679 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 01:33:15 ID:gT9wiWqT
お待たせしました長編小説も最後となる誕生日編になります
とはいえまだ後半が未完成なので時間差になりますが今日中には投稿するのでカンベンorz
では誕生日編ドゾ↓
現在の時刻は14:00
1月1日、即ち麻弓の誕生日終了まで残り10時間を切った…しかし
麻弓「あははははっ!お、おかしー!」
当の本人は自分の誕生日など忘れ正月気分でこたつに入り特番に見入っている始末である
漏「どうするよ…」
麻弓「え?何か言った?」
漏「イヤ、何でも無い」
実は誕生日の準備を何にもしてなかったりする…
無論麻弓の誕生日を忘れていた訳ではない、ただ昨日準備をするより早く麻弓が家に来て…いや言い訳はするまい
とにかく、今日は麻弓の誕生日だが準備はまったく出来ていないのである
680 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 01:34:36 ID:gT9wiWqT
麻弓「あっ、この若手芸人あたしのお気に入りなのよね〜♪」
こうなったら正面突破しかない
漏「…なぁ麻弓」
麻弓「あはっ!あははっ!!だ、ダメッやっぱこの二人は笑い死ぬ…」
抱腹絶倒、なんて素敵な四字熟語…
麻弓「ひぃー…笑いまくったのですよ…」
漏「あのー麻弓さん?」
麻弓「ふぇ?何?No.58君?」
漏「今日、誕生日だよな」
麻弓「はぁ……?」
沈黙
漏「誕生日だよな?」
再確認
麻弓「………誰の?」
漏「麻弓の」
麻弓「……………」
更に沈黙する事約5秒、後にカレンダーの確認
麻弓「え?えええぇぇぇ----!!」
漏「やっぱり忘れてたのか…」
681 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 01:36:43 ID:gT9wiWqT
直後時計を確認
麻弓「もう半分以上過ぎてるじゃない!」
漏「そうなんだよな」
麻弓「誕生日なんて大切なイベントを忘れてるなんて…」
ショックでこたつに突っ伏す麻弓
漏「そこでだ、残り少ない誕生日を楽しむべく、一緒にケーキ作りでもしないか?」
麻弓「ふみゅ〜…?ケーキ作り〜…?」
漏「実は誕生日の準備がまだでな…」
麻弓「でもあたし料理は全然なのよ?」
漏「だから一緒に、な?」
何とか麻弓を誘ってみる
麻弓「No.58君と一緒に料理…」
麻弓の目に光が戻って来る
麻弓「…ちょっとやってみたいかも」
漏「んじゃ決定だな」
こうして俺たちのケーキ作りは始まった始まった訳なのだが…
漏「じゃあ麻弓にはクリーム作りとフルーツの飾りを担当してもらおう」
麻弓「り、了解なのですよ!」
漏「オレはスポンジを作るから頼んだぞ」
麻弓「が、頑張るのですよ」
言うとNo.58君は手際よく作業を始めた
私も早く始めないと…材料は目の前にある、まずはクリームを泡立てる作業から
麻弓「確かこの機械はこうやって…」
-カチッ ビィィィ---・・・
麻弓「次はコレを…」
実際麻弓に頼んだのは小学生でも出来るような作業であるが麻弓には初めての体験である
麻弓「………」
無言での集中
漏「まるで子供だな…」
682 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 01:38:15 ID:gT9wiWqT
-5分後-
麻弓「まだ固まらないの〜…」
漏「ん〜そういう時はこうするんだよ」
オレは麻弓の後ろに立って手を取り教えてやる
麻弓「え?ちょっと!?」
端から見れば後ろから抱きつき手を握ってるような状態だ
漏「ほらわき見するとこぼれるぞ」
麻弓「う、うん…」
漏「………そろそろ大丈夫かな?」
そういうとオレは麻弓から離れる
麻弓「あ……」
漏「とりあえずクリームはそれで大丈夫だからフルーツも頼むな」
麻弓「う、うん…」
漏「?」
この後ケーキが出来るまで幾度となく同じ状況が繰り返されるのだがオレは麻弓の反応の意味気づくコトはなかった…
683 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 01:39:41 ID:gT9wiWqT
現在15:00
誕生日終了まで残り9時間
やっとケーキが完成した
少々不格好だがこれもご愛嬌だろう
漏「ようやく完成したな」
麻弓「とっても疲れたのですよ〜…」
漏「オイオイ、主役が寝たら話にならんぞ」
麻弓「ぷしゅ〜…」
気の抜けるような音が麻弓の口から発せられる
漏「…少し寝るか?」
麻弓は無言で頷くとこたつのオレの側に入って来るとオレに寄り添って来た
漏「麻弓…さん?」
そのまま頭をオレの胸に預け…
麻弓「…くぅ」
寝た
漏「マジですか…」
その後一時間麻弓はオレに抱きついたまま眠り続けた
684 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 01:41:00 ID:gT9wiWqT
現在16:00
麻弓誕生日終了まで残り8時間
麻弓「…ふぇ?」
漏「やっとお目覚めですか姫?」
麻弓「ん―…」
オレの服を引っ張りながら子供のように胸に顔をこすりつけて来る
麻弓「…おあよ」
漏「早く起きないと誕生日の時間無くなるぞ?」
麻弓「うん、わか…ってあれ!?何でアタシNo.58君に抱きついてるの!?」
眠気など一瞬で吹き飛んだ代わりに麻弓の顔が一気に赤くなる
漏「…自分で寄ってきたんだろうが」
麻弓「えぇ!?あたしが!?」
どうやら寝る前から寝ぼけてたらしい
漏「それはそうと誕生日の続きやるぞ」
麻弓「え!?あ、うん!」
赤面したまま離れていく麻弓…もう少しあのままでも良かったかな
685 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 02:41:42 ID:gT9wiWqT
現在16:30
誕生日終了まで残り7時間30分
漏「じゃあ改めて…誕生日おめでとうな麻弓」
麻弓「ありがとうなのですよNo.58君♪」
二人で作った小さなケーキをこたつで囲んで食べる小さな誕生日、奇妙にも見えるがとても心地よい
麻弓「…!このケーキおいしい!!」
漏「うん、確かにコイツは大成功だな」
麻弓「やっぱりNo.58君て料理上手よね〜」
漏「そりゃあ一人暮らしの身だからな、上手くもなるさ」
麻弓「うーん…そういうものなの?」
漏「そういうもんだ」
麻弓「ふーん…ねぇNo.58君?」
漏「ん?」
麻弓「とりゃっ!」
麻弓の方を向くと麻弓がオレの口の中にケーキを放り込んできた
漏「むぐっ」
麻弓「麻弓ちゃんに食べさせてもらうケーキはいかが?」
麻弓が小悪魔に笑いながら聞いてくる
漏「…どうせなら正面から頼む」
麻弓「いいわよ、け・どーあたしにもお願いね♪」
この小悪魔な笑顔もやっぱり麻弓の魅力だよな…などと考えてると
麻弓「はい、あーん♪」
…早速来たよ
漏「あ、あーん」
麻弓「えぃっ!」
モグモグ…ゴクン
麻弓「はい、今度はNo.58君の番よ」
漏「えーと…あ、あーん」
麻弓「あーんっ」
モグモグ…ゴクン
麻弓「うん、おいしい♪」
初体験の"あーん"だけど…これって…けっこう恥ずかしいな
686 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 02:43:33 ID:gT9wiWqT
現在16:30
誕生日終了まで残り7時間30分
漏「じゃあ改めて…誕生日おめでとうな麻弓」
麻弓「ありがとうなのですよNo.58君♪」
二人で作った小さなケーキをこたつで囲んで食べる小さな誕生日、奇妙にも見えるがとても心地よい
麻弓「…!このケーキおいしい!!」
漏「うん、確かにコイツは大成功だな」
麻弓「やっぱりNo.58君て料理上手よね〜」
漏「そりゃあ一人暮らしの身だからな、上手くもなるさ」
麻弓「うーん…そういうものなの?」
漏「そういうもんだ」
麻弓「ふーん…ねぇNo.58君?」
漏「ん?」
麻弓「とりゃっ!」
麻弓の方を向くと麻弓がオレの口の中にケーキを放り込んできた
漏「むぐっ」
麻弓「麻弓ちゃんに食べさせてもらうケーキはいかが?」
麻弓が小悪魔に笑いながら聞いてくる
漏「…どうせなら正面から頼む」
麻弓「いいわよ、け・どーあたしにもお願いね♪」
この小悪魔な笑顔もやっぱり麻弓の魅力だよな…などと考えてると
麻弓「はい、あーん♪」
…早速来たよ
漏「あ、あーん」
麻弓「えぃっ!」
モグモグ…ゴクン
麻弓「はい、今度はNo.58君の番よ」
漏「えーと…あ、あーん」
麻弓「あーんっ」
モグモグ…ゴクン
麻弓「うん、おいしい♪」
初体験の"あーん"だけど…これって…けっこう恥ずかしいな…
687 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 02:45:10 ID:gT9wiWqT
そんなコトを考えていると
麻弓「ねぇ、もっとあーんしようよ…?」
そんなコト言われたら断れませんて…
そんなワケでその後もしばらく"あーん"でお互いにケーキを食べさせあいました…

……
………
お互いにケーキも食べ終わり一段落ついたころ…オレは麻弓に聞いてみた
漏「…なぁ麻弓?」
麻弓「なぁに?」
漏「誕生日プレゼント何が欲しい?」
麻弓「誕生日プレゼント?」
漏「そ」
麻弓「………」
麻弓はしばらく考えると
麻弓「……キス」
漏「…え?」
麻弓「だからキスよ!今まで一度もしたコト無いじゃない!!」
漏「…マジ?」
麻弓「マジ」
麻弓は真っ直ぐオレの目を見つめていた
漏「………」
麻弓「………」
お互いの唇が近づく
お互いの呼吸が感じられ…どちらともなく目をつむる
不意に触れる唇
それはとても甘く…柔らかく…暖かく…
いつまでも触れていたい…そんな気がした
688 名前:MMM No.58[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 02:50:29 ID:gT9wiWqT
以上漏れの長編小説でした
かなりの長編でオマケに後半になるにつれ駄文化現象が加速orz
しかしこれを楽しみにしてくれたり、読んで"萌え"を感じてくれた椰子がいたら幸いです。
1週間に渡る長編にご協力頂きありがとうございましたw
以上あとがきですた

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