598 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:02:20 ID:IXoJ8rlx


楓が目を覚ましたのは、あれからしばらく経ってからだった。
未だ朦朧とする意識の中で目を開けると上の方から明かりが飛び込み、楓はまぶしさでまた目を閉じようとした。
楓は自然に光を手で遮ろうとしたが、できなかった。
「え…?」
手が動かせなかったためである。
驚きで急激に意識がはっきりしてくると、今の自分の状態にさらに驚愕させられた。手どころか足も動かせなかったからである。
身体全体を大の字に開かされ、手足をロープで拘束されてベッドに寝かされていたのだ。
「お? 目ぇ覚ましたか」
聞こえてきた声に首を動かしてそちらを見ると、そこには異様な格好をした男達が立っていた。
「ひっ…」
楓は小さく悲鳴をあげた。
無理もない。男達は顔を黒い布で作ったマスクで覆っている以外に何も身に着けていない全裸だったからだ。
この状況から予測しうる最悪の展開に、楓は恐怖で身を震わせた。
「な、なんですか、あなた達は…? 私に何をするつもりですか?」
声に力が入らなかったが、それでも問わずにいられなかった。
「こんな状況なら聞かなくても分かるっしょ。まあ分からないなら、これからじっくりと教えてやるからさ」
対する男達は楽しそうに楓に近寄ってきた。
そこからさらに3人が傍にやって来る。彼らの手には大きなハサミが握られていた。
599 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:04:01 ID:IXoJ8rlx
「い、いや…やめてください…」
恐怖で声が震え、涙がぼろぼろと流れる。
だが男達はそれすらも楽しいのか、マスクの上からも分かるくらいにニヤニヤとしながら楓の服を切っていった。
「いや、やめて…いやぁ…!」
楓は激しく身をよじるが、わずかに動いただけで、1分と経たずに下着姿にされてしまった。
「あぁ……」
男達から目を背けた楓は、自分を見つめる無機質な目に気付いてさらに絶望した。
目、というのは正確ではない。それは大きなビデオカメラのレンズだった。
「へえ、かわいい下着してんじゃん」
感心したような声が聞こえてきたが、楓は少しも嬉しいとは思わなかった。
「もったいない気もするけど、とっとと剥ぐか」
「い、いやあっ!」
楓の悲鳴が大きくなるが、男達は意に介さずに下着も切る。身を隠すものが何1つなくなった。
「思ってた以上にイイ体してんなあ」
「ひいっ!」
恐怖のあまり一際悲鳴が大きくなった。男達が膨張した股間のモノを楓に見せつけたためだ。
男の指が楓の体をなぞると、楓の体がびくっと震えた。
「んじゃ始めっか」
男の手が楓の胸を揉み始めた。
「いや…ぁぁ…」
「チチもいいねえ。上向いても形が崩れないし、さしずめ美乳ってとこか」
男は丹念に揉んでいく。しばらくそうした後、男は乳首をつねった。
「ひゃあっ!?」
楓の体がびくっと跳ねた。
「お、弱点見っけ」
楓の反応に気を良くしたのか、今度は乳首を弄り始めた。男が乳首を弄るたびに楓の体が跳ねる。
600 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:08:26 ID:IXoJ8rlx
次第に楓の体は本人の意思を無視して熱を帯び始めた。
(…ど、どうして……?)
男に体を弄られるたびに生理的な嫌悪感が湧いてくるというのに、体だけがまるで違う反応をしている。戸惑わずにはいられなかった。
そしてついに、男の手が楓の大事な場所へと伸びた。
「ああっ!?」
男の指がくちゅりと音を立てて楓の内側へと侵入してくる。未知の感覚に翻弄されていた楓は気付かなかったが、カメラのレンズがその様子を間近で撮影していた。
「あ、あ…はぁっ……」
漏れ出る声に甘い響きが混じり始めた。行為が進むたびにそれは大きくなり、秘所から湧き出る愛液も多くなっていった。
「うし、そろそろ準備オッケーかな。
 おい、足のロープを外せ」
男の指示で楓の足を縛っていたロープが外された。男は楓の足首を掴んでひっくり返すように押し開く。楓の秘所が丸見えになった。
男はそれを舌で一舐めすると、限界まで張り詰めた己の肉棒に愛液を塗りつけてから―――ついに挿入した。
「い、いたああああああああっ!!」
一度も男を受け入れたことがないそこは、男が突き進むたびにぶちぶちと音を立てて悲鳴をあげた。
楓は激痛のあまり、涙をぼろぼろと流した。
「うっひょー、処女じゃねえかよ! オイ、しっかる撮っとけよ!」
男に侵入された場所からは、初めての証である鮮血が流れていた。
その様を撮影するカメラに見せつけるように、肉棒はゆっくりと奥に進んで最奥へと辿り着いた。
601 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:09:45 ID:IXoJ8rlx
「ぁ…ぁぁ……」
「久しぶりだな、処女モノは。さすがにきっついぜ」
あまりの痛みに声が出せない楓を、むしろ愉悦を浮かべた笑みで眺め、腰を動かし始めた。
「ぃ、ぃたい…あ、あっ、あぐぅ…」
肉棒が秘所を蹂躙するたびに痛みが楓を襲う。意識を失いそうになりながらも、激しい痛みにそれすらも許されず、ただひらすらに翻弄される。
だが、しばらくそうしているうちに痛みが薄らぎ、今度は痺れるような感覚に意識を支配されそうになっていく。
「おっ、どうやら慣れてきたな、っと。きゅうきゅう締め付けてきやがる」
男は楓の変化を敏感に察知して、腰の動きを速めた。
「あっあっあっ、はあっ、ああん…」
楓の口からは嬌声が漏れるようになり、愛液がどんどん溢れるようになった秘所は腰の動きに合わせて水音を盛大に立てる。
「くうっ、そろそろ出すぜぇ…たっぷりと中に出してやっからなぁ!」
「! ぃ、ぃゃ、そ、それだけは、やめて…」
わずかに残っていた意識がその台詞ではっきりしていく。最悪なことに、今日は危険日であった。
恐怖に歪む楓の顔を、邪悪な笑顔で眺めて腰の動きをさらに速めた。
「う、うおおおっ! イ、イクぜえええっ!!」
「だ、だめ、な、かに、に出さない、で、えっ…あっあっああっ! いやあああああああっ!!」
楓の最奥で肉棒が脈打ち、欲望の滾りを容赦なく子宮へと注いでいく。
(あ、あああ…そんな……いやぁ……)
精液が注がれるたびに、楓の心が絶望で満ちていく。
602 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:11:08 ID:IXoJ8rlx
「すげえ、すげえぜ、処女モノはよ。
 なあ、気持ちよかったか…って、この子誰だっけ?」
「ああ、確か芙蓉楓ちゃんって名前だったな。荷物に大学の学生証があったぜ」
「へえ、女子大生かよ。それで今まで処女だったってのも貴重だよなあ」
ゲラゲラと男達が笑う。そのうちの1人が笑うのをやめて、首を傾げていた。
「どうしたよ、おい?」
「いや、どこかで聞いたことがあったような気がするんだよな、その名前。
 …うーん、どこで聞いたっけ?」
「おし、次はお前がいけよ。ヤってりゃそのうち思い出すかもしんねーぜ?」
楓を犯していた男がその場からどく。肉棒を抜かれた秘所からは、鮮血と精液が混じって流れ出てきた。
「おう、そうすっか」
すぐさま楓の股間に陣取って、いきり立った肉棒を突き刺した。
「あ、あああっ!」
楓の意思とは裏腹に、敏感になってしまった体は素直に反応して肉棒を締め付け始めた。


「あああぁぁぁぁぁ……」
二度目の中出し。快楽に震える体に戸惑い、心はさらなる絶望で染まっていく。
「ふう、こいつはいいな。そこら辺の女とは全然違うぜ。
 見た目も中身も極上ってか…おおっ、思い出した!」
「なんだ? 誰なのか分かったのか?」
「ああ、確か去年までバーベナに通ってたっけな。俺は違うガッコだったけど、そこまで噂が流れてくるほどの美少女だったって聞いたことがある。
 それがまたいろんな噂があってな」
男はニヤニヤしながら、腰を揺すって楓を見る。
603 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:12:31 ID:IXoJ8rlx
「なんだ、面白そうだな。どんな噂だ?」
「容姿端麗、品行方正、成績優秀と非の打ち所がない極上の美少女。誰からも好かれ、数百人規模のファンクラブまであったって話だ。
 ただ、奇妙な噂もあってな」
他の男達は頷いて続きを促す。
「なんでもとある男子生徒をすっげー憎んでて、何度も傷付けてたってよ。そいつ、ファンクラブの連中にまでしょっちゅうボコボコにされてたらしいぜ」
(う…ああっ…)
絶望に心が染まる中、その話だけははっきりと聞こえてきた。
事実なだけに否定できず、ましてやそれが間違いだったと気付いたのは、彼が楓のそばから去った後だった。
「そこまで恨んでたってか。なにがあったのか知らねーのか?」
「いんや、そこまでは分かんね。
 ああっ、確かそいつの名前土見稟っていったっけ」
「つちみりんって…あの土見稟かよ!? シンデレラボーイになったって奴!」
「二世界のお姫様と結婚したっつーあいつかよ! 他にも何人か嫁もらったって話もあったな」
「すっげーイイ女だったよな、お姫様。今頃はヤってたりしてな」
「ぎゃははは、違いねえ!」
(……う、ううっ、稟くん……稟くん……)
またも涙が流れる。彼に捧げたかった純潔を奪われてしまったことが、今更ながら心に重くのしかかる。
「じゃ俺らも励むとすっか。次、いくぜ!」
そんな楓の心情などお構いなしに、男達は欲望を果たすべくさらに楓を犯していく。
彼らにとっての宴が、楓にとっての悪夢は始まったばかりだった。
604 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:13:48 ID:IXoJ8rlx


どれだけ時が流れたのか、楓にはもう分からなくなった。
ひたすら犯され、子宮に精液を流し込まれる。何度も何度も絶え間なく。
いつの間にか手を縛っていたロープも解かれていたが、すでに抵抗する気力などなくなっていた。
そして、快楽と絶望に支配された楓は、長かった凌辱が終わると同時に意識を手放した。


「なんで…なんでこんなことにっ……!」
それから数日後、無残な姿で発見された楓は病院に収容された。そんな娘の姿を見て、当然ながら父親である幹夫はがっくりと崩れ落ちた。
楓の目は開いているものの、絶望に濁ったその目は何も映してはいなかった。
「先生、娘はどうなってしまったんですか……?」
「おそらくは悲惨な目に遭われて心を閉ざしてしまったのでしょう。娘さんが立ち直るには、強い支えが必要です。何か生きていくための希望があればあるいは……」
その台詞は幹夫に過去を思い出させた。楓が子供の頃、母親を亡くした楓がこのようになってしまったことがあった。その時にも医者から同じことを言われた。
だが、昔と今では決定的に違うものがあった。かつて、絶望から娘を救った少年はもうそばにいない。
「これが……報いなのか。稟くんからなにもかも奪ってしまった私達への……」
稟を呼び戻す術が幹夫にはなかった。稟が芙蓉家から去る際に、彼の婚約者達によって一切の関わりを断ち切られてしまったからだ。
「すまない、楓……」
幹夫もまた絶望に泣き崩れるしかできなかった。
605 名前:因果応報[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01:14:48 ID:IXoJ8rlx


数ヵ月後、懸命な治療の甲斐もなく、楓は息を引き取った。
幹夫も娘の死に絶望し、労働で体を酷使した挙句に交通事故で命を落した。
楓を凌辱した男達は、彼女の親衛隊によって集団リンチに遭い、殺されてしまった。
当然ながら、親衛隊は殺人罪で逮捕。少しの間、世間を震撼させた。




これで終り。

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