辞退するって言った方がいいのかな……。稟君の妻になりたいし」
「私はもう、一緒に住んでいるから、稟の妻」
桜、プリムラまでこう発言する。
「つ〜ち〜み〜り〜ん〜」
やっと自由になった稟だったが、楓を初めとした土見ラヴァーズの発言に目が点。
「お前を殺す!」
親衛隊全員が、いや、樹を含むバーベナ学園の男子全員が稟を追いかけ始めた。
「こ、こら、ちょっと待て! 不可侵条約はどうした」
「あれは学園祭だけだ。後夜祭は関係ない!」
「お、おい、やめろ」
必死に逃げる稟。
この逆鬼ごっこは、逆上したネリネが男子全員を病院送りにするまで続いたらしい。
203 名前:前スレ80[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 11:17:32 ID:vC6jLwRh
以上です。
改行数間違えて、ページが一つ増えてしまいました。
やりたかったのは、楓の最後のせりふです。
あとは内輪ネタです。
Hシーンがどこかで見たことあると思った方、スルーして下さい。
あのシチュエーション、大好きだったもので。
それでは、失礼します。
229 名前:前スレ80[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 07:24:53 ID:hncy/8q3
作者がこういうのを書くのは、凄く野暮なのですが、
確かに独りよがりなネタも多いので、
ここで「狂乱の学園祭」のコスプレ元ネタを書いておきます。
クリスマスSSに絡めて書くつもりでしたが、
Hシーンが書けなかったので、途中で放棄。
基本的にはBasiL、Navel、西又ネタでそろえようとしたんですが、全部は無理でした。
「Soul Link」「俺たちに翼はない」「ジャッジメントちゃいむ」は
リアリアで出てきていたのでスルー。
「らぶドル 〜Lovely Idol〜」は楓のコスプレで出そうと思ったけれど、
Hシーンは看護士ネタと決めていたのでスルー。
総合まとめサイトの管理人様、わがままを言わせてもらえれば、
これをSSの最後に追加して貰うと嬉しいです。

喫茶ラ・パルティータ→「Bless」で主人公がバイトする喫茶店。
麻弓→「Bless」のヒロインでウェイトレスの観月華蓮(B85)のコスプレ。
華蓮仕様の制服なので、胸の布が余っている。
ネリネ→「Piaキャロットへようこそ!!3」高井さやかのコスプレ。声優つながり。
桜→「ね〜PON?×らいPON!」ティラミスのコスプレ。声優つながり。
解散したお笑いアイドルコンビ→ネーブルガールズのこと。
片方はフリー宣言→ネーブルガールズ・ミネオラのキャラデザ、鈴平ひろのこと。
亜沙&カレハ→小説版「SHUFFLE!」の亜沙のコスプレ。
楓→「21-Two One-」で出てくる病院の看護士の制服。
「それは舞い散る桜のように」のヒロイン雪村小町が学園祭でコスプレした格好。
小町と楓は声がそっくりだけど名前が違う声優つながり。
天才外科医→「21-Two One-」の主人公、霧島拓哉。
ネコ耳ウェイトレス→「21-Two One-」の舞台になる病院内の喫茶店ウェイトレス、狭川翠。
プリムラ→「遥かに仰ぎ、麗しの」風祭みやびのコスプレ。声優つながり。
シア→「それは舞い散る桜のように」星崎希望のコスプレ。声優つながり。
トローリング娘→「それは舞い散る桜のように」内で
主人公が希望をからかったときに出てきた架空のアイドルグループ。
days→「それは舞い散る桜のように」の主題歌。

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