415 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00:01:27 ID:tZyJ3Wr/
IDがsSじやんwww

さーてお待たせしました!
書き上げてみると稟主観なんで稟の事ばっかになってしまった…反省します…。
今からいくんでレスは控えてね!
416 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00:03:09 ID:tZyJ3Wr/
九月三十日(日)
稟「う…?」
みなれた天井がある。ここは俺の部屋…か?
稟「時間は…10時?」
…かなり眠っていたようだ。なんだか右腕が痺れている。……?
稟「うぇ!?キ、キキョウ!?」
右腕にはキキョウの頭が乗っている。ああ、だから腕がしびれて…って、ち が あ ぁ ぁ ぁ う !!
キキョウ「り…ん…?もう朝…?」
えっとまてまて昨日俺は何をしたというか寝惚けたキキョウの顔も可愛いなぁってか朝の生理現象でヤバイことに!?
りん は 混乱している!って言うメッセージが出そうなほど俺は混乱していた。
稟「えっとキキョウ。何故そこに?」
キキョウ「んー…?昨日眠っちゃった稟を魔法で運んだから疲れて…すー…」
稟「寝るな。」
キキョウ「うー、稟、なんか態度冷たいよ……お?」
寝返りを打ったキキョウの足が自分に絡み今触れてはいけない所に触れる。途端にキキョウの頬に朱がかかる。
キキョウ「稟…もしかして、」稟「いや、これは朝の生理現象でして、あ、あの誤解が六階でいや此処は二階なんだけど」
言い訳になってない言葉を言ってみたがキキョウは恥ずかしそうに目線を反らし
キキョウ「稟がしたいなら…い、いいよ?」
理性さんさようなら。僕はもうダメです。
―――唇を重ねようとしたその刹那
ガチャ
楓「稟くん、そろそろ起きた方がいいん…」

理性さんこんにちは。またあったね。
楓「えぇえeeejgm5p5j17ふじこgm1d0bl!!(///)」



稟「…えらい目にあった。」
楓から逃げるように家を出てきたが多分勘違いしてるんだろうな…
キキョウ「ごめんね、カエちゃん居るの忘れてた。」
面目無い、と言った表情のキキョウ。
キキョウ「でも、せっかく外に出てきたんだからデートしない?」
稟「…そうだな。シアはどうする?」
キキョウ「いーの、あの娘も用事があるから。」
稟「そうか。うーん、木漏れ日通りにでも行くか。」
キキョウ「うん♪」
俺達は木漏れ日通りに向かうことにした。たまにはキキョウと二人ってのも悪くない。
417 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00:04:20 ID:sSjaysM2
木漏れ日通りはいつもどうり変わらぬ風景だったけどいつもよりも賑わっていなかった。
稟「そう言えば麻弓が港の方で大きなイベントがあるとか言ってたな」
キキョウ「でも混雑してない分いいんじゃない?あれ?麻弓と女たらしだ。」
稟「樹か。おーい二人とも―。」
ギクリとした二人の表情。まるで幽霊でも見たような顔をしている。
稟「どうした?」
麻弓「えぇ!?土見君!?」
樹「シアちゃん!?」
キキョウ「ハッズレー。あたしはキキョウだよ♪」
樹「しまったぁぁ!!キキョウちゃんか…。…でも君たちは」
麻弓「そうよ、向こうで見掛けて引き返して来たはずなのに?」
樹「そう。麻弓が『馬に蹴られて三途の川は嫌なのですよ♪』って言うから渋々引き返したんだけど。」
稟「は?俺達は今来たばかりだぞ。」
訳の分からない会話にキョトンとしているとキキョウが会話を遮るように
キキョウ「き、気のせいよみんな!あ、それよりあたしそのイベントに行ってみたい!」
麻弓「き、気のせいだったのかな?」
樹「まあ、そのイベントに行くのは賛成かな。可愛い女性も集まってるだろうし。」
ニヤニヤする樹。ホントに楽しそうだなコイツ…。
だが樹の表情が急変する。樹「え?」
麻弓「嘘…?」
どうしたんだこいつら?
稟「おい、どうした?」
キキョウ「あ」
稟「あ?」
なに?どうしたのみんな?自分の顔と後で視線が行き来している。
目線を追って振り向くとそこには!?

稟「…俺…!?」
418 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00:07:08 ID:sSjaysM2
稟1「これはあれだ。鏡だ鏡。だってキキョウも写ってるしな。」
稟2「シアも写ってるし。ほらほらこうやって右手を振れば…右手を振る。」

自分が右手を振ると相手も右手を……ん? 右 手 ?

稟1、2「「って逆じゃん!」」
稟1「お前は誰なんだ!?」
稟2 「いやそれはこっちのセリフだ!」
稟12「「俺は土見稟だ!」」
ハモった。俺と。いや、アイツと。いや、俺?わたし?
あ、頭痛くなってきた…。麻弓「土見君…、双子だった?」
樹「いや、稟に双子の兄弟なんて聞いたことがないよ。恐らくは…」
麻弓「…!ドッペルゲンガー!?」
稟1「本物が偽物に会うと死んでしまうと言うあの!?」
稟2「いや俺が本物だから!」
やばい、俺は死ぬのか!?あんなに幸せな状況にあった神罰なのか!?
神様、俺も不幸なときあったじゃないですか!ようやく掴んだ幸せは幻だったんですか!?

・・・神様となりに居るじゃん・・・
稟1「なあ、シア」
稟2「なあ、キキョウ」
稟12「「どういう事なんだろう。」」
シア「えーと、ね。なんと言いますか…」
キキョウ「あの、そのね?」
困った顔をして見合わせる二人。なにか知ってるようだ。
シア&キキョウ「「ごめんなさい!!」」



稟1「えーと、つまりだ。自分が今二人居るのはシアとキキョウが分離するための研究の副産物の効果だと。」
稟2「それを紅茶に混ぜて俺に飲ませたわけだな。一体なんでそんなことを…?」
シア「その、何て言えばいいのかな。キキョウちゃんの発案だったんだけど…」
キキョウ「あぁー!ずるい!人のせいにしようとしてー!!シアだって乗り気だったくせにー!」
シア「元はと言えばキキョウちゃんが『稟を独り占めしちゃっていい?』なんていうからでしょ!」
キャンキャン喚き続ける二人を尻目にガックリと肩を落とした。
麻弓「つまり土見君争奪戦勃発の前に土見君を分割しよう、という事?」
確かにそれなら争いはなくなるけど…恐ろしい話だ…。
樹「という事は、稟はシアちゃんとキキョウちゃんに引っ張りだこだったって事だね。」
樹「なあ、稟。」
稟12「「なんだ。」」
樹「殴っていいかい?俺のこの手が真っ赤に燃えるほどに!」
稟12「「却下だ」」
麻弓「うわー、息ぴったり。」

419 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00:08:15 ID:tZyJ3Wr/
後日談――
あのあと何とか元に戻ることに成功した。
元に戻る方法は『自分同士のキス』だった…。アッー!



麻弓「はいはい、一枚五百円なのですよー♪」
楓「あ、あの…、一枚貰えますか?」
シア「わたしにも下さいッス!」
キキョウ「あたしもー♪」
麻弓「押さない押さない。土見君のキス写真はまだまだあるのですよー♪」
稟「売るなぁぁぁ!そして買うなぁぁぁ!」

チャンチャン♪
420 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00:12:41 ID:tZyJ3Wr/
終わりッス!
427 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 03:51:31 ID:tZyJ3Wr/
ホントはさ、もーっとドタバタにしたかったの。
もう、稟くん下さい〜バーベナ秋の陣〜って位にwww
その名残が後日談。亜沙とプリムラも出したかったorz

あと詰め込みきらなかったけど裏事情、設定が沢山あったのさ。
漫画版のその後みたいな感じを俺の解釈で更にPC版風味を加えたわけ。
真面目に考えると漫画版では二人に別れてハッピーなんだけど詳しい説明が無かったはず。
今まで分離出来なかったはずなのに簡単にしちゃうし…
なのでプリムラが成長したお陰で成功したって事にしました。あと魔法学と科学の英知のお陰w

さてさて、喜んでいただけたようで良かったですwwwまた、機会があれば書きますw

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