- 423 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:26:11 ID:B35XoYk/
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>>418からの続きです。
「おはようございま…す……?」
学園へ向かうために玄関を出た私は、稟さま達を見かけて挨拶しようと近寄っていったのですが、シアちゃんが何だか穏やかな雰囲気になっていて、私は気後れしてしまいました。
「あ、おはよう、リンちゃん」
いつもなら、もっと高い声で元気良く挨拶してくるのですが、今日は声のトーンが低いみたいです。
でも、元気が無いかと言われれば、そうではない気もします。
考えてもすぐには答えが出ないと思い、今度は明らかに元気が無いと思われる、
「おはようございます、稟さま、キキョウちゃん」
稟さまの背に背負われている、シアちゃんの妹であるキキョウちゃんの所へと足を向けました。
「おはよう、ネリネ」
「………おはよぅ〜……リィン〜………」
私に顔を向けるのも一苦労という感じで挨拶を返すと、稟さまの背中に顔を埋めて動かなくなってしまいました。
「キキョウちゃん、どうかなさったんですか?」
「ああ………いや、その…な………」
稟さまは目を逸らされて口ごもってます。
「昨夜キキョウちゃん、稟くんと張り切りすぎちゃってね」
シアちゃんが苦笑いしながら教えてくれました。
は、張り切りすぎって……そ、それはつまり………よ、夜の………。
- 424 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:28:07 ID:B35XoYk/
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「リンちゃん、顔真っ赤だよ」
「あうう………」
仕方ないじゃないですか……私だって知識ぐらいはあるんですから……。
稟さまとそうなりたいって………思いがあるんですから………。
でも……稟さまが選んだのは………。
「はあ………」
思わずため息が零れてしまいました。きっと今の私は暗い顔をしているのでしょうね。
「ねえ、リンちゃん」
シアちゃんの方を向くと、やはりそこには今までにない穏やかな表情がありました。
「今日、話したい事と提案したい事があるから、ウチに泊まりに来ない?
おじさま達も連れて」
「泊まりに、ですか?」
お父様達までとは……一体何があるのでしょうか?
「うん。ちょっと学園じゃ話しにくい内容だからね。
それに、リンちゃんにとっても、きっと悪い話にはならないと思うよ」
「そうですね……分かりました」
断る理由も無かったので、私は誘いに応じることにしました。
- 425 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:32:33 ID:B35XoYk/
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「ただいまー…あれ? おじさま?」
学園から真っ直ぐ帰ってきた私達の前には、既に酒盛りをしているお父様達の姿がありました。
「おうっ、シア、帰ったか!」
「おめでとう! 稟ちゃん、シアちゃん!」
お父様がお祝いの言葉を……何があったのでしょうか? 稟さまとシアちゃんの事で………。
「お父さん、もう言っちゃったんだ……」
「あんまり言いふらせるものじゃねえが、まー坊ぐらいなら問題はねえだろ」
「口の堅さには自信があるよ、私は」
え? おめでたい事なのに、秘密にしなきゃいけないなんて………。
稟さまとシアちゃん………あ……もしかして………。
そう思ってシアちゃんを見ると、私が言いたい事が分かったのか、シアちゃんは頷きました。
「うん………私、稟くんの子供が出来ました」
そう言って、自分のお腹を愛おしそうに撫でます。
そうでしたか………シアちゃんが穏やかになったのは、自分が母親になるからなんですね。
「シアちゃん、稟さま、おめでとうございます」
「ありがとう、リンちゃん」
「ありがとう、ネリネ」
でも、やっぱり少し悲しく思ってしまうのは仕方が無いのでしょうか………?
- 426 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:34:10 ID:B35XoYk/
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「なーにしけたツラしてんだよ、ネリっ子。ネリっ子も今日から一緒になるんだから、もう遠慮する必要はねーんだぜ」
「はい?」
稟さまも初耳だったらしく、少々力の抜けた声を出されてしまいました。
私もどういう事なのかと思っていると、
「決まってるじゃない。リンも稟の妻ってことよ♪」
私達の肩を叩いて、キキョウちゃんが言いました。
えええー!? わ、わ、私が稟さまの妻に!?
「いきなりな話だな……どういう事だよ?」
「はあ………現実問題として、私1人じゃ身体がもたないって事。
シアはもう安静にしてなきゃならないし、稟の精力はもの凄いから………」
顔を赤らめて、キキョウちゃんはそっぽを向いてしまいました。確か、ようやく元気になったのは、昼休みに入ってからでしたね………。
「はっはっはっ、稟ちゃんお盛んだねえ。
その調子で、私にも初孫を頼むよ♪」
お、お父様ったら………。
「で、でも、ネリネの意見も聞かずに…」
「稟さま」
私は稟さまの正面に回り込んで、見上げました。
「稟さまは私がお嫌いですか?」
稟さまはお優しいから、こういう状況に流されてしまうことを良しとしないんでしょうけど、折角の機会を私は逃したくありません。
「………いいのか、ネリネ?」
そんな私の想いを汲み取ってくれたのか、稟さまはあれこれ聞こうとはせずに、ただ一言、そう言いました。
「はい。不束者ではありますが、末永くよろしくお願いします」
「分かった………なら、今日からよろしくな」
稟さまは私を抱きしめました。ああ………稟さまの胸の中、暖かいです。
「良かったね、リンちゃん♪」
「うんうん、それでこそ稟よね♪」
「ネリネちゃん………。
神ちゃん、今日は飲もう!」
「おう! 秘蔵の酒も開けようぜ!」
祝福してくれるシアちゃん達と、いつものように盛り上がるお父様達………。
でも、ここから私の新しい日々が始まるのでした………。
- 427 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:40:05 ID:B35XoYk/
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そして、その日の夜。
お風呂から上がった私は、バスタオル1枚で稟さまがいる私の部屋に向かいました。
「ネリネ………」
「………」
恥ずかしさで言葉が無い私を、稟さまが優しく抱きしめてくれました。やはり、稟さまの胸の中は落ち着きます……。
そして、湧き上がる想いのままに、顔を上げて目を閉じると、唇を何かが塞ぐ感触がありました。
何か、なんて聞くまでもありませんね。今日まで何度も焦がれた、稟さまの唇………私は稟さまの背中に手を回して、さらに強く求めます。
「んっ、んんっ?!」
私の唇を割って、暖かい何かが入ってきました。それは、私の舌を何度も絡めとり、艶めかしく口の中を動きます。
「んうっ、ちゅっ、ぴちゅ、ちゅるっ…」
それが稟さまの舌だと理解した途端、私も稟さまを求めて自ら舌を動かします。
ああ……キスがこんなにも甘いなんて………。頭がポーっとして、何も考えられなくなってしまいます………。
「んんっ…ぷはっ」
あ………キス、終わりなんですか……?
そう思っていると、稟さまは私が巻いているバスタオルに手を掛けました。
「ネリネ、いいか?」
私は迷うことなくすぐに頷くと、稟さまの手がバスタオルを取り去りました。
- 428 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:43:11 ID:B35XoYk/
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一糸纏わぬ姿を晒されましたが、私は隠したいとは微塵も思いませんでした。
稟さまにもっと見て欲しい、そして、触れて欲しい………。
「ふぅっ?! はぁん……」
そんな私の思いが通じたのか、稟さまの手が私の胸に触れてきました。
「はぁ…はぁ…あんっ…」
ゆっくりと優しく私の胸を揉み解す稟さまの手に、じんじんと痺れるような感覚が身体中を駆け巡っていきます。
「ひゃあんっ?!」
不意に痺れるような感覚が強くなって、私の身体はびくっと跳ね上がります。
気がつくと、稟さまが私のおっぱいを吸っていました。
「はあんっ! あぅん…はぁ…あ、あんっ、ひゃあぁん!」
稟さまの口の中で、乳首が舌で優しく舐められていたかと思うと、急に強く吸い上げてきて、身体に走る痺れが強くなりました。
「ネリネのおっぱい、美味しいよ」
「あぁ…り、稟さまぁ……」
気が付くと、私は稟さまの頭を抱きしめていました。もっと、もっと稟さまに味わって欲しい……そんな思いが通じたのか、稟さまの口がまるで私のおっぱいを味わうかのように艶めかしく動いて、その度に私の全身に甘い痺れが走りました。
- 429 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:45:15 ID:B35XoYk/
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「あぁあ、はぁ、あんっ、んぅぅん…ひゃあんっ?!」
いつの間にか稟さまの右手が私の大事な所を触れていました。稟さまが触れている部分は、私が気付かない内に熱と湿り気を帯びていて、稟さまが撫でるように指を動かすとくちゅくちゅと音を立てました。
「あんっ、はぁっ、はぁんっ、やぁ、はぁん…」
全身に走る甘い痺れは強さを増していき、頭の中が真っ白になるくらいに何も考えられなくなり………。
「はぁ、あっ、あぁあ、はああぁぁぁああああんっ!!」
頭の中で何かが弾けたと思った瞬間、私の身体がびくびくっと痙攣して跳ねました。
「はあ、はあ、はあ………」
少し気だるいけど何かを解放したような心地良さに身を委ねていると、稟さまが私の両足を掴んで開かせました。
「ネリネ、本当にいいんだな?」
開かれた両足の間から見える稟さまと、稟さまの大きくなった大事な場所………。
知識としては知っていましたが、やはり圧倒されてしまいます………。
「はい……。私がこの身を捧げたいと思える男性は稟さまだけです。
だから………受け取って下さい。私の初めてを」
「分かった。初めての時はかなりキツイから、出来るだけ力は抜いた方がいい。
じゃあ、いくぞ………!」
- 430 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:47:27 ID:B35XoYk/
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ぐちゅっという音を立てて、稟さまのモノが私のナカへと入っていきます。先程のような痺れが走ったかと思った瞬間、
「あぐっ!! うぅあぁああっ………!!」
身体の奥が引き裂かれるかと思ったような痛みが、甘い痺れを一瞬の内に消してしまいました。
「ネリネ、一気にいくぞ。俺に思いっきりしがみ付くんだ。気休め程度だけど、その方が楽になるからな」
稟さまは私の身体を起こすと、勢いよく引き寄せました。身体の奥でぶちぶちぶちっと私の処女膜を破る音がして、あまりの痛みに私は反射的に稟さまに思いっきり抱きついてしまいました。
「あ、あぐ…うぅ、はぁ、はぁ……」
「ネリネ、頑張ったな。全部入ったぞ」
稟さまが私の背中をあやすように叩いてくれます。
僅かに見えた稟さまと私が繋がった部分からは、初めてを捧げられた赤い証が流れていました。
「は、いっ…! 稟、さまが、私の、ナカに、いるのが、分かります………」
激痛で声も途絶え途絶えですけど、それ以上に私は稟さまの熱を身体の中に感じていました。
「稟さま…動いて下さい……。稟さまの全てを……感じたいんです………!」
「分かった……ゆっくり動くから………」
言葉通りにゆっくりと、私のナカに入った稟さまのモノを抜いて、また入れて………。
- 431 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:49:38 ID:B35XoYk/
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「うぅ…んうっ、ふぅ、んうぅ…」
開かれたばかりの私のナカは、痛みだけが走り、私は苦痛の声を抑えるので精一杯でした。
「んぅっ、ふぅ、あぅ…ぁあんっ?!」
いきなりの甘い刺激。稟さまを受け入れたばかりの場所からは、変わらない痛みが続いているのに………。
気が付くと、密着している私と稟さまの間に、稟さまが手を割り込ませておっぱいを揉んでいました。痛みを我慢している私を気遣ってくれたのでしょう。
「はあっ、んぐっ、はぁん、ふうっ、はあっ、ああん、はあぁ……」
次第に痛みが無くなっていき、稟さまが私の奥へと進む度に、今までにない甘い痺れが身体中を駆け巡りました。交わりが立てる淫らな水音や、身体を打ち付ける音が否応にも私の身体を熱くしていきます。
「はあっ、あっあっ、はぁん、あぁん、はあんっ……。
り、稟、さまぁ…わ、私、もう………」
再び頭の中が真っ白になるような感覚が襲ってきて、私は稟さまにしがみ付いてしまいました。
「ああっ…! 俺もだ、ネリネっ!」
稟さまの動きが激しくなり、私は必死に稟さまにしがみ付きます。
「ああっ、はあっ、はぁん、ああん、はぁっあっあっあっあっ…ダ、ダメです、もうっ…あっあっああああああぁぁぁああああんっ!!」
- 432 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:51:26 ID:B35XoYk/
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頭の中が真っ白になったと同時に、お腹の中が急に熱くなりました。稟さまの子種が注がれたのだと理解するのには、少し時間が掛かりましたけど………。
「はあ…はあ…はぁ………稟さまぁ……凄かったですぅ………」
「……ネリネ、俺も凄く気持ち良かった。
ありがとな、俺を受け入れてくれて………」
身体から力が抜けてしまい、稟さまに寄りかかっていると、稟さまが優しく抱きしめてくれて頭を撫でてくださいました。
「お礼を言うのは……私の方ですよ、稟さま。私の全てを受け入れてくださいましたのは、稟さまなんですから………」
「ネリネ………」
見つめ合う瞳と瞳、重なり合う唇………。甘い想いとお腹の熱でいっぱいの中で、私は異変に気が付きました。
「あの……稟さま? 稟さまの、まだ………」
そう、私のナカに入ったままの稟さまのモノが、未だに熱く硬いままだったのです。
「う…すまない、ネリネ。今、抜くから…」
抜こうとする稟さまの身体を、私は強く抱きしめます。
「ネリネ?」
「稟さま……私、もっと稟さまが欲しいです………」
稟さまを満足させたいなんて言うと、優しい稟さまは私を気遣って止めてしまわれますから、私は恥ずかしいのを堪えてそう言いました。
- 433 名前:稟くんの後宮計画♪[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 19:52:36 ID:B35XoYk/
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まあ………こちらも本音なんですけど………。
「分かった………」
稟さまはもう何も言わずに唇を重ねると、再び腰を動かし始めました………。
今回はここまでです。