401 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:32:52 ID:ISQA+I3D
今から前編投下します。半分しか書いてない。というか妄想が広がって話がながーくなったwww
レスは控えてね。
402 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:34:55 ID:ISQA+I3D
九月二十九日(土)

稟「もう九月も終わりかぁ」
シア「うん、そうだね。それにしても人間界って四季がはっきりあるよね。」
稟「神界は違うの?」
キキョウ「あたしの知ってる限りでもこんなに目まぐるしく風景が変わるのは見たことないよ」

あれからシア達との関係は変わってきた。
今まで不可能だったシアとキキョウの分離…。それが可能になった。
現代科学と魔法学。それと…プリムラの命の魔法。この三つによって奇跡が起こった。
今、俺の隣には二人の「恋人」がいる。もちろんリシアンサスことシアとその妹キキョウだ。

キキョウ「そうだ。稟、今日と明日は何か予定ある?」
稟「いや?今日は特に何もないけど?」
シア「そ、それじゃあ家に来てみない?」
もちろん断る理由なんてあるはずもない。二つ返事で了承した。
もっとも予定があっても行くだろうけど。

―――だが、まさか二人にあんな思惑があるとは思ってもみなかった
403 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:36:23 ID:ISQA+I3D
稟「キキョウさん…これはいったい…」
キキョウ「う、うるさいなぁ!クッキーよ!クッキー!」
これはクッキーなのか?隣のシアの作ったものとは明らかに色も形も違う。
シア「あははは…キキョウちゃんが作ってみたいって言ったから教えてみたんだけど…」
キキョウ「う〜…作り方は一緒なのに〜」
な、何故こんなにも差が…。シアも俺も苦笑するしかなかった。
シア「稟くん。紅茶もどうぞッス」
キキョウ「あ、あたしが入れてみたんだけど…どう、かな?」
クッキーの惨状からして果てしなく怖い。…が、上目遣いのキキョウの視線で飲まない選択肢は無かった。
卑怯だろこれ……くっ、南無三!!

・・・あれ?
稟「普通にうまいぞ。これならクッキーも旨いんじゃないか?」
稟「うん、ちょっと苦くて変な形だけど食べられる。」
キキョウ「……ほ んと?」
実は結構苦いんだけど、それでも食べられないことはなかった。
稟「ああ、そのうちシアにも負けないくらいになるんじゃないか?」
キキョウ「よかったぁ、食べてくれなかったらどうしようかと思った。」
そう言って胸を撫で下ろすキキョウ。…断れないって。絶対無理。
シア「はい、あたしのも食べてね♪」
稟「ああ、…うん、やっはりひあほはふはい。」
シア「あははは、稟くん何言ってるか分からないよ」慌てて紅茶で流し込む。
稟「どっちのも美味しいよ。・・・?」
なんだ?凄い眠い ぞ・・・?
稟「ごめん、なんだか、眠くなって・・・」
シア「ハイハイ、こちらへどーぞ♪」
膝を差し出すシアに甘えて眠ることにした…
404 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:37:57 ID:ISQA+I3D
九月三十日(日)

稟「あ…れ?」
シア「あ、稟くん起きた?」
どうやらシアの部屋で寝ていたらしい。何時だろ?
稟「うえぇ!?9時!?」シア「稟くんぐっすり寝てたよ。あまりに気持ち良さそうだからそのまま寝せてあげたんだけど。」
まずいなぁ、楓心配してるかもな。
稟「とりあえず今日のところは戻るよ。もう夜も遅いから。」
いきなりシアが笑い出した。なんか可笑しいこと言ったか俺?
シア「あはははは、稟くん、もう朝だよ♪」
稟「はい!?」
外を見ると既に明るい…。うそん…。
シア「カエちゃんには伝えてあるから大丈夫だよ。」稟「そうなのか?」
シア「うん♪もちろん今日も遊びに行くかもって伝えてあるッス!」
稟「まったく…敵わないな。」
仕方ないか。今日はちゃんと戻るようにしよう。
木漏れ日通りにでも遊びに行くか。



稟「シア、どこか行きたいとこがあったのか?」
シア「うーん、行きたいとこって言うか…あはは…」
シアは何か物恥ずかしそうな仕草で言い淀んだ。
まあ、シアにも考えがあるんだろう。
稟「ま、いいか。何処に行くかはシアが決めればいいよ。」
シア「うん♪」

駅前を皮切りに色んなとこを歩くことになったがどうも目的地が定まっているようではない。
場合によっては裏の細い道を通ったり畦道を通ったりその場の気分で決めている樣だった。
でもシアとだったから楽しくない訳じゃなかった。

街中を歩き回っているうちにあることに気付いた。
この道はいつか通ったことがある…。

稟「シア…、もしかして?」
シア「えへへ、わかった?」
照れ臭そうにペロリと舌を出すシア。ああ、間違いない。
稟「俺と一緒に遊んで回った道だろ?」
シア「正解−♪…えへ、ちょっと恥ずかしいッス。稟くんもやっぱり覚えてたんだね。」
稟「あそこの塀を乗り越えたときに気付いた。木漏れ日通りへの近道だ」
シア「あの時も稟くん受け止めてくれたもんね♪」
稟「塀に引っ掛かって落ちそうになるからだよ。こっちは気が気じゃない。」
シア「いやー、二回も助けてもらってありがとうございます♪」
稟「まったく…」
俺はその娘の屈託のない笑顔に苦笑した。
しかし木漏れ日通りに入った瞬間その顔が驚きに変わった。
シア「あ」
稟「あ?」
その視線の先にはなんと!?
405 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22:40:38 ID:ISQA+I3D
ごめんなさい。今日はここまで!
疲れた・・・

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