- 92 名前:MMM No.58 兼 隊長[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 22:04:33 ID:guOidY0S
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>80-84
皆さん感想ありがとうっ!!
ようやく今回の「麻弓とスノボー編」完結となります
何か歯切れの悪いラストな気もしますが…萌え麻弓に免じて勘弁をorz
では、「麻弓とスノボー編」最後となります滑走編、及び帰路編をどうぞ〜
- 93 名前:MMM No.58 兼 隊長[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 22:06:26 ID:guOidY0S
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-とりあえず頂上-
「勝負勝負、勝負なのですよ!!」
先程のコトがよほどキタのか雪山を脱出してから麻弓はこの調子だ
「勝負は一向に構わんが、何をする気だ?」
そう、少し前に言ったが麻弓の滑りはまだ完璧では無い、その麻弓が何の勝負を挑もうと言うのだろうか
「ルールは簡単!下のリフト乗り場まで先にたどり着いた方が勝ち!」
「ベタな勝負だな」
「それで、やるの!?やらないの!?」
詰め寄る麻弓
「拒否権は?」
「却下」
満面の笑顔で予想通りのセリフを放つ麻弓
「…予想通りの対応だな」
「さっすがNo.58君、よくお分かりで♪」
「お褒めいただき光栄ですよ姫…」
「ちなみに敗者は…今日一日勝った方の奴隷ってのはどう?」
「そりゃまたベタな発想で」
「問答無用っ!さぁ行くわよ〜!!」
言い終わるや否やおもむろに立ち上がった麻弓は一気に滑り出した
「な!?テメッ、いつの間に準備しやがった!?」
「おっ先〜♪」
話してる間に準備を終えていたのか、麻弓は速攻のフライングで軽快に滑り降りて行った
ちなみにオレの準備はまだ
「ちくしょー!アイツに奴隷にされたら何されるか…!!」
言いながらオレはMaxスピードで準備を進める、その間にも麻弓は調子がイイのか順調に滑り続ける
「…わからねーじゃねーかっ!!」
準備完了、30秒遅れでMMM No.58発進
- 94 名前:MMM No.58 兼 隊長[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 22:07:41 ID:guOidY0S
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-そのころ麻弓は-
「イイ感じイイ感じ♪」
決して速いワケでは無いが麻弓は順調に距離を稼いでいく
「勝ったら何しようかな〜…とりあえずジュースでもおごってもらお♪」
既に勝ったつもりで余裕である
-一方こちらは
「麻弓のヤツはどこ行った?」
こちらは手慣れたモノでフライング分の差を順調に縮めて行く
「え〜と…お、発見」
前方左手に麻弓を発見、既に半分は滑り降りている
「よし、これなら追い抜け…って何かやな予感が…」
視線の先に広がる光景、それは幼稚園児のスキー教室
その横には麻弓の姿
「何にもなきゃイイけど…」
……………
「少し速すぎるような気が…」
そう感じるのも当たり前、既に麻弓の腕ではコントロールが難しいスピードに入っている。さらに近くには幼稚園児の集まり
「と、とりあえずスピードを少し落とさなくちゃ…」
そう言い麻弓は一旦止まろうとした、が悲劇とは上手く出来ているもの
「へ…?と、止まらない〜!?」
麻弓の腕から見れば既にオーバースピード、止まるコトは叶わずただ方向転換したのみ…しかもコースの外に向かって
「キャァ----!!」
-ボフッ!
本日何回目となるだろう…麻弓は見事にゲレンデ脇の新雪ゾーンへ顔から倒れ込んでいった
- 95 名前:MMM No.58 兼 隊長[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 22:08:49 ID:guOidY0S
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……………
「あ〜あ、やっぱりやりやがった…」
予感的中、視線の先には雪に(顔から)埋もれた麻弓
「………デジャヴか?」
とりあえずほっとくワケにもいかないんで救出に向かう
「ほら起きろ麻弓、幼稚園児に笑われるぞ」
「立てないの〜助けて〜♪」
仰向けに転がりわざとらしい猫なで声で助けを求めたいる…
「…出来れば避けたいフラグなんだが」
「ムリムリ、っていうかNo.58君なら絶対助けてくれるもん♪」
一閃、即死効果によりMMM No.58撃沈
「お助けしますよ…姫」
うなだれながら膝を着き麻弓に手を差し出す
「やっぱりNo.58君は優しいのですよ♪」
笑いながら麻弓の両手がオレの腕を握ってくる
「オイオイ、お前がオレの腕を掴んでどうするんだよ?」
苦笑しながら麻弓に尋ねると次の瞬間
「えぃっ♪」
突然オレの視界が真っ白になり―――
―ボフッ
「……………」
次の瞬間、オレの体は粉雪の中に埋もれていた
「あはははっ、引っかかった引っかかった!」
「お前な…」
「ていやーっ!」
文句を言おうと体を麻弓の方に向けると追撃が襲ってくる…その技ボディプレス
「うわっ!」
―ボボフッ
「ナイスキャッチ♪」
「たた…二連撃かますな…よ…?」
- 96 名前:MMM No.58 兼 隊長[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 22:10:52 ID:guOidY0S
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閉じていた瞼を上げるとそこには赤と青の二色
「男の子ならこの位で文句言わないの」
「お、オイ麻弓…」
麻弓の体がオレに被さるように乗っている…顔はお互いの呼吸が感じられるほどの距離
しかもさっきまで冷たい外気だけが当たっていた胸に麻弓の暖かさと微弱ながらも心臓の鼓動が伝わって来る
「………No.58君の心臓だんだん早くなってる」
「麻弓のせいだろ…」
確かここはスキー場のゲレンデだったはず、昨日テレビから流れていた冬の新曲も聞こえている
「……………」
「……………」
けれど、オレ達はただお互いの瞳だけを見つめている
「………ねぇ」
「………ん?」
―チュッ
「………!?」
麻弓から突然のキス
あまりの突拍子のなさにオレの思考が一瞬停止する
「どう?美少女から突然のキスの感想は?」
「あ、イヤ…その…」
「下に着いたら聞かせてね〜♪」
そう言い残すと麻弓は立ち上がり滑り降りて行った
「…一人で立てるじゃねーか」
何となく気恥ずかしくしばらく動く気になれない
「遊ばれてるだけなのかねぇ…」
とはいえいつまでも寝ているワケにもいかない、こちらも立ち上がり麻弓を追いかけなくては
「早くゴールしねぇと………ゴール?」そういやオレって麻弓とレースをしてたんじゃ……!
「ヤベッ!!」
立ち上がり麻弓を探すが近くに麻弓の姿は無い
「………ヤラレタ」
その後全力で滑り降りるとリフト横には余裕の勝利に満面の笑みを浮かべている麻弓を見つけました………何されるんだろオレ
……………
以上が"滑走編"となります
- 97 名前:MMM No.58 兼 隊長[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 22:13:58 ID:guOidY0S
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ここからは所変わり"帰路編"となります
……………
「あ゙〜…疲れた…」
「ホント、今日は疲れたわ」
あの後麻弓姫の奴隷となったオレへの命令は"あたしから5m以上離れないこと"だった
おかげでオレは麻弓に巻き込まれ何度も転ばされ共に雪だるまとなった
さらに二つ目の命令は"家に帰るまで腕を組むこと"
そんなワケで二人乗りの座席で麻弓とぴったりくっついた状態で帰りのバスの中である
「ふぁ〜あ…疲れたんで寝てイイか?」
「構わないけど、あたしも…ふぁ〜…眠いのですよ」
お互い一日中楽しんだ後だ、眠くなるのも然り。しかし二人寝てしまっては寝過ごす可能性も否定できない
「じゃあ、ケータイのアラームでもセットして…寝るか」
「お願い…じゃ、お休み…」
「あぁ、お休み」
……………
夢を見た
麻弓が隣で笑っている夢
「―――――」
麻弓が何かを言っている、しかし何を言っているのかわからない
オレは笑顔で麻弓に
「―――当たり前だろ」
こう答えていた
二人の約束
オレにはわからない…けど絶対守りたい約束
二人の交わした約束はそんな気がした
……………
「ムニャ…ずっ…と…一緒…なの…です…よ…」
……………
- 98 名前:MMM No.58 兼 隊長[sage] 投稿日:2006/02/05(日) 22:23:24 ID:guOidY0S
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「やっと終わったよ…」
書き終えた時、誰にとも無くそんなコトを言ってしまった漏れガイル
ってワケで約一週間越しの制作となった「麻弓とスノボー編」ですが…いかがでしたか?
麻弓萌えキタ---(゚∀゚)-----!!な方が少しでもいてくれるコトきぼん
あと、スレの繁栄は無論皆のカキコなので…
MMMを名乗るモノよ!
より大きな麻弓萌えを目指し、皆で行くのだ!!
ってワケでMMM No.58 兼 隊長でした