494 名前:普通タイミングから快楽の夢を打ちたいです!![sage] 投稿日:2009/07/30(木) 00:55:59 ID:pYJ9to/0
このSSは土見がいろいろとHな夢を見るSSです。
とくに注意事項はありませんが一応、オリキャラが出てきます。
ですが特になにかするわけではありません。
それではよろしくお願いします。

「ただいま。お父様」
ある普通の日。この日はいろいろな要因が重なってネリネは早く家に帰ってきた。
そして今日は珍しく父であるフォーベシィに客が来ていたようだ。
どうやら魔界に住んでいる父の友人のようだった。
「はっはっは。さすがにあの時は驚いたぞ。あえて許婚のアイではなくメイドを自分の妻に娶ったのだから」
「もう、その話はその辺にしておいてくださいよ」
と返すフォーベシィ。話している相手は夢魔の貴族姫であるローザという女性だった。
彼女はアイの親友でフォーベシィの友人でもあった。
そして魔界である程度の権力を持つ彼女は彼と政治の話をするために来ていたのだった。
「おっと。ネリネちゃんが帰ってきたようだね。ネリネちゃん、ちょっと来てくれないかな?」
「はい。分かりました」
と客間に向かうネリネ。
「ほう。ずいぶんと見ないうちに大きくなったな」
「あっ、分かります? なんたって私の自慢の娘だからね……、」
と娘自慢を始めるフォーベシィ。
こうなった彼は誰かが止めない限り止まらない。
「まさかあの魔殿下が親バカになるとはな。人は変わっていくものだな」
「すみません。父がご迷惑をおかけしまして」
「なぁに、慣れたものだ」
と二人。付き合いが長いせいかローザはそれに慣れているようだった。
そして、ローザはその話を無視してネリネに含み笑いを作って話しかけた。
「それより、ネリネ」
「はい、なんでしょうか?」
と応対をするネリネ。するとローザが本題に入った。
「お前、好きな人がいるそうじゃないか? そいつとは今、どうなっている?」
「え、えっと、そ、それは!!」
いきなりの事にたじろぐネリネ。だが夢魔の貴族姫にはその返事で十分だった。
「なるほどなぁ。その辺はあの親にしてこの子ありってことか」
「えっ!?」
と心を見透かされたことに驚くネリネ。しかしローザはマイペースだった。
「よし。この恋愛の達人の私が恋に効く魔法を教えてやろう。ちょっと手を出せ」
「は、はい……」
と思わず手を出してしまうネリネ。
すると、ローザの力がネリネの手を伝って移っていくではないか。
「よし。これであの男もお前の魅力にイチコロだな」
「え、えっと、ローザさん、私に何をしたんですか!?」
「ふっ、魔法を教えたのさ」
「魔法……、ですか?」
「あぁ。魔法だ。それも飛び切り恋によく効く魔法だ」
「そ、そうですか……。ありがとうございます」
とりあえずお礼をするネリネ。
そしてネリネはローザに言われて娘自慢を続けるフォーベシィを止めた。
その後でネリネはふと考えた。一体、ローザさんはどんな魔法を教えたのだろうか?
だが、いくら考えてもネリネには魔法の正体が分からなかった。
しかし、その魔法が土見に効力を及ぼすのに1日とかからなかった……。
495 名前:普通タイミングから快楽の夢を打ちたいです!![sage] 投稿日:2009/07/30(木) 00:57:43 ID:pYJ9to/0
 そして芙蓉邸に朝が来た。そこに住んでいる土見はいつものように楓に起こされていた。
そして1階へ向かう土見。だが彼が朝っぱらから見たものはとんでもないものだった。
「か、楓!! な、なんて服装してるんだ!!」
と、たじろぐ土見。それもそのはず。なんと楓は服を着ていなかったのだ。
朝からとんでもないものを見てしまったと思う土見。
しかし楓は何も気にしていないようだった。
「え、えっと、稟くん。私の制服、どこかおかしいですか?」
と、言ってくる楓。だが明らかに土見から見た楓は裸だった。
(いかんいかん。俺は寝ぼけているんだな。そうに違いない。)
そう思って妄想を振り払う土見。だが再び見た楓はやっぱり裸だった。
(な、何故だ!?)
あまりのショックに頭がふらふらしてくる土見。
(まさか楓のドッキリか!?いや楓に限ってそれはないはずだ。これは夢だ。夢に違いない。)
そう思った土見は自分の頬っぺたを抓った。だが目の前の楓は変わらない。
標準より大きくふくらんだ乳房。そして頭髪と同じ色をした陰毛の生えた秘所。
だが、楓にそれを隠す意図はなかった。
(どうにかして服を着せないと……。)
土見は思った。このままでは目のやり場に困る。
だが、楓にそのまま裸であることを伝えることは出来なかった。
しばらく考え込む土見。そして彼は名案を思いついたようである。
「プリムラー!!」
と、土見はプリムラを起こして呼び寄せた。
なるほど。プリムラに言わせようという魂胆か。確かにそっちの方が楓のショックは少なそうだ。
だが土見の知略は残念ながら裏目に出てしまったようだった。
「おはよう、リムちゃん。ところで私の格好、どこか変ですか?」
楓はプリムラに問いかけた。だけど、プリムラは土見の望む返答をしなかった。
そう。なんと、プリムラも裸だったのだ。
「どこも変じゃない……」
そういいながら椅子に座るプリムラ。当然、何も気づいていないのだから無防備に決まっている。
ほのかにふくらんだプリムラの胸が土見の視線に入る。
土見はあわててそこから目を背けた。それを見た楓が言った。
「稟くん? 今日の稟くんはどこか変ですよ」
変なのは楓の方だ。土見はそう言いかけると朝食を喉にかきこんだ。
そして思い切って楓に今の状態を告げようとする。
だが、心の奥底に不思議な力が働いて声が出なかった。
そして、そのままずるずると学校へと行ってしまう楓。
それに呼応するように不思議な力は楓が学校に行くことを止める気を土見から奪ってしまっていた。
(このままだと、非常にまずい。)
土見は思った。現在、楓は一糸纏わぬ状態で外を出歩いている。
そして土見はもう一つまずい事態を確信していた。
「おっはよ〜、稟く〜ん!!」
無防備に体を隠している鞄をふりあげて挨拶をしてくるリシアンサス。
当然、シアも服を着ていない。こちらもまた大きめな胸がふるんと揺れる。
「お、おはよう……、シア……」
土見はいろいろと溢れだす感情を抑えて挨拶をした。しかし抑え切れてない。
しかも下は楓同様に無防備だった。赤みがかかった陰毛が眩しすぎる。
(大丈夫なのか……、俺……。)
「おはようございます。稟さま」
(う……う…………。)
3度あることは何度だって起こる。ネリネはその巨乳を腕で挟み込むようにして鞄を持っていた。
それによって、ただでさえ大きい胸が強調される。
ブラウスの時はなんとも思わないが、裸だとかなりまずい。しかもそれを無意識のうちにやっているのだ。
土見にとって幸運だったのはネリネが鞄で下半身を隠すようにしていたことだろう。
だがこれは所詮、無意識にしている日ごろの鞄の持ち方だ。
彼女の意識しだいでは平気で下も見えてしまうだろう。
いつもバーベナ学園の花の4姉妹と呼ばれる美少女と登校していてそれに慣れている土見も、
さすがに今回の状況はイレギュラーすぎた。
496 名前:普通タイミングから快楽の夢を打ちたいです!![sage] 投稿日:2009/07/30(木) 00:58:56 ID:pYJ9to/0
 その花の4姉妹のうち3人が全裸で自分の周りにいるとなればそれはさすがに慌てるだろう。
土見に周りを見渡す余裕などなく彼は俯いてひっそりと歩くしかなかった。
しかし、それでもシアの尻が見える。もうそれに関してはどうしようもないだろう。
唯一の救いはどうやら楓たちが裸に見えているのは自分だけということだ。
この事実だけは土見の心の負担を大分、軽減していた。
 その土見を他所に他の3人は普通に話していた。
「今日は稟くんの調子が良くないんです。朝も私の格好を見てなにか変なそぶりをしてましたし……」
「そうなんだ〜。そういえば私に挨拶する時も変だったよ」
「あっ、私の時もです。病気などでないといいのですけど……」
(だから変なのは俺じゃなくて……)
そう土見は心の底で叫んでいた。そしてアクシデントは連続して起こるようだった。
土見は誰かに後ろから思いっきり肩を平手で叩かれる感触がした。
そして土見はその手の正体を一瞬にして識別した。
(亜沙先輩っ!! よりによってこんな時に……)
「ちゃお〜、稟ちゃん!!」
土見から裸に見えているなんて思ってない亜沙先輩は大胆だった。
さっきまで動いていたから胸は慣性で揺れるわ、大切な部分はまったく隠そうとしないわ、
今までのと比べたとしても土見には刺激が強すぎた。
「あ、亜沙先輩……、おはようございます……」
「なによ〜、稟ちゃん、元気ないわね〜」
元気がないのではない。すごいものを見て戸惑っているだけだ。
「やっぱりそう見えますか? 稟くん、朝から何かおかしかったんです」
と楓が言った。なんだかんだで自分の様子がおかしいのはみんなに知られているようである。
とりあえず裸に見えてることは隠さないと……。
土見はそう思った。
 そうこうしながらもなんとかバーベナ学園にたどり着いた土見。
その土見とすれ違ったのは緑葉だった。
恐る恐る緑葉を見る土見。幸い緑葉は服を着て見えたようだ。
「おはよう、稟」
「おっす、樹」
と普通に挨拶を交す。
服を着ていることがどれほど大切なことかを味わった瞬間だった。
だがその平和は一瞬にして崩れ去った。
「おっはよ〜、土見くん」
油断していた土見を襲ったのは全裸の麻弓だった。たとえ貧乳と言われていても胸がないわけじゃない。
そして秘所もとても活き活きとしていた。
不意をうたれた土見はショックのあまり倒れてしまう。

 そして再び、目を覚ました時は楓の顔が傍にあった。どうやらさっきまでのことは夢の中の出来事らしい。
「うわぁ……!!」
思わず、全裸の時のことを思い出し身構える土見。
しかし楓は普通の制服を着ていた。
「稟くん、大丈夫ですか!?」
「あ…あぁ。大丈夫だ。ちょっと悪い夢をみたみたいでさ……。着替えるから楓は向こうに行っててくれないか?」
「はい」
と言って部屋から出て行く楓。
(悪い夢を見た。)
土見はそう思った。しかも悪質なことに夢で見たものは鮮明に覚えている。
今日はみんなと普通に接していけるだろうか?
土見はそう悶々としながら一日を過ごすことになった。
だが、快楽の夢の魔法の効果はまだ始まったばかりだった……。
497 名前:普通タイミングから快楽の夢を打ちたいです!![sage] 投稿日:2009/07/30(木) 01:00:27 ID:pYJ9to/0
今回はこれで終わりです。

近作は1話ということでエロシーンを薄く広くしてみました。
次からは夢なので遠慮なく行きます。
それではよろしくお願いします。

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