- 303 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:08:29 ID:WX60YFwT
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漏れの駄文投稿なんかでもスレが少し生き返って来た感覚…嬉しいジャマイカ!!
というワケで後編いきますではドゾ↓
>>292
No.77氏は特に失血死覚悟できぼん
- 304 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:09:42 ID:WX60YFwT
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………
……
…
麻弓「あ…ふわぁ〜…」
二人で並んで座りながらテレビを見ていた時、不意に隣から大きな欠伸が聞こえて来た
漏「何だ、もうお休み時か?」
麻弓「ん〜…ちょっとね…」
そう言いながらも麻弓は眠たげな瞼をこすりながら先程より大きな欠伸を繰り返した
時刻は23:30麻弓にしては少々早い就寝時間である
漏「そんなにでかい欠伸をする位なら寝ろっての」
既に麻弓はコックリコックリと頭が不安定に…世に言う『船を漕いでいる』という状態である
麻弓「大丈夫…なの…で…」
-ポフッ
予想どうり…というべきか、言い終わらぬうちに隣に座っていた麻弓はオレの肩に頭を預けてきた
麻弓「スー…スー…」
漏「寝てんじゃねーかよ…」
とりあえずオレはどうするべきか
下手に動けば麻弓を起こしてしまう、だからといっていつまでもこのままでいるワケにもいかない
麻弓「スー…スー…スー…」
漏「……………」
こんなに近くで麻弓の寝顔を見ていると改めてコイツはカワイイと感じさせられる
そんな麻弓が愛おしく麻弓の肩を抱き寄せてみる
- 305 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:11:36 ID:WX60YFwT
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麻弓「んん……スー…スー…」
起きるかとも思ったがしっかり眠っているらしい、少し身じろぎはしたが麻弓は起きなかった
漏「ホント大人しくしてるとカワイイよな…」
日頃の騒がしい位の麻弓も好きだが、こう大人しい麻弓はただ愛おしいと思う
麻弓「うぅん…ん?」
不意に麻弓の目が開いた
漏「あ…」
瞬間、麻弓と目が合った。しかもお互いの顔がかなり近づいた状態でだ
麻弓「な…何してる…の?」
漏「イヤ、別に何をしてたというワケではないんだが…」
麻弓の寝顔が可愛くて肩まで抱いてしまいました…なんて言えるワケもなく
漏「…………」
麻弓「…………」
気まずい沈黙が流れる
漏「ね、寝るかっ!」
麻弓「そ、そうするのですよ!」
漏「ハハハハハッ!」
麻弓「アハハハッ!」
この気まずい空気を払拭すべくオレ達は必死に笑うのだった…
………
……
…
コチコチコチコチ…
漏「………」
麻弓「………♪」
オレは今必死に欲望と戦っている
背中全体にある温かくて柔らかい感触から逃げようとベッドの隅に動いてみるが手狭なシングルベッドの中、逃げきれるワケも無くただ欲望と戦うのみ
そう、今オレは麻弓と同じベッドの上にいるのである
何故このようなおいし…もとい、ツライ状況に陥ったのだろう
- 306 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:13:19 ID:WX60YFwT
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そんなコトを考えて気を紛らわせてみるがそれも大して意味を成さない。
それもそのはず、その理由とは
……………
漏『んじゃ、オレはソファーで寝るから麻弓は遠慮無くベッドで寝てくれ』
麻弓『え〜一人で寝るの〜?』
漏『当たり前だろ、子供じゃあるまいし』
麻弓『こんな美少女が一つ屋根の下に居るのに?』
麻弓はからかうように話しているが男であるオレに言わせればたまったもんじゃ無い
麻弓と同じベッドで一晩を無事に過ごせる自信なんてオレには存在しないのだから
漏『襲ってもイイならご一緒させて頂くが?』
麻弓『No.58君なら大丈夫だって信じてるから言ってるのにな…』
漏『ゔ……』
麻弓『それにアタシはNo.58君が一緒にいてくれれば安心できると思うのですよ…』
漏『イヤ…けどな…』
麻弓『だから…ね…?』
とどめとばかりに麻弓の潤んだ瞳がオレを見上げてくる
そんな目を向けられたオレに抵抗の術は既に残されていなかった…
……………
こんな流れで己が欲望に敗北したという理由なのだから…
- 307 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:15:24 ID:WX60YFwT
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コチコチコチコチ…
もうどれくらいの時間が過ぎたのだろう、自分の心臓と時計の音が聞こえるだけで時間がどれ位過ぎたのかも分からない
ただ理性を保とうと外側を向いて寝ていたが、その分オレの背中には小さな麻弓の体全体がくっついている
しかし麻弓は足りないらしく時々身じろぎしてよりくっつこうとしてくる
その度にオレの理性が飛びそうになるがそれ以上の衝撃が放たれた
麻弓「No.58君…背中大きいのですよ」
漏「…まぁ男だから麻弓よりはな」
麻弓「けど、背中ばっかりじゃ…」
漏「オレにそっちを向けと?」
麻弓「そうして…欲しいのですよ」
麻弓は本気なのだろう、抱きつく腕により力が込められる
漏「どうしても…か?」
肯定の記しなのだろう、オレの背中に麻弓が頷く感触が伝わってくる
漏(しょーがないか…)
抵抗しても無駄だと悟ったオレは望み通り麻弓の方を向いてやった
麻弓「えへへ…No.58君の顔がこんなに近くにあるのですよ…」
シングルベッドの中ではお互い横にならなければマトモに寝ることも出来ないのだから当たり前なのだが…やはり照れくさいものだ
- 308 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:17:52 ID:WX60YFwT
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麻弓「好きな人と一緒に寝れるって…幸せなのですよ…」
日頃の麻弓からは想像もつかないようなセリフだ
けどこんな間近で幸せそうな笑顔をされたら何も言えない
麻弓「えへへ…お休み♪」
-チュッ
麻弓はそう言い残し軽くキスをすると夢の世界に旅立った行った
『お休みのキス』何てモノは初めてだったが…案外悪くないモノだ
漏「あぁ…お休み」
そんな麻弓が愛おしく頭を撫でていたらいつの間にかオレも眠りについていくのだった…
………
……
…
- 309 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:19:40 ID:WX60YFwT
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翌日、麻弓は学校から帰ってくるなりすぐに帰ってしまった
何でも親が心配して麻弓の友達に行き先を聞きまくっていたらしい
友達の一人の芙蓉って女の子が『麻弓ちゃんならウチに来ています』とか言ってごまかしてくれたおかげで大騒ぎにはならなかったらしいが…
そうそう、麻弓の進級は大量の補習を代価になんとか解決したようだ
まったく人騒がせな…でも幸せをたっぷりと感じた一夜だった…
………
……
…
-その日の夜-
"〜♪〜♪〜♪"
携帯にメールが来た、麻弓からのメールだ
漏「何々…」
『新婚サンみたいに一緒のベッドで寝るのって気持ちイイから…今度はもう少し大きいベッド用意しておくのですよ♪』
漏「………」
昨夜の魅力的な感触を思い出しつつしばし考え込む…
漏「また添い寝してくれるなら今の方が狭くてイイや…」
-ピッピピッピッ
適当に返事を返してやるが、今度も理性が保てるとは思えないので…どうしようかな…
……………
ちなみにその日の学園では…
楓「麻弓ちゃん今日は随分とご機嫌ですね」
麻弓「そう?いつもどうりなのですよ!」
稟「…昨日何かあったのか?」
樹「麻弓の処女を貰ってくれる殊勝な男がいたとは思わないけどね」
麻弓「緑葉君、そのセリフは自殺志願よねー?」
樹「ま、待て麻弓そのロープは何だぁぁぁぁーっ!?」
麻弓「えびふらいえびふらい♪」
稟「哀れだな樹」
楓「あははは…」
緑葉君はああ言ってたけどアタシを本気で好きでいてくれる人がいる
そんな安心ができる一晩だったのですよ♪
- 310 名前:MMM No.58 兼 隊長 ◆6Yt8fmnja. [sage] 投稿日:2006/03/09(木) 23:27:40 ID:WX60YFwT
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ふぅ…というワケで「進級の一夜」でした
イヤ、正直漏れの妄想が一人歩きしたような麻弓ですがソコは何とかご勘弁下さいorz
久しぶりにSSを制作した訳ですが、正直MMM隊員の皆さんが少しでも戻って来て頂けるよう今後も努力しとうございますので…漏れの微力な駄文で良ければリク等も下さい
作りきれるかどうかも怪しいですが、そこは「胸は小さく心は広く」で一つ
ではまたいずれノシ